"良い"よりも"好き"という言葉で。
昨年の振り返りも、今年の意気込みも、書くタイミングを逃して1月後半まで来てしまった。更新しなきゃと迫られるようなものでもないので、好きなタイミングで好きなことを緩く書くことを今年の意気込みの1つにする。
◇◇◇
言葉の持っている力は大きい。
同じ意味だとしても、発する言葉によって意味づけは変わってしまうから、言葉はおもしろい。
生きているなかで人から、いわゆる「良いところ」を伝えてもらう機会が訪れることがある。
客観的にみた自分の強みを言葉にしてもらえることは、とても貴重でありがたいし嬉しい。
こういう場面で、もちろんここが良いところだと思うと伝えてもらえるのも最高だが、「ここが好き」と伝えてくれる人が私は好きだ。
「良いところ」や「強み」と言われると、どうしても社会や他の人からの評価も内在されているような気がする。それによって、自分自身の価値も決まるというような。
そして、それを活かしましょう、伸ばしましょう、と言われているような気持ちになってしまう。そんなつもりはさらさらないのだろうけど。
「ここが好き」という言葉だと、そういった諸々があまり絡んで来ずに受け取ることができる。もちろん期待も込められているんだろうけど、好き以上でも以下でもないというか。
良し悪しと好き嫌いは違う。
違うからこそ、良し悪しが必要な場面はもちろん多い。仕事とかだと特に。
上司からのフィードバックとして、強みを「好き」という言葉でもらうのはあまりないのかもしれない。だからこそ、「好き」という言葉を選んでくれた上司が私はすごく好きだ。
あまり意図していないのかもしれないし、もしかすると評価や期待が込められまくってるのかもしれないけど、どこか優しいし丸々受け入れてもらっているような気がする。
私も「好き」という言葉を意図的に選ぶことがある。
悩んでる友達に「悩めるのもあなたのいいところだよね」と伝えるよりも、「悩んでるあなたも好きだよ」と伝えるほうがすごくあたたかくかんじる。
想いを乗せた言葉選びはやはり素敵だ。
本当に少しのことだからこそ、意識できるようにしていきたい。直接的な言葉のときもあれば、間接的な言葉のときもあるだろう。
その時々に応じて、"正しい"ではなく、"あたたかい"言葉を選んでいけるような人になっていきたい。
リフレーミングみたいなものだけど、リフレーミングも圧を感じてしまうことがあるので、相手を思いやれた言葉を。隣にいるように感じられる言葉を。
そんなときが来ないのがいちばんだけれど、もし暗闇に迷ってしまったときに、あなたの灯火になるといいなと願いながら言葉をひとつ、私も紡げるように。
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