夢と多様性~ル・クロのムッシュ、6年生に出前授業をするの巻~
先日はまたまたすてきな、記念すべき日となりました。
「やりたい10のこと」のうち
勤務校にムッシュにお話をしに来てもらう
が実現したのです!
ムッシュとは、フレンチレストラン「ル・クロ」グループのオーナーシェフである、黒岩功さん。
私たちは、ムッシュとお呼びしています。
フレンチレストランを大阪に3店舗、パリにも1店舗お持ちなだけではなく、障がいのある人たちも一緒に働くユニバーサルレストランをされているということでも、とても注目されている方なんです。
そんなムッシュに、卒業を控えた6年生を対象に、お話しに来ていただきました。
1.夢は○○することが必要
事前に担任からムッシュの動画(昨年末に放送された、テレビ大阪の10分ほどの特集)を見ていた子どもたち。
体育館では、「テレビに出ている人が目の前にいる」という緊張もあったのか、終始しーーーーーんとした様子でした。
そんな6年生相手にムッシュがお話されたのは、「夢と多様性」。
卒業前の子どもたちに向けての、ムッシュからのメッセージでした。
「将来なりたい夢と、寝ている時の夢と2つあるけど、どう違うの?」
そう聞かれて、手を挙げた子がいました。
「寝ている時の夢は何もしないけど、なりたい夢は努力しないとだめ」
みごと、これが大正解!
「ああなりたい、こうなりたいと思った時には、意思を持つ。
すると、行動がおきる。
ムッシュは行動して、努力もした」
「夢の大きさは関係ない。
大きい夢を持っていても何もしないのは、寝ている時に見る夢と同じ。
夢はちっちゃいけど行動すると、現実になる。
夢は行動とともに現実になる」
「一番大事なのは、×(かける)行動、×(かける)努力、です」
これ、子どもにもだけど、大人の私にも刺さりましたねー(^^;)
「~~になれたらいいなー」だけではだめで、行動するかどうかが実現の分かれ道。
「努力は報われる。
ただ、成功者になるとか、そういうことは保証できない。
でも、成長はできる」
この話、ムッシュご自身が子どもの頃「体力、学力、コミュニケーション力のどれもがなかった」ということを話されて、それが今ではこうやって海外にも行き、数店舗を経営している、という背景があるんです。
そんな、「子どもの頃はできない子でも、夢を持って努力と行動を続けて今は成功している人」が話す言葉って、伝わってくるものが違うなあと感じました。
子どもたちだけではなく、大人も、行動と努力が必要なんだなあ……。
2.多様性は、「多くの様々な性格の人たち」
ムッシュは今日本に3店舗、パリに1店舗お店を持ち、グループ全体では150名くらいのスタッフさんがいるそうです。
ここで、「多様性」という言葉の話になりました。
「多様性」というのは、ムッシュが考えるところでは、「多くの様々な性格の人たち」ということ。
ここにいる、みんなが一人一人違う、というのが多様性。
仲よしの友だちであっても、全く一緒ということはない。
同じ人間もいないし、もちろんそれは海外に行っても一緒。
いろんな人種がいると、いろんな考え方の人がいる。
それが、多様性。
みんなが違うっていうことは、自分が持っていない「苦手なこと」を、持っている子もいる、ということ。
もし、みんながこれから「みんなで何かしたい」と思った時に一番大事にしてほしいのは、
「自分と違う人を、どういうふうに認めるか」
ということ。
自分と違う考え方の人もいる。
そういう人を「じゃあもういい」ってなっちゃうと、みんなで協力できない。
努力は一人でもできるけど、協力は一人ではできない。
うーーーん、なるほど。
ムッシュの言葉の中で「違いは間違いじゃない」という言葉が響きました。
違い、多様性があるからこそ、協力し合えて、お互いが持っているものを出し合いながら豊かになっていく、そんな社会ができるんだなあ。
すごく納得したお話でした。
3.人を喜ばせる人になる
「お金が欲しい!と思っている人がいると思うけど、みんなはそのお金を、銀行強盗をして奪うお金が欲しい?
それとも、人を喜ばせる仕事をしていただくお金が欲しい?」
そうムッシュに尋ねられて、子どもたちが手を挙げたのは、後者でした。
そりゃそうですね。
社会も一緒で、銀行強盗のように、奪い取るような仕事をするのか、人を喜ばせながら仕事をするのか、みんなはどっちの仕事がしたい?
ムッシュは、子どもの頃に、料理をして「すごい!」と褒められて感謝されて「人を喜ばせる仕事がしたい」と思った
ムッシュは小学校の時から「できない子」だったので、周りを見ては「いいなー」「あんなことできたらいいなー」ばっかり思っていた。
ムッシュのコンプレックスは、子どもの頃にできないことばかりで「人を喜ばせることができなかった」こと。
だから、人を喜ばせる人間になりたかった。
人を喜ばせるような仕事がしたかった。
みんなも、何か自分ができることで、人を喜ばせることをする、そういう心を持って大人になっていくと、人から喜ばれるような人になる。
そんな人は、人から協力してもらえるようになる。
それは、信頼をもらえる、ということ。
信頼をもらえるようになると、どうなるかというと、夢が現実になっていく。
みんな、なりたい自分になっていける。
・・・・・・・・・・
どのお話も、ムッシュ自身の体験から語られる言葉で、それだけに説得力があって、ずしんと響くお話でした。
それは子どもたちの感想にも表れていましたよ。
大切にしたいのは「人を喜ばせることをする」、そういう意識を持って日々過ごすこと。
そういう大人になっていくこと。
もう大人になっちゃっている私たちはなおさら、インストールしないといけない考え方なんだなと思ったのでした。
あ、これは私のメンターの一人でもある質問家のマツダミヒロさんも常々おっしゃっていることなんですけどね(^^;)
「ムッシュのお話やル・クロのことを知ってもらいたい、聞いてもらいたい!」
そう思っている私。
卒業間近の6年生と一緒にお話を聞けて、私の夢も一つ叶いました。
お忙しい中スケジュールをやりくりして来ていただいたムッシュや、出前授業を設定してくれた6年生の協力あってのできごとでした。
ほんとうに、感謝しかありません<m(__)m>
次は職員みんなで聞きたいなあ。
職員研修とかで設定できないかなあ。
子どもたちへの講演会とかもできたらいいなあ。
ますます妄想は膨らむのでした( *´艸`)
昨年末、テレビ大阪で放送された、ル・クロのユニバーサルレストランとしての活動が紹介された動画です。
10分ほどです。
よかったら、ぜひ見てみてくださいね。
ムッシュもオンラインで登壇される、ル・クロ・ド・マリアージュでの、フレンチのディナーつきのイベントはコチラ(*´▽`*)
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2021年9月に出版した、初めての電子書籍です。
子育て中であり仕事にも忙しかった小学校の先生の私が、少しずつ意識を変え、生活を変え、夢を叶えていったお話を書いています。
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主に小学校の教科の学習の中で、関連づけて読み聞かせができる絵本を紹介しています。
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なぜ小学校で読み聞かせをするのがいいのか、学級づくりにどう役立つのか、そんなことも書いています。
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