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「SCIENCE FICTION」発売後の宇多田さんを追う⑥−7

こんにちは。自己満足な毎日をすごしたいです。

「SCIENCE FICTION」発売後の宇多田さんを追う⑥−7です👍
この⑥シリーズでは、4月18日(木)22:00〜放送されたNHK MUSIC SPECIAL「宇多田ヒカル 〜教えて! ヒカルさん〜」、8月25日(日)深夜0:05〜(26日(月))の完全版を振り返っています。
前回は、性別やセクシャリティに関する内容で、今回は「Electricity」の歌唱でコラボしたアオイヤマダさんとの対談や、その歌唱シーン、また手に入らなかったものについての内容となっています。そして、今回が⑥シリーズ、ラストです。

以下、宇多田さんの発言は⭐️、アオイ ヤマダさんの発言は🔅、個人的な考えは🔹で記載しています。


アオイ ヤマダさんとの対談

ナレーションは
宇多田ヒカル、初のベストアルバム「SCIENCE FICTION」。自分の音楽を表現するのに最適な言葉として自ら名付けました。その「SCIENCE FICTION」に収録された「Electricity」。この番組のためにスペシャルなダンスコラボを披露してくれたのがアオイ ヤマダ。ダンサー、モデル、そして俳優、国内外で幅広く活動する、今注目のアーティストです。「SCIENCE FICTION」の物語を描いた宇多田ヒカルの歌詞にアオイ ヤマダがインスパイアされて一緒に作り上げたステージ。お互いの感想を語り合いました。

宇多田さんと、アオイさんが楽しそうに歩いてきて、対談の席に。
宇多田さんは黒のドレスで、ちょっと露出多めな感じの衣装で、アオイさんは白のつなぎみたいな感じだけれど、上は襟があってネクタイを締め、緑っぽい手袋をしています。
後々わかったことですが、宇多田さんは「Electricity」の歌唱の衣装のままでした。

振り付けの第一印象は?

⭐️宇多田さん「振り付けの中でも、本当、曲の私が思ってたイメージ通りになんかこうファーって妖精か宇宙人みたいに現れて、最後、光の中に導いてってくれるってことに、『愛そのもの』みたいな感じがして、すごい気持ちよくて、本当に着いていきたいって」

🔹表現者って、あるものから感じ取ることは同じようなものなのかな? そして、「愛そのもの」という表現が宇多田さんらしいなと。

どんな振り付けを作った?

🔅アオイさん「嬉しいです。私、振りをつけるっていうより、『動きの脚本』を作る方が好きなので。今回だったら私が宇宙人なのか、未来人なのかわからないですけど、上陸してきて、出会って、でもきっと住んでる星が違うと食べ物も違うし、孤立するから、止まってしまった時をヒカルさんに寄ってまた動いて、二人が出会って、共鳴して、また別の世界へ一緒に行くみたいなイメージで作らせてもらったんですけど」

🔹「動きの脚本」って、面白い視点ですね。自分にはない発想です。「Electricity」の「あなたはどの銀河系出身ですか」という歌詞から、アオイさんが宇宙人もしくは未来人という設定にして、具体的に食べ物が違う、孤立すると現実を考え、そこから宇多田さんと先へ進んで行くという、正に脚本ですね。

アオイ ヤマダとコラボしてみて

⭐️宇多田さん「振り付けを説明するとか教えるとかじゃなくて、『ストーリーを見せてくれる』っていうか、そこに連れてってくれるっていう感じがして」

宇多田ヒカルとコラボしてみて

🔅アオイさん「私が作る動きより、ヒカルさんから出てくる動きをやってもらった方が絶対素敵だし、『ヒカルさんの動きの方が美しい』から、それは委ねて」
⭐️宇多田さん「いやいや、それはちゃんと個性を見てくれるから、あ、すごい見てくれてる感じ取ってくれてるっていうのが心地よかった」
🔅アオイさん「それを消したくなかったから『ヒカルさんに導かれます』私」
⭐️宇多田さん「え、え、『私も導かれます、アオイさんに』導かれて光の射す方へ」
🔅アオイさん「何かありますね。あ、」

と言って、時が止まったかと思ったら、宇多田さんにアオイさんが引き寄せられるような動きをして、お二人がくっついたところで対談終了。

🔹言葉自体は少ないですが、お互いがお互いをリスペクトしていることがよくわかる対談でした。そして、アオイさんの独特な感性みたいなものが炸裂しているなと🤭


「Electricity」の歌唱シーン

🔹アオイさんだけでなく、キーボード?とサックスにMELRAWさんも参加してらっしゃいました。
最初は宇多田さんが中央で歌っていて、アオイさんとMELRAWさんはシルエットだけが見えている状態だったのが、途中で囲いが上がっていって、お二人の姿が見えるようになりまして。
そしてアオイさんが宇多田さんの近くへ。
一緒にダンスをしている場面、すっごい綺麗🤩
宇多田さん、「Forevermore」でコンテンポラリーダンスをしていたりもするし、踊るイメージもしっかりあります🥰
最後、宇多田さんとアオイさんが階段を登っていくんですが、やっぱりふくらはぎの筋肉はお美しい💪😍 そして、「traveling」では階段を降りて来られましたが、この「Electricity」では階段を登って行くという逆の演出でしたね。
この最後のシーンで、対談で宇多田さんが「『私も導かれます、アオイさんに』導かれて光の射す方へ」というコメントと合致しました。


手に入らなかったもの、与えられなかったものの方が、私を豊かにしてくれた

質問「これまで欲しいと思って手に入らなかったものはありますか?」

🔹なんだろう、人間の価値観の芯に迫る質問である気がします。

⭐️宇多田さん「そりゃあ色々あると思うけれども、物理的なものというか、もっと大きい意味でですよね。それはそりゃあありますし、特にこう、本当に必要なのになんでないんだろうって思うようなこともあったし、それでどうしても欲しがっちゃう自分と諦めようとする自分と葛藤してたこともすごく長かったんですけど、でも、そういう時間も必要だったんだなって、最近になってすごく思います。欲しいものがすぐ手に入るわけじゃないし、私に必要なものっていうのは、全部与えられてたんだって思えるようになりました。その、何か欠けてるとか、足りないとか思うことも、それに苦しむ時間も、それも全部与えられて、そういうのがあったからこそ、今があって、なんか当たり前に全部与えられちゃったものより、すごく欲しかったのに手に入らなかったもの、与えられなかったものの方が、私を豊かにしてくれたんだなって思えます、今は」

質問者さんが、この質問をしようと思ったのは、多分、なんでも手に入るような状況だと思ったんですよ。で、何を聞きたいかなーと思った時に、やっぱり宇多田さんは、私とは全然違うような価値観で生きてるのか、それとも、本当に同じようなところで生きてるのかを知りたくて。これまでの回答も含めて、なんか本当に人生を大事にして生きてるんだなあということが感じられてよかったです。
ということでした。

⭐️宇多田さん「考えさせられる質問で。ありがとうございます。何かを必要、欲しいって、欠乏している状態の大切さ。思っているような方法で欲しいものが手に入るわけじゃない。全然違う方向から、全然違うルートを経て、全然違うタイミングで巡り会えたりするなって思いました。はい。ありがとうございます」

🔹自分にとって必要なものは全部与えられていたって、足るを知るとか、無い物ねだりしたって仕方がないとか、諦めちゃうのが楽なのかなって思ったところで、すごく欲しかったのに手に入らなかったものや与えられなかったものが自分を豊かにしてくれたと、究極のポジティブ思考だなと思いました。でも、この発言を聞いていて、自分も病気をしたから、今の自分があって、今のポジティブな仲間がいるんだよなとはずっと思っているんですよね。そして、質問者さんも言ってらっしゃいますが、宇多田さんって、人生を大事にして生きているんだなあって。人生、楽しいこともしんどいこともあるけれど、思考を止めてはいけないですね。


番組最後のまとめ

鈴木さんから、「みなさんからの質問にお答えいただきましたけど、どうでした?」とお尋ねです。

⭐️宇多田さん「もうちょっと長くね、色々全部もっと話せたらいいんですけど、でも、今日の場でちゃんと会って話せて。質問を読んだ時のことだけじゃなくて、ちゃんとそのもっと広い、そこに至るまでの思いとかが全部聞けたんで、すごく、本当に普通にただ会話というか対話ができて嬉しかったです。ありがとうございました」

🔹音楽に関連して話題を膨らませていく番組が多い中で、こんなふうに宇多田さんに直接人生相談ができる番組って、とっても貴重でしたね。宇多田さんのインスタライブ(事前の質問に答えていくような感じで進むことがある)みたいでした。もっともっと、宇多田さんの考えとか、価値観に触れたいなとも思ってしまいましたね。欲張りになってしまいます💦

ということで、4月18日(木)22:00〜放送されたNHK MUSIC SPECIAL「宇多田ヒカル 〜教えて! ヒカルさん〜」、8月25日(日)深夜0:05〜(26日(月))の完全版を振り返ってきた、「SCIENCE FICTION」発売後の宇多田さんを追う⑥シリーズ、今回がラストです。
最後まで読んでいただきありがとうございました🙇

SCIENCE FICTION発売後の宇多田さんを追うシリーズのこれまではこちらから👇


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