日本の女性の「姿勢力」を高め世界に誇れる日本女性を創り出していきたい 一般社団法人 日本女性姿勢協会代表 三好さゆりさん
身体に対するコンプレックスを長所にさせ自分の姿勢とか歩き方を自分のものにできれば、自分の魅力がアップして自分に自信を取り戻し、健康にもなることが出来る事を実感して、瞳が輝く人を増やしたいと、一般社団法人 日本女性姿勢協会を立ち上げた三好さんにお話しを伺ってきました。
三好さゆり(Miyoshi Sayuri)さんプロフィール
出身地:大阪府豊中市
活動地域:日本全国
経歴:講師歴20年 指導実績 1万人以上
一般社団法人日本女性姿勢協会代表理事
ビシセリアマスターディレクター
美習慣・美姿勢ウォーキングディレクター
ミスユニバースジャパン1995年度近畿大会ファイナリスト
ミスユニバースジャパン2018年度福島大会オフィシャルトレーナー
現在の活動:行政機関・企業・団体・各種学校等、美姿勢・歩き方講座、好印象を与える自分の魅せ方・ブランドを創り出す自己ブランド構築講座、ハイヒールウォーキング講座、ダイエットウォーキング・姿勢講座等多種に渡る姿勢・歩き方・魅せ方等の講演会・講座・セミナー講師として日本各地で活動。
2014年一般社団法人女性姿勢協会を設立。代表理事として「美」「健康」「姿勢」 を軸に自分をブランディングができグローバルに活躍できる魅力溢れる日本女性を創り出す活動を全国展開。また講師として全国で活躍。2015年より日常生活で、美しい「姿勢」「歩き方」「魅せ方」のできる女性をビシセリア(Bishiseria)と定義し、日本の女性力の活性化させる為にプロジェクトを発足、講師育成にも務める。全国に講師他、美しい姿勢・歩き方・魅せ方ができる女性を目指す全国各地に数百人が所属するビシセリアアンバサダーのコミュニティーの代表。メンバー自身が更に自分を磨き高め合える場を提供している。
Q:どんな夢やビジョンをもってこの協会を立ち上げたんですか?
一般社団法人女性姿勢協会(※1)を5年前に立ち上げました。
私は20代の頃から、姿勢や歩き方を個人に教えていたんです。
やっていく中で、自分で教えられるパターンや規模の限界を感じていました。もっと広げていきたい、でも一人の力では限界がある。
そんな時に、ちゃんと形をつくって、インストラクターや講師の方と協力し合いながら広げられたらと思って、一般社団法人を立ち上げたんです。
もっともっと広げていきたいって意欲が湧き上がってきたことが大きいですね。
Q:姿勢や歩き方が大切だと思ったきっかけはなんですか?
私は学生時代にバレーボールをしていたんですが、ずっと背が高くて、それ自体がコンプレックスだったんです。
選手の時は体が大きくても、強ければいいと思ってでガンガンやっていたんですけど、会社に入る頃にバレーボールを辞めて、コンプレックスがすごく強くなってしまって。
体が大きいと、街を歩いていてもどうしても目につくというか、大きい人はとにかく目立つんです。
私が会社員になった頃はバブルの時期で、女性はヒールを履いてかっこよく華やかにっていう時代でした。
ヒールを履いてしまうと、身体に対するコンプレックスのせいで、だんだんと猫背になり、姿勢を崩しながら履いていたんですよね。
それでとうとう、腰痛とか足を悪くしたんです。
自分の身体の変化や違和感を感じ始めて、そもそもこれはおかしいんじゃないかと気付いたことがきっかけです。
ある時、祖母からコンテストに出てみないかとお誘いがあったんです。
自分を表現することなんてできるのかな、と思いながら参加しました。
そこで、姿勢とか歩き方を自分のものにできれば、自分の魅力がアップするんだなという実感があったんです。
コンテストに出てる方々は、みなさん身長が高くて、私なんかこんな所に居ていいのかという思いはありました。
でも、体が大きくても自分を卑下するのではなくて、堂々と魅せるというのを楽しんで表現すればいいんだなって思えて。
そこから姿勢とか歩き方に興味を持ちました。
Q:姿勢を良くするためにどのような取り組みがあるのでしょうか?
姿勢を見直して改善するレッスン講座があります。
姿勢を良くした方がいいのは、皆、頭では分かっているんです。
でも、正しい姿勢、いい姿勢がどういうものなのかは分かっていない人が多いんですね。
そもそも今の自分がどんな姿勢なのか、リアルに知りません。なんとなく猫背でとか、パタパタ歩いていてとか分かっていても、実際に自分の姿を客観視したことがない方がほとんどですね。
そこで、必ず「知る」というのが大事だと思っています。レッスンでは必ず自分自身を知って頂くというのをやっています。
姿勢と歩き方の現状を写真や動画で撮って確認するんです。
まず、自分を受け入れて貰うところから始めています。嫌だったりしますけどね(笑)。
綺麗に歩くというのを知らない方が多いので、知って頂いて、そこから何をすれば、何が変わるのかを体験をして頂くという講座にしています。
継続っていうことが大事なんです。日常の中でちょっとしたことをするだけ、簡単にできることをするだけで本当に変わるんです。それを知ってもらって意識を高めてもらい、日常に活かしてもらおうと考えています。
人ってどのくらい自分が変わらないといけないのかを知らないんですね。
ただ胸を張ればいいっていうものではないし、そこのところを現時点で自分がどれだけ分かってどうやっていけばいいのか。
具体的に何をすればどのくらい継続出来るのかをお伝えしています。
Q:ビシセリアという聞きなれない単語を使われていますが、名前の由来は?
造語なんですけど、
「ビ」が美しい。
「シ」が姿勢。
「ア」が歩く。
他はかっこよく聞こえればいいかなと思ってまとめた言葉なんです。
姿勢と歩き方と日常的動作と見せ方が美しい女性を称しているんです。
私が教え始めたのが25~6歳なんですが、「正しく美しい女性」「こういう女性になりましょう」を称する言葉がひとつ欲しいなと思っていたんです。
造語なので誰も知らない言葉だし、分かりにくいねとか、読みにくいねとも言われるんですが、創った言葉と共に姿勢や歩き方の重要性を伝えていきたかったんです。
今は協会としてコミュニティもあります。
アンバサダーとしてご自身が取り入れてビシセリアになりましょうと言っているんですね。
一回のレッスンを受けただけではなかなか身に付きません。
仲間と共に定期的にランチ会やいろんなレッスンをやっているんですけど、やはり意識が途絶えないような会にしていきたいと思っています。
Q:協会を運営する意欲はどこから生まれているのですか?
素敵な方がいると、私も頑張ろうと思えてきます。
私自身が、女性の美しさが外見だけではなく、中身もすごくきれいな女性に根本的な憧れを持っているんです。
そういう女性に囲まれて、 もっともっとという気持ちを、皆さんと共有していけたらいいなと思っています。
私が立ち上げたのは自分のコンプレックスを長所にしたいという思いからでした。
協会は、そんな私のような思いを共有できる仲間と共に、重要性をもっと広めていきたいです。
Q:生徒さんからはどのような反応がありますか?
まずは現状を知るところからスタートしているのですが、驚く方が多いです。
前から見る姿は見た事あっても、横とか後ろ姿、歩いている姿は見たことないですよね。
自分の姿を見るとやっぱり変えたくなるんです。これで街を歩いていたんだ!とかね。
ベーシックのレッスンは簡単に、ほんのちょっと変えただけで変わるものばかりを集めたので、60分で凄く変化します。
皆変わるんですよ。どこを意識すればいいのかが分かるだけでかなり変わります。
歩き方もいろいろ変わります。ヒップもバストも上がるし、ウエストが締まります。歩くだけでヒップアップ効果があります。
体系変化が起きますね。
自信が付くと表情が変わるんです。
私が教えていた時に、80歳の方が来られたんです。
はじめは娘に言われていやいや来られていて。自分の意思で来たわけではないので動く気もないし、ジャージとか包み隠す感じだったんです。
でも繰り返すうちに、服装が変わり露出が多くなっていったんです。
そして初めはうつむきがちだったのが、自信がついて目線が上がって、表情が変わって、目が輝き出しました。
内面を磨いていくと外見も変わるってあると思うんですが、私達の場合は身体を変えると、その人自身がポジティブになったり、糖尿病が改善して健康になったりします。
卒業のレッスンの時に自分自身をずっとこのままで保ちたいからということで、バレイのチュチュを着て来られたこともあります。感動でしたね。
お金かけなくても、健康にもなるし、もっともっと人生を楽しんで頂きたい。どんどん体験してほしいと思っています。
Q:協会の運営で難しいなと思うところはどんなところですか?
私は思ったらまずやろうという性格なので、興味があると思ったら何かやらないと気が済まないんです。
協会を立ち上げたときは、協会ビジネス第一人者に学びに行きました。丁度学べる講座があったのでそこで半年間、もうこれでOKと思えるところまで学びました。
立ち上げてからは、思っていたことと違うことがたくさん出てきて、それを修正しながら進めています。
私たちは知識を広げるのではなくて、身体を通じて教えていくので、講師を育てるのが難しいんです。
知識ならテキストを覚えてくださいねで済むことが、身体の場合は身体が固い人とか、長年やってきたことをすぐには変えられない人がいるんです。人それぞれなんですね。
講座の中で同じことを伝えても、どうしても受講生によって違いが出てきてしまいます。
身に付けるスキルを一定にする難しさがあります。
協会の仕組みは家元制度と呼ばれてます。
まず自分のナンバー2(自分の分身)を創って、その人たちに次の人を育ててもらいます。
スキルが100あれば、100くらいの人を創ってそこから広げていくのが基本的なやり方なんです。
だけど私達のように姿勢や歩き方を伝える内容だと難しくて、広げていくのにすごい時間がかかるんですよね。
凄くスキルが高い人がいたんですが、そこからがちょっと難しかったんです。
立ち上げて2年ほど停滞していました。
なかなか難しいなと思っていたんですが、逆に下からボトムアップで育てていこうと、生徒に近い先生を創っていったんです。
要は、知っているか知らないかぐらいの先生ですね。
ちょっと知っているだけでこんなに変わる!という内容の講座にしました。
カリスマの先生よりも、ちょっと前まで猫背だったりO脚だったの私が、これをやるだけでこんなに変わりました、という先生を増やしていくことに切り替えたんです。
すると、先生になりたい人も増えましたし、キャラクターのある先生やそのファンの生徒さんが増えていったりと、協会が変わっていきました。
Q:三好さん自身もコンプレックスをお持ちだったとか。どのように変化されたのですか?
今は表に出ないといけない立場なので、自分を前に出すのは抵抗ないんですが、もともとは前に出たくない性格なんです。
小学生の時は授業で本を読むのもドキドキしていました。
緊張してお腹が痛くなる子供だったんです。
大人になってからも、講師をやっていたんですが、集合写真を撮るのも必ず誰かの後ろにいたんです。映らないように。2011年くらいの集合写真はどこにも映っていません(笑)
その頃に、海外でも活躍しているとっても尊敬する起業家の女性をFacebookで見つけちゃって。
その人のセミナーに参加したり、コンサルを受けたりしました。
私は好きな時に、好きなところに行って好きなことをしたい気持ちがいつもあるんです。
そのライフスタイルをまさに叶えていた人だったんです。
たまたま凄くいい写真を見つけたのがきっかけなんですけどね。カッコイイなーこの女性と思って。
コンサル受けたときに「自分自身が本当に強い意志で広めたいなら、貴方が表にでないと広まらないでしょ」「人から褒めてもらった時に、その人から頂いた気持ちを否定することだから、受け入れないといけないといけないよ」と言われたんです。
私は好奇心は旺盛だったんですが、「私なんて全然だめ」って思い込んでいたんです。
褒めてもらっても、「私なんてとんでもないです」っていうのが口癖だったので、褒められた時に自分がそう思っていなくても「ありがとうございます」って言わないといけなんだなと。
色々とその経営者の方に言っていただいて、自分を見つめ直したのがきっかけです。
それで、自分が本当に伝えたいと思うのなら、前に出ていかないといけないって思ったんです。
ここで意識がすごく変わりましたね。
大阪から東京に出てきたのが2009年です。
東京に出てきた時は誰も友達がいませんでした。
子供も小さくて、公民館でママ友たちに教えていたんです。
SNSで情報を得ながら、ランチ会や交流会を企画したらみんな来てくれるんじゃないかなって。
ちょっとしたレッスンを付けてやってました。
そこからいろんな素敵な女性が集まるようになって、3年くらいの交流会で頂いたご縁で自分の意識が高まってきて、今があるなと思っています。
Q:今の行動力とつながっている三好さんの生きるとは何ですか?
一言でいうなら、後悔しないことですね。
自分自身が何かやりたいと思ったら、先延ばしせずに、出来る環境じゃなくても臆することなく、やりたいことはすぐやること。
いつか出来ればいいやじゃなくって、その時感じるワクワクを一瞬一瞬感じ続けながら年を重ねられたらいいなと思っています。
やりたいと思ったことは全部やってきた分、失敗することもいっぱいやってきていますね。
こんな団体になったらいいなと、イメージして思いをいっぱい描くことです。
やりたいと思ったらやりたい!やりたい!になりますね。
後は、断言してやる。ですね。
Q:最後に読者にメッセージをお願いできますか?
今、何かやりたいことがあれば、行動しないと何もつかめないし、行動しないことが後悔になると思います。
行動しないと始まりません。無理かなーと思うこともあるかもしれないけど、行動しながら修正していけばいいんです。
まず動きましょう!
記者:どんどん行動していく。大事ですね。素敵なお話しをありがとうございました。
※1 一般社団法人女性姿勢協会 https://bishiseria.or.jp/about/
--------------------------------------------------------------------------------------三好さゆりさんの情報はこちらから↓
【編集後記】インタビューをさせて頂いた、阿久津、西尾、森川です。
三好さんはコンプレックスを長所に変えたり、人前に出るのも抵抗があったことなど今は全然感じさせない方でした。沢山のチャレンジの積みて今があるんだなぁと、感動しました。
そして、写真を見るとゴージャスな写真が多いのでちょっと緊張もしたのですが、とても気さくな素敵な方なのでファンが多いのだろうなーと感じました。三好さんのこれからの活躍を応援しています。
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