慶應SFCの授業から見る、"創造の精神"
この記事は約10分で読み終わります。
皆さん、こんにちは!
これは、慶應SFCで開講されている「SFCスピリッツの創造」という授業の最終課題です。
しかし私は、
「自分の道に迷いがある人と、SFCのブッ飛んでる(と言われる)授業の学びをシェアして、おもしろい未来ができたらいいな」
という気持ちで、このページをつくりました。
本来は、
「全国の中高生に、自分の学びを、分かりやすく伝える」
というお題でしたが、伝えるだけじゃつまらないなと。
自分が何かに迷ったとき、このページから再スタートできるように、
マインドの再構築や行動のきっかけになるようなエッセンスを詰めたつもりです。
関心を持ってくださった方は、約10分程度、お付き合いいただけたら嬉しいです。
(目次)
・11名のSFCの先輩方の「自分の精神(スピリッツ)/それはなぜか(理由)/そのためにどうすべきか(行動)」
今村久美さん / NPO法人カタリバ 代表理事 / #教育 #オンライン教育
渡邉康太郎さん / Takram コンテクストデザイナー / #デザイン
閑歳孝子さん / 株式会社Zaim 代表取締役 / #貨幣 #起業
千葉功太郎さん / 個人投資家 / Drone Fund代表パートナー / #ドローン #起業
柳澤大輔さん / 面白法人カヤック 代表取締役CEO / #地域活性化 #起業
門松貴さん / 内閣官房長官秘書官 / #政策
松尾卓哉さん / 株式会社17 クリエイティブディレクター / #映像
江渡浩一郎さん / 国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員 / #未来 #研究
平尾丈さん / 株式会社じげん 代表取締役 社長執行役員 CEO / #起業 #ビジネス
小林正忠さん / 楽天株式会社 Co-Founder and Chief People Officer / #自我作古
駒崎弘樹さん / 認定NPO法人 フローレンス 代表理事 / #社会起業
・番外編:私たちが自分自身で「豊かな暮らしをつくるには」
まず、軽く自己紹介を。
私:慶應義塾大学総合政策学部(SFC)4年。
自分の進路に絶賛迷い中。
地元の福島が大好き。お酒と食べ物と温泉が癒し。
note初投稿、いってみます。
まずお一人目はこの方!
今村久美さん / NPO法人カタリバ 代表理事 / #教育 #オンライン教育
精神 :自分から動く
なぜ?:若者には特権があるから!!
特権とはね、失敗すること、自分に都合よく動くこと、できないと思ったら引くこと。
自分の心に素直に、わがままにやってもいいんだなって思った。
そのために:行動はできるだけ早くしよう!!
わがままが許されるのは、若いうち!!
だから早く行動した方がいっぱいワガママできるし、自分が大人になったら、若い人のワガママを許せる人でありたい。
世の中は、そうやって廻っていくのかなって思った。
続いて、お二人目。
渡邉康太郎さん / Takram コンテクストデザイナー / #デザイン
精神:弱い意志✖️偶然=未来
渡邉さん、「無理やり強い意志を持たなくてもいい」って言ったの。
私は今、自分の進路でもう迷いに迷っていて。
就職活動って、面接のときとか「自分はこれがやりたいです!絶対に御社に入ります!」って言わなきゃいけない、みたいな文化があるじゃない。
でも、そうかいいのか、って。
なぜ?:自分で結びつけることで、ただの出来事が偶然になるかもしれないから
偶然って聞くと、「運がいい」って思いがちだけど、渡邉さんの言う偶然は違う。
偶然は、自分で生み出すもの。
自分で経験して、後から「あ、あのときやったな、運が良かった」って思うもの。
ただの出来事を偶然にするのは、自分次第。
そのために:興味の範囲外にあるものに、向き合い続ける
もしかしたら、自分の興味の外にあることが、未来の自分を「偶然」助けてくれるかも。
続いて3人目
閑歳孝子さん / 株式会社Zaim 代表取締役 / #貨幣 #起業
精神:お金✖️幸せ
幸せには、少なからずお金が関わっている。
私は「そうとは限らないじゃん」って言いたくなったんだけど、この後の閑歳さんの言葉で変わる。
なぜ?:お金は人生の選択肢を変える。
行動が変われば、自己肯定感や幸福が生まれる。
本人が、自分の可能性を見つけて行動に移すこと。これはお金によって可能になる。
最終的に、自己肯定感や幸福が生まれる。
だから掛け算なのか、と思った。
そのために:夢中になれることで稼ごう
自分が夢中になること、続けていてストレスにならないこと、難なくできることでお金を稼いで、社会へ還元する。
「お金は天下の回りもの」だもんね。
続いて
千葉功太郎さん / 個人投資家 / Drone Fund代表パートナー / #ドローン #起業
信念:起業家精神
私の第一印象は、「SFCっぽいな」。SFCの人って多いよね、起業してる人。
でもね、私の中での「起業家精神」の定義と、千葉さんは違ってた。
千葉さんにとっての起業家精神は、「終わりのない旅を続ける力」なんだって。
なぜ?:終わりのない世界にはプロデューサーが必要だから
プロデューサーとは、総合的な人。
私たちは今まで、ディレクター(現場の監督)になりがちだった。
でも、世界には終わりはなくて、先のことなんて何1つ分からない。
だから、指示待ち人間ではなく、自分で、企画や進行もしていくことが大切。
そのために:4つのステップを踏む
①高い視座から未来を妄想…解像度を高める
②妄想を現実にする…嘘のない客観的な目標を立てる
③タスクを明確にする…目標から逆算する
④「時間の投資」を意識する…全体を見る
お次は、
柳澤大輔さん / 面白法人カヤック 代表取締役CEO / #地域活性化 #起業
精神 :面白さは価値
なぜ?:結果的に人生が豊かになるから
なるほど、面白いとやる気が起きるよね。
面白いと、自分で行動する。だから、豊かになる。
そのために:まず自分が面白がる
→周囲に面白いと思わせる
→誰かの人生を面白くさせる
面白いの連鎖!!みんなで面白いって、サイコーじゃん。そういう環境に身を置きたいし、つくりたい。
続いて、
門松貴さん / 内閣官房長官秘書官 / #政策
信念 :「つくる」ために「こわす」
なぜ?:誰も見えなかったアイデアや改善点が見えるようになるから
制度やシステムなど、ありとあらゆるものをより良くするために必要なのは、「こわす」こと。これによって、新しい世界が見える。
例えば家で考えると、新しくて綺麗で、自分の理想を詰め込んだ家を建てるためには、まず、古い家を壊さないといけないよね。
でも、今自分が住んでいる家を壊すのって、すごく勇気がいるよね。。。
そのために:壊れることの恐怖は、アイデアや改善点が見える前兆
恐怖を乗り越えた先に、新しい居心地のいい場所があるんだね。
続いて、
松尾卓哉さん / 株式会社17 クリエイティブディレクター / #映像
精神 :自信を持つ
なぜ?:自信がある(ふりをしている)人は説得力がある、面白い
「自信を持つ」は、「自分を信じる」って書くよね。確かに。
そして、この(ふりをしている)っていうのがミソだと思う。
ふりでもいいのか、って思った。
そのために:焦らない
人によって、花が開くタイミングは違う。いつタネや苗がきてもいいように、自分を耕して置くこと。
誰にでも朝や昼、夜があるものね。
お次は、
江渡浩一郎さん / 国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員 / #未来 #研究
精神:非常識を考える⇆常識を疑う
私は「常識を疑う」って言葉はよく聞いてたけど、「非常識を考える」っていうのは考えたことなかった。眼から鱗だった。
江渡さんの回の授業課題が印象的だったから残しておくと、「今はまだ誰もしらない、自分だけが知っている真実とは何か?を考える」。
なぜ?:SFCは未来からの留学生になる場所だから
これ、主語が「SFCは」になっているけど、上で出てきた「起業家精神」を持つ人、持とうとしている人は、みんな未来からの留学生なんじゃないかな。
そのために:コミュニティから出て、活動場所を見つける
自分の考えた「非常識」を形にする場を持つってことだよね。
続いて
平尾丈さん / 株式会社じげん 代表取締役 社長執行役員 CEO / #起業 #ビジネス
精神:リーダーシップを持つ
これ、主語が「企業家は」だったけど、みんなが持つべきものなんじゃないかな。
そう思った理由はね、
なぜ?:当事者意識が生まれて、それが行動するエネルギーになるから
そのために:何かに一歩、踏み出す
納得。踏み出すことってためらっちゃいがちだけど、どんなに大きなことも、全部、最初の一歩から始まるんだよね。
そして、
小林正忠さん / 楽天株式会社 Co-Founder and Chief People Officer / #自我作古
精神:自我作古 (我より古をなす)ために、挑戦する
「やれば新しい道ができる。人は、道を歴史と呼ぶ。歴史は自分でつくれる。」
という、正忠さんの言葉。
なるほど。
なぜ:仲間、パイオニア精神、自分を信じる力 が身に付くから。
そのために:できることからやる
歴史は結果なのかな、と思った。
できるかできないかではなく、やるかやらないか。やることを、楽しむこと。
続いて、
駒崎弘樹さん / 認定NPO法人 フローレンス 代表理事 / #社会起業
精神 :自分のやりたいことを問い、やってみる
なぜ?:模索する過程に、沢山のヒントがあるから
パッと手に入る問題意識はすぐに消える。不安になったり、これかも!と高揚感をもったり。その変化も含めて、自分の問題意識なのかな。
そのために:他人の目は気にせず、自分の道を進む
これ。難しい!!!
でも確かに、自分の解決モデルが制度化されて、いつか「当たり前」って言われるようになるまで、時間がかかるよね。
駒崎さん、NPO法人を立ち上げようとしたら、他の人に「なにそれ、んぽ法人?」って言われたんだって。NPOって今では当たり前だけど、つい数年前は全く知られていなかった。
他の人の言葉は冷静だけど、その一方で無責任なこともあるよね。熱量を持って自分の道を決められるのは、自分だけなんだなって思った。
番外編:「豊かな暮らしをつくるには」
授業とは別に参加したサブゼミのテーマだった。これまた色々な気づきがあった!
結論から言うと、人によって、「豊かさ」の定義って違くて。
私にとっての「豊か」は、自分に正直でいること。
それをつくるために、自分と向き合うこと。言葉にすること。行動すること。これを繰り返していくこと。
これらによって、自分がもっと広く、大きくなって、「豊かな暮らし」がつくれるのかな、と思った。
その理由、以下に続く。
サブゼミの前のわたし
・就活に悩む
自分がやりたいことが分からなかった。
受けたい会社がないなって悩んで、それでも会社にエントリーすることに、すごく違和感を感じてた。
・「幸せ」に悩む
自分は何をしているときが幸せなんだろうか?って考えてた。幸せに生きたいけど、そのためにはどうしたらいいんだろうって。
・他の人を幸せにしたい
これはずっと思ってた。抽象的で広すぎて、困ってた。。。
サブゼミに入ったとき…「豊かに暮らす=幸せ」?
「豊かに生きる暮らしを作るとは」っていう言葉が、ピンときた。そうか、私は豊かに暮らしたいのかって。
「豊かに暮らす=幸せ」なんじゃない?って思った。
いろんな人の「豊かさ」に触れたら、他の人の幸せの形、自分の幸せの形も見えるんじゃないかって。
サブゼミの後…心が晴れた。本当に。
ゼミ長監修の下、未来について考えるワークをして、4名の方にインタビューして、ゼミ生のみんなと感じたことを議論して…
私からみて、「自分の豊かな暮らしを実現している人」が共通していると思ったことは、3つ。
・選択肢は無限大
行動って、自分がしようとすれば、いつでもできる。選択と行動って、すごくシンプルな関係性。
私は就職活動で、自分が行きたい会社がない!だから就職できない!って思っていたんだけど、正直、行きたいかなんて入社してみないと分からない。
もしやってみて、違かったらまた違うフィールドに行けばいいじゃん、皆さんそうやって選択して行動していて、すごくかっこいいなと思った。
・自分と向き合い続けている
私、自分と向き合うことが大変だと思っていて。就職活動をきっかけに、やっと自己分析を始めたんだけれど、これって終わりがない。
自分って、変化していくものなんだよね。だから、定期的に、意識的に向き合わないと、自分を見失っちゃう。
例えば私で言うと、ずっと前に「これがやりたい!」と思っていたことがあったとして、しばらく後に「やっぱり違う!」ってなると、(自分、一貫性がないなあ…)ってがっかりしてた。
だけど、変わって当然なんだなって。成長したってことなんだって思ったら、心がラクになった。
・言葉にしている
みなさん、言葉にすることがとても上手。それって、自分と向き合って、それを言葉にすることで整理してるからじゃないかなって。
「言霊」って言葉がある。言葉に宿る魂。自分に素直に、感じたことを言葉にすると、それが周りの人にも伝わる。
もしかしたら、同じことを考えている人と出会えるかもしれない。ひょっとしたら、自分がやりたいことができる環境やチャンスが、やってくるかもしれない。
言葉にすることで、自分の周りの環境が「言葉通り」になっていくことを、「言霊」っていうのかな、なんて考えた。
私は他の人を幸せにしたいって思っていたけど、そのための最初の一歩として、まず自分が幸せになろう。
そして、みんなで幸せになりたい!!
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
感想や、「ここ違くない?」「自分はこう思う!」なんて感じた所があれば、送っていただけたら嬉しいです。一緒に深めましょ。
幸せな未来、つくっていこ!!!