なんにもしたくない。のでなんにもしない時間を作ってみた
突然やってくる”なんにもしたくない気持ち”
最近なんだか、心に急にスパンとハサミがはいるかのように「なにもしたくない」という感情が湧いてきます。
上司に相談したところ、そのニーズを満たせないと他のことはできないと言われ
休むなら休め、有給でも休業でも。と。
うつ病になられるよりよっぽどマシだと。
。。。。。
なるほど。
とりあえず、突然明日から休業する勇気は出ないので生活の中で時間を決めてなにもしない時間を作ってみることにしました。
なにもしないってなんだろう
ところでなんにもしないってなんだろうか。
自分の中でとりあえずの定義を決めてみた
・何も作業をしないこと 例えば暇でもスマホみない
・ただぼーっとすること
・頭で何か考えているのはなし
・頭と心を空っぽにすること
いざ実践
ということで今日の帰りの列車で早速実践してみた。
いつもなら、買いもしない誰かのお勧めコスメだの、無印のベストバイだのだらだらインスタを適当に見てしまっているが今日の私は、、、、なんてったって
なにもしないんだから。
スマホをポケットへしまい、ぼーーっとただ電車に揺られてみる
なにもしないとアートが見えてくる
まず最初に、ぼーっとしながら見えてくるものは高速で流れている目の前の風景だ。
夜なので、暗闇に住宅街だか、違う線の電車だの色んな光が高速で目の前を流れていく。それが結構綺麗なのだ。あーー、あれ、こんなに綺麗だったけ。と、だんだん頭と心を空っぽにしていく。
次に目に映るのは電車の窓に反射して写っている自分だ。
あれ、私こんなふうに見えるんだ、意外に今日の格好は大人っぽいぞ、ストールがいい感じだな、こんな風に立ったらもっとカッコイイんじゃないかと、姿勢をもぞもぞさせる。
そのうち割と大きな駅に着く。遠くのホームで人が電車に向かって歩いている姿が目に入る。
冬の日本人はなんだかひじきみたいだなと思った。なぜか知らないが、頭から爪先までみんな黒いのだ。黒いコートに黒いズボン、黒いカバンに黒い髪の毛。
遠くから見ていると本当にひじきの煮物のよう。なんだかアートを感じるし、お腹も空いてくる。
そして、ある駅のホームの蛍光灯がオレンジや緑色なのに気が付く、野鳥とか虫対策なんだろうか。なんだか、綺麗だった。
そして席が空いたので座ると、綺麗だった高速で流れる風景が見えなくなってしまった。これまたちょっと残念である。
だけども、自分の向かい側のベンチシート席には上から下まで黒い衣服に身を包んだひじきちゃんたちが乗っているではないか。なんとも面白い。そして偶然にも?みんな黒い靴を履いていたのだ。
でもよくみると一人一人、違う、素材、形、裾との関係があった。
人と神は細部に宿ると聞くが、なんだか靴だけを見てその人を知っている気になってきた。なんだかちょっと面白い。
というかその前に人をひじきに例えている時点でだいぶ面白くなってきている。
ちなみに。。。。
「愛するということ」の著者エーリッヒ・フロム先生は作中でこんなことを言っている。
集中力の取得においていちばん重要なステップは、本も読まず、ラジオも聞かず、タバコも吸わず、酒も飲まずに、一人でじっとしていられるようになることだ。実際、集中できるといいうこよは、一人きりでいられるということであり、一人でいられるようになることは、愛することができるようになるための一つの必要条件である。
by エーリッヒ・フロム 「愛するということ 新訳版」
ということは、集中力を高め、愛する技術を高められたということなのでしょうか??
とりあえず今日は、なにもしない時間を創ると日常の中に潜むアートな瞬間を見ることができました。
とりあえず今日はそれでハッピーということにしときます🌠
ゆいぽん
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