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食はコロナ禍でも世界を飛び越える

料理が作れると世界が広がる

美味しいものが作れるとお金ではない交換ができる

料理は立派なスキルになり世界中どこでも生きていくツールになる

これらはこのコロナ禍にひしひしと実感していることで、収入も仕事も住む国すら追われてしまった僕には唯一残されたものと言っても過言ではない。

コロナ波をもろに受けてこの1年収入がずっとゼロで、ずっと住んでいたフィリピンを脱出し、生まれ育った東京すら抜け出し、縁もゆかりもないが母が一人で営むパン屋があるここ山口県岩国市に移り住んで来た。

ここでも助けてくれたのが料理を作るということ

母のパン屋を手伝い、まかないを作り、夜ご飯を作る。

日本に帰国した楽しみを最大限感じるのも食であり料理

四季がある日本で旬の食材を使い世界各国の料理を振舞う

日本の田舎は宝石箱のようでまだまだ知らない食材に溢れていて大概のものは近所でもらったり手に入れることができる。

今まで世界60か国以上を訪れて食べて来た記憶を頼りに毎日食でコロナ禍であっても世界を周り続ける。(もちろん和食も上手くなった)

不安を感じない、焦りがないかと言えばウソになるが、不思議と料理を作り食べている時は忘れている。

五感をフルに使い料理を真剣に作り、美味しいものを食べて五感を満たしていれば怖れはどこかに消え去り幸福感に変わる。

7年ぶりに日本の四季を味わい、10数年ぶりに母と食卓を囲みゆっくり食べながら話すという行為はこのコロナがなかったら決して味わえなかったことなのかもしれない。

そう考えるとこの作って食べるという毎日がまた愛おしくなり、悪くない決して後ろ向きなことではないんだと自分を励ます。

フィリピン料理を作り第二の故郷、コロナにより追われた最新の故郷を思い出す

フィリピンサラダ

タイ料理を作り若かりし日の青春の思い出に浸る

タイグリーンカレー

マレーシア料理を作りリーマンショックの時の絶望感とその後の希望を振り返り、今もきっとそうなのだと希望を見出す

マレー料理

ジョージア料理を作りこれからの将来について熱い情熱と思いを燃やす

シュクメルリ

ジョージア料理オジャクリ

和食を作り今の恵まれた環境、日本の四季の素晴らしさに感謝する

和食アレンジ

料理は食べることは僕にとって楽しいこと、人生をより豊かにしてくれる様々な扉を開かせてくれる鍵でありパスポートのようなもの。

これからもどこに行こうがどのような状況になろうが料理を作り食べていく

そこには沢山の様々な人種、宗教、国、性別、価値観の人々の笑顔が集まりおいしいを共通語にし同じ時を共有する

食は国境を越え全てを飛び越えみんなを一つにする

これからも世界中のおいしいに出会うために僕は今ここで料理をし続ける



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