これからよろしく、EOS R6(購入準備編)
1.急転直下
先日、約6年ぶりにカメラボディを購入した。昨年夏に発売され、しばらく品薄状態となっていたEOS R6、いわゆるフルサイズミラーレス一眼というやつだ(正式名称は「デジタル一眼ノンレフレックスAF・AEカメラ」というらしい…長い。)。
2013年の10月ごろに購入し、EOS 5D3の導入後はサブ機として使用していたEOS 70Dの更新が目的であり、一番最初に手にした一眼レフであるEOS Kiss Digital Nから数えて5台目のカメラボディとなる(KissDN→50D→70D→5D3→R6)。
正直、1ヶ月前まで機材の更新なんて微塵も考えていなかった(「したい」とは思っていたが、「できる」とは全く思っていなかった。)のだが、ことの成り行きで「とあるミッション」が成功した暁には、家計から一定額の補助が出ることになり、急転直下で話が進んだのだ。
2.ミラーレスという選択
機材を更新すること自体は決まったものの、最初から機種をR6に決めていたわけではない。むしろ「ミラーレス」という言葉に抵抗感があり、当初は70Dと同じ一眼レフしか購入対象として考えていなかった。
新しく大きめの何かを買うときは、カメラに限らず複数候補の(自己満足)比較表を作るようにしている。今更、二桁機(90D)で更新するつもりはなかったので、比較といいつつ、当初は5D4を購入する気満々だったのだが、調べれば調べるほどに最新機種ということで一応候補に入れておいたR5/R6の存在が気になってくるようになった。
もちろん、R5/R6の高スペックぶりが理由の一つではあるが、一番大きかったことは、今メインで使用している5D3と併用することを考えた時に、5D4だとあまり真新しさがなく、正直「面白さ」に欠けるかなと感じたことだった。
5D4が5D3の正統進化系であることは重々承知しているし、メインの被写体である飛行機を撮る上で、動体の撮影ではミラーレスよりも分があることも分かっていた。でも、結婚して子供もいる今となっては、飛行機よりも子供達の方が撮影機会は格段に多い。その観点で考えると、5Dクラスは重すぎて、持ち出すのにも躊躇することが多くなってきたのも事実。
折角、6年ぶりに機材を買い換えるのであれば、機動性に優れ、今まで見たことのない世界を見せてくれそうなミラーレスの導入を真剣に検討する必要があるのではなかろうか。そう思い始めていた。
3.キャッシュバック
R6購入の流れにとどめを刺したのが、キャッシュバックキャンペーンだった。VISAギフトカードとはいえ、3万円のバックは大変有り難い。
価格.comでの最安値は30万円を少し下回るくらいだったが、デジタル一眼のような高価な代物は安心できるお店で購入したいので、サンニッパ購入以来お世話になっているおぎさく(荻窪カメラのさくらや)で注文することにした。
4.機材整理
月々のお小遣い制の身としては、家計補助とキャッシュバック分を差し引いても20万円以上になる出費はかなりの痛手。どうにか負担を軽減できないものか。
そうだ、これを機に使っていない機材を放出して、身辺整理も一緒にして仕舞えば良いのではないか。昔買ったサードパーティー製のレンズなどが段ボール箱の中で眠っており、転勤族の身としては文字通り少しお荷物になっていたが、愛着がありなかなか処分することができていなかったのだ。
初めはおぎさくやキタムラなどのカメラ屋さんに買い取ってもらうつもりでいたのだが、古い機材や使用感がある機材はほとんどタダ同然での買取になってしまう。そこで思いついたのが、妻が日用品の整理で使用していた「メルカリ」だった。
更新の対象だった70Dをはじめ、Sigmaの50-500のような大きめの望遠ズームレンズから、NissinのDi622などの周辺機材までありとあらゆる余剰機材を放出したところ、何と合計で13万円以上の利益が出たのである(ジャンク品扱いで出品したKiss DNまでもが1,000円以上で売れたのは予想外だった。)。下取りに出しても、せいぜい3万円弱程度にしかならない想定だったことを考えると、梱包や発送の手間はかかるものの、とても有益なサービスであることを実感した。特に、70Dの処分に伴って使い道のなくなってしまったEF-Sマウントのレンズが、全てそれなりの値で売却できたのは大きな意味があった。
かくして、無事に購入資金の目処も立ち、R6購入のための準備が整ったのである。