マイ・明太ラブストーリー
時は、かれこれ3週間ほど前まで遡る。
朝やることを終えて、何を買いたいわけでもなく、ぶらぶらとあてもなくマルシェに出かけた私とみるぅ。
いつもの魚屋さんの前で、足が止まった。
山積みにされているブツたち。
あれ?これはどうみても「魚卵」。
しかも大きめの「たらこ」っぽくみえるんだけどな・・・?
一旦立ち去ったものの、やっぱりどうしても気になって舞い戻り、「お兄さんお兄さん、果たしてこれはなんでしょうか?」と尋ねる。お兄さん、「タラの卵だよ!」と。
タラの卵・・・タラの子・・・たらこ!?
後先考えずにとりあえず買うのがこの私である。
私のたまご好きは耳にタコができるくらいここで書いているけれど、魚卵も大好き。そういえば昨年の秋はロシアンたらこに精を出していた。ハマりすぎて、壮大な3部作に仕上がった。よくやるよ本当。
ちなみにここのロシアンエピスリー、パリの日本人コミュニティにこのたらこ缶の情報が伝わったせいか、その後品切れ状態が続くように。久しぶりに行ったら在庫切れは解消され、1ユーロ値上げしていた。商魂たくましいわ。
さあ、このたらこさんたち。どのようにして差し上げよう?
ただのたらこ、これはロシアンたらこ缶があるからいいや。明太子にしよう、明太子!!
色々探してみたら、こちらのオトコ中村さんの作り方が丁寧でよさそうだったので、こちらに沿って作ることにする。
生ものを漬けるときは菌の繁殖に注意なので、ビニ手と調理器具の殺菌はお忘れなく。
きれいにパックされているわけじゃなく、捌きたてをそのまま山盛りしてる感じだったので、殺菌もかねてもったいないけど酒で洗い(こちらのサイト参照)、血や筋っぽいものを綺麗にとる。400gちょっとあるな。
塩を大さじ1ちょっとふりかけて、冷蔵庫で一晩入れておく。
調味液をつくる。日本酒、削り節、昆布、醤油、白だし、魚醤、唐辛子、塩。
そういえば、この唐辛子。一味がよいと書いてあって、ほかのサイトでも同じように言われていたけど、いつものアジアン食材店にいったら一味がなかったんですよ。我が家にあるのは七味とチリペッパー。
調べてみたら、「一味唐辛子はほぼチリペッパーと同じ」そうなので、こちらで。
水・日本酒・昆布・削り節を煮立たせて雑な出汁をとる。
出汁がとれたら、網にとって濾し、出汁が熱いうちに醤油・魚醤・唐辛子粉末・塩を入れる。
なお、参考にしたレシピ内では、ハウスの一味瓶を丸ごと入れていて、えらい大胆なことをする方だなあと思ったけれど、漬け汁だから塩も辛みも濃いほうがよいのであろうと結局私もかなりの量のチリペッパーを入れることになった。
さて、冷蔵庫で一晩置いていたたらこさんたち。
水分が出ているので、キッチンペーパーで拭き取る。
ジップロックにたらこを並べ、漬けだれと昆布をいれて、ぴっちりチャック。さらにタッパーにいれてしっかり蓋をしめ、冷蔵庫にいれる。
このまま放っておくこと、5日後。
まずはシンプルに、白米といただくことにしよう。
明太さま〜の、おな〜り〜〜〜
若干生臭さはあるけど、ピリっとして美味しい!
途中から焼き明太子にしていただいた。
魚卵といえばパスタ。パスタといえば魚卵。
翌日は茹でたてのスパゲッティにたーっぷりの明太子・バター・昆布茶・レモン汁を少量の茹で汁とともに和えただけ。
楽ちんすぎる、明太スパゲッティ。
卵焼きにもいれちゃおう。明太子とマヨネーズを和えたものをちょい甘な卵液で巻きあげる。
甘い卵が絶妙な、明太マヨ卵焼き。
バゲットが余ってる。そんな日のお昼には、明太子とクリームチーズを和えて半分に切ったバゲットの上に塗り込み、マヨとか溶けるチーズをのせてオーブンで軽く焼く。
明太チーズフランス!略して明フラ!
残りは皮から身をこそげとって冷凍庫で保存しておいた。
今夜は昼が遅かったので、簡単ごはん。Otto氏にはサッポロ一番味噌のアレンジ。白菜・ネギをラードで炒めてコチュジャン入れて酒・みりんちょい足ししたものに水を足して煮てあとは作り方どおり。こちらもなかなか美味しそうだった。
私は昨日もインスタ麺を食べたので、今日は違う麺にしよう。戸棚に稲庭うどんが2食分くらい残ってくれていたので、これで。牛乳を沸騰させて、冷凍明太子をたっぷり投入、ここでも活躍昆布茶をいれて味を整えたらライトな明太クリームが完成。
つるとんたん風な明太おうどん。
もうなくなりそうなので、次は漬け用の調味液を変えてまた作ろうかな。
2021年2月のマイ・明太ラブストーリー、これにて終了。
制作・著作
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