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生焼けが気になる人に捧ぐ、煮込みハンバーグ

昨日の投稿でアクアパッツァを作って(金曜日の夜)、よっしゃ週末は海の幸づくしにするぞおと意気込んでいた魚党の私。

が、Otto氏によるあまりに大胆な魚拒否、2日にかけてまさかのひとりでメバル一匹食いをするハメになったため、急遽計画変更。土曜日夜は魚系をあきらめ、がっつり肉にすることにした。

まあ、昨日は私の好み一辺倒で魚祭りにしたので、今日は氏の好みに合わせて差し上げようという、私なりの優しさ。

うちのムッシュー、「生」がとにかく苦手なことはこの3ヶ月作って書いてよーくわかってきた。

卵はとにかく、「ほろ生」でも許しはしない。
「生」「生きている姿」を彷彿とさせる丸ごと魚などは徹底的にNG。

そういえば、肉の焼き加減が素晴らしいレストランに行くとき。一番美味しいはずの食べ方はセニャン(ミディアムレア)かア・ポワン(ミディアム)とシェフもおすすめするのに、Otto氏は頑なに、ビアンキュイ(ウェルダン)。ちょっとでも赤みがあると「もうちょっと焼いてください」と頼む徹底ぶりだ。私はブルー(レア)くらいでもいいくらい生モノ好きなのだが。

こんな感じなので、家で肉をただ焼くだけだと焼き加減に非常にうるさい。そんな焼きストレスから解放してくれる肉がっつりな一品の代表が、煮込みハンバーグだ。

フランスでは、これまでも言及してきたように、日本のようなひき肉が普通のスーパーで気軽に手に入らない。なので毎回、ひき肉を必要とする料理には腱鞘炎覚悟で自らミンチしてきたわけなのだが、これからの私は違う。救世主フープロが味方だ。

先週から使い始めてQOL爆上げに一役も二役も買ってくれている kitchenaidのフープロ。すでに1週間で3回以上使っている。こちらに肉を小さく切って入れてみたら、瞬間技でミンチしてくれた。

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もう本当に最高。あっという間におうちで挽きたて合い挽き肉の完成だ。
今日は牛と豚を半々で。こちらの牛はほぼ赤身なので、豚は脂多めなバラの塊を使った。トータルで約400g。

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タネにいれる玉ねぎ1/2個は、バターで炒め、冷ましておく。
飴色になるまでは待てなかった。

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日本で作るときはちぎった食パンを牛乳に浸すけど、こちらでは適当にちぎったバゲットを。

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玉ねぎを冷ましている間に、肉をこねておこう。塩・胡椒・ナツメグを入れて粘りがでるまでよーくよーく混ぜる。

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いい感じに粘りが出たら、玉ねぎと牛乳浸しパン、卵をいれてさらに混ぜる。

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小さめの小判形に成型する。真ん中をすこしくぼませるのは定説。

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フライパンにオリーブオイルを熱し、焼き色をつける。

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軽く焼き色がついたらひっくり返して蓋をして弱火でさらに火をじっくり通す。

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この時点ですでにちゃんと火が通ったような気がしないでもないが、煮込み用の鍋に入れてスタンバイ。

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ソースを作ろう。
毎回とことん我流でそのときの気分で作るため、決して同じ味にならない私の料理。

肉を焼いたフライパンに、つぶしたニンニクと赤ワインを入れ、肉汁と合体させる。非常にいい香り。

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トマトペーストとトマトピューレ、カップ1杯いかないくらいの水と茅乃舎の野菜だし粉末を一袋分、袋をやぶって振りかけてみた。

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ソースっぽくなってきたら、味をみて足りないものを加える。トマトの酸味が強ければ砂糖を加える。加えすぎるとお子ちゃまっぽい味になる気がする。

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先ほどスタンバイしておいた煮込み鍋にソースを加え、ローリエとタイムをのせる。

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200度のオーブンに入れて、20分くらい放置。

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この間に、予定していなかったけど付け合わせも作ってみよう。

ベアルネーズソース作りの際に、いつもお世話になっているケイチェルおじさんから教えてもらったシェフ・ミクニのYoutube。これがまあめちゃくちゃ面白いうえに勉強になるので、最近料理しながらipadでずっとみてる。特に必ずワインと合わせてくる試食シーンが最高。和む。

ハンバーグを焼きながらちょうど見た目アルファルファのようなミクニ風フライドポテト回を見ていて、シェフも「チョー簡単でーす!」とおっしゃるので、こちらを作ってみることにしよう。

じゃがいもを細くラペして、水にさらす。

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水にさらしたら、キッチンペーパーでよく水気をとる。シェフはじゃがいもと一緒にさつまいもを使っていたが、うちにないのでにんじんで代用。このままでも食べられそうな気がする。

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これを、オリーブオイルを引いたフライパンで揚げ炒めるだけ。

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ここまではミクニ流でできてる感じ。

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シェフと同じ時間であげたものがこちら。火が弱かったのかな?カリカリにならなかったので、この後2度焼き上げしたらば、今度は小さなかき揚げのようになってしまった。これはまたリベンジすることにしよう。

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すっかり忘れていたハンバーグ、蓋をとってさらに10分くらいオーブンに入れておく。水分がだいぶ減ってくる。

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完成。さすがにこれだけ熱を加えられれば生焼けの心配はないだろう。

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ソースを敷いて、ハンバーグを並べ、かき揚げにはなったけど味は美味しいミクニ流じゃがいもを添える。昨日アクアパッツァを作る用にフレッシュタイムを買ってきてあったので、煮込みにも盛り付けにもどんどん使おう。

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牛乳浸しパン効果のおかげか、ふわっふわでほろっほろ。
Otto氏もさすがにこれは美味しい美味しいと、ソースもバゲットで全部すくって食べていた。

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焼きがアレなら煮込んでみな!ってことで、今日は閉店。


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雨の日散歩。道端にこういうの、びっくりするわよね

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ユイじょり
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