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継続記録更新記念〜30kg以上のじゃがいもとの対話でうまれた、我が家のフリット
7月頭からnoteを始めて、昨日で56日。
それはすなわち、56日の間、毎日何かしらクリエイションをするor過去のクリエイションを振り返ってきたことになる。1日だけどうしても力尽きて、肉汁滴る赤身肉の写真だけで済ませたが、まあそんな日もあるさ。
特別な数字、「56」
実はこの56日という数字、私がnoteを始めた当初から意識していた数字だ。
何かというと、Covid-19がフランスで最も猛威をふるっていた時期にあたる2020年3月17日〜5月11日、Confinement(コンフィヌモン、外出禁止)の期間に相当する。
最初の記事でもふれたように、私はこのコンフィヌモンの期間、毎日何かしらのクリエイションを行なってきた。7月から始めたこのnoteでのあらたなチャレンジも、この記事を以て、継続記録更新というわけだ。
長いようで短いようで、あの外出禁止期間とはまた違った意味で中身の濃い56日間だったように思う。
そこで今日は、継続記録更新記念として、コンフィヌモン中から通算しておそらく一番リピートして作っているじゃがいも料理の大定番、我が家のフリット(日本風にいうとフライドポテト🍟)について書いてみようと思う。
ちなみにタイトルの「30kg以上」の根拠は、我が家では2週間に1度、3kgのじゃがいもを買うことにしているので、月にすると6kg。ポテトにハマり始めた3月後半からの5ヶ月間だから、約30kgと試算した。
私とじゃがいもとの対話歴
私とフランスのじゃがいもの対話の歴史について、少し振り返ってみようと思う。
最初は、フリットというよりも、ポテトチップスを作ることにハマっていた。
この、レンジでポテチが作れる器具を使って、油不使用の自家製ポテトチップスをいかに美味しく作るかについて、毎晩のアペロで実験したものだ。
いくつかコツをつかみ美味しくできるようになったけれど、やはりLay'sやTyrrellsといった市販のポテチには敵わないという結論に至った。
やはりイモは、油を使ってなんぼ!なのだ。
そしてちょうどその頃、ご近所カフェ友のA子ちゃんに教えてもらった近所の美味しいブーランジュリーに売っているバンズを使って、自家製バーガーを作ることにハマりはじめた。
最初に作ったのが、このモツァレラマッシュルームバーガー。ポテトはポテトチップスにハマっていた名残で、ちょっと厚めのチップス状だ。
ここからハンバーガーのお供としても、肉・魚の付け合わせとしても使ったうえ、メインがフリットでサラダをお供になんて日も作って、試行錯誤しながら我が家のフリットとして定番化させていった。
時間がないときに、ささっと揚げてしまうバージョンもあるのだが、今日は時間をかけてじっくり向き合う、オーブンを使ったバージョンを紹介したいと思う。
使用するじゃがいもについて
まずは、じゃがいも。
フランスは農業大国、じゃがいもは主食のひとつだと常々思っているのだが、実際いかほどのものかと思って調べてみた(2016年版)。
日本のじゃがいも生産量は世界30位で約219万トン 。
一方、フランスのじゃがいも生産量は年間683万トンで、 世界ではトップ10(9番目)には入っている模様。
気になって1人当たりの1年間の消費量についても調べてみたが、こちらも同じような感じ。
ちなみに、人口で比較すると、フランスは日本の約半分。
よって、フランスは日本の約6倍のじゃがいもを作って消費していることになりそうだ。
やはり私の肌実感は間違っていなかったことになる。
そんなフランスはじゃがいも大国だけあって、種類も豊富だ。
フランス語のサイトだけど、じゃがいもの種類もたくさんあることがわかる。
我が家がいつも使うのは、マルシェで買ってくるAgataという種類。ほくほく系。日本だとメークインよりは男爵なのかな。イメージだけど。
我が家の定番フリットの作り方(イモ好き2人分)
例の如く話がそれてしまったが、ようやく本題。
我が家のフリットは、じゃがいもAgataのミドルサイズを5個くらい使う。約600から700gくらい。
1、まず、じゃがいもの皮をむいて、くし形にきる。なるべく同じくらいの大きさになるようにするとよい。本当は皮付き丸々で茹でてから皮を剥いて切るほうがよいと思うのだけど、熱いうちに皮を剥くという行為が得意でないので手抜き。
2、切ったじゃがいもを鍋に入れる。鍋8分目くらいまで水を張り、塩を小さじ1くらい入れて、火にかける。強火で水が沸騰したら、中火にして10分ゆでて、ざるにあげる。煮崩れしない程度に火を通しておくのがポイント。
3、ボウルにじゃがいもを入れて、オリーブオイルを大さじ2くらいまわしかけ、粗挽き黒胡椒を多めに振る。塩は、茹での段階でつけているのでこの時点でも十分だと思うが、お好みで足しても。
4、天板にクッキングシートを敷いて、じゃがいもをかさならないように並べる。気持ち、追いオリーブをして、あればローズマリーをのせて、230度のオーブンで40から50分焼く。
30分くらい経つとカリッと焼き目がついてくるので、菜箸などでかき混ぜながらまんべんなく焼き色がつくようにする。
ローズマリーの風味がたまらない
なお、番外編として、手順3で、塩胡椒にかわりピリ辛BBQ風味にすることもできる。
オリーブオイルに加え、タンドリーパウダーと砂糖を小さじ1ずつ、にんにくパウダー小さじ1/2、塩、胡椒適量を入れて混ぜ合わせたものを上と同様に焼くだけだ。
これはじゃがいも消費のためのポテトメインの日。塩胡椒ハーブとピリ辛BBQ風味のダブルコンボ。
ハンバーガーとともに、振り返って、終了
揚げていない分おそらくヘルシーなので、揚げ物を食べる際の罪悪感が半減。
でもちゃんと油はつかっているので、カリッとじゅわっと感がきちんと出る。
あと、事前に茹でたほうが、中身のほくほく感がでるような気がする。
じゃがいもにはうるさい、フランスのじゃがいも産地生まれのOtto氏も、これはうまいと言ってくれている。
こうしてフリットについては一応の定番化ができたから、次にねらうは、じゃがいものピュレかグラタンかな…。
フランス人を伴侶にもった今、私のじゃがいも研究はワイフワークとして今後も続いていくことだろう。
ポテトの片割れとして今まで作ったハンバーガー写真の1部でも貼って、記念すべき新記録の投稿を終えようと思う。
BLTバーガー
自家製タルタルのフィレオフィッシュ
コンフィヌモン最終日、56日目に作っていたのがこちら。
自家製テリマヨバーガー。
グリーンカレー風つくねバーガー
カマンベールとりんごのノルマンディー風
ハンバーガーといえば、ポテトに飽き足らず、ついにバンズにまで手をだした私。
先日バンズを手作りしてみたのだが、そのお話はまたいつか。
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