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旅の思い出

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旅行のエトセトラ、旅先で出会った美味しいものの記録、旅の思い出の味の再現などなど
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#フランス生活

2024年8月のおうちごはんとブルージュ遠足

8月のおうちごはんわけあってほぼアウェー生活を強いられ、マイキッチンでの料理ができなかった8月。アウェー生活下、不自由な環境でありものを駆使して何かをつくる技だけはどんどん身についている気がする。気分はまるで修行僧。 数えてみたら、1週間ちょいしか港町の自宅にいなかった。勝手にのびのびと咲いてくれていた花たちは果たして元気にしているだろうか。 ふたり丸鶏 限られた1週間も夏休みのOtto氏ががっつりいたので、丸鶏アンコール。前回とてもよかった一晩放置からの低温じっくり火

世界にひとつ、ニューカレドニアの砂時計

「ああこれはnoteに書こう」と思って、下書きに放り込んである記事などごまんとある。だが大抵、いつのまにか忘却の彼方へ吹っ飛んでいってしまい、結果、旬を逃した記事たちはその行き場を失う。 今回は台風効果てきめん。先週、日本の台風のニュースを聞いて4年前のニューカレドニア新婚旅行のことを思い出したら、半年前に下書きに入れていた、この砂時計のことについて書きたくなった。 さかのぼること4年前の9月。新婚旅行で訪れたニューカレドニアの首都ヌメアから船にゆられること数時間。絶望的

フランス屈指の美しい広場がある街、アラス(Arras)へ

民活@北フランスフランス生活で避けては通れない、滞在許可証などにまつわるお役所関連手続きのあれこれ。それらを移民活動、略して民活などと勝手に呼んでいるわけだが、本日めでたく一区切りついたので、そのお話を北フランスの美しい風景とともにお届けしたい。 なお今回の手続き、はじまりは昨年末にさかのぼる。こちらの記事の後半をご参照。 この記事の追伸で書いた「やっぱりそんな甘くねえな!」って部分。 年明け、あれはたしか日本に行く前の週だったな。準備万端で市庁舎まで馳せ参じて担当の方と

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ぽんぽん帽子とともに久しぶりの旅へ

至高のシーフードヌードル!🦑

さて今日は、時をさかのぼり北の海で過ごしたバカンスでのお話。 こちとらとっくにパリに戻ってきているけれども、何事も寝かせてしまう我がサガを呪う。 「明日書こう」×15回ですからね。 その原因は、編みたい!飲みたい!寝たい!以上! 毎月10日はイカの日🦑強制的に1年に12回やってくるイカの日の中でも、8月10日はスペシャルなイカの日である。 イカ愛の果てに書いたこの記事、2ページ目冒頭にご注目。 そう、記念日を制定した青森県八戸市による、正真正銘の「八戸イカの日」。

北フランス、オパール海岸で過ごす夏

「好きなものは先に食べる?後に食べる?」と問われれば、真っ先に食べる派100%な我が家の面々。 ってことで、まずは観てくれよな! 可愛い子には旅をさせよ。 旅っていうかただ海に入水させただけという説もあるけれど。 タイトル: 「俺が泳いだ!」🐶 この夏の集大成。飼い主が作った初リール。超絶自己満足。 というか、インスタのリンクって貼り付けても反映されない?😢 干潮時に浅瀬にできた水たまりなので水深30cmもないくらいで、「足ついてんじゃない?」とのたもうOtto氏。

追憶のバスク・ピペラードと、ナスのキャビア

カイショ!!ユイじょりだよ。 今日は、ヘキサゴン型をしたフランス本土の中でも、左下あたりのバスク地方がテーマ。バスク語で「こんにちは」は「Kaixo(カイショ)」っていうらしいよ。 ・・・と、ここまで日本のパリのケイチェルおじたんを模倣したのはおわかりだね。 バスク地方とは、フランスとスペインとの大西洋側の国境地帯。フレンチバスクとスペインバスクが存在する。バスクチーズケーキって一時期日本で流行ったっぽいよね?あのバスクだよ。 この記事に割と詳しく書いているのでよかった

追憶のマドリッドきのこ

どうも、昨日の昼から、今日の朝を除いて通算4食連続で昨日完成した自家製鶏のパテカンを食べているユイじょりです。明日の朝起きたら鶏になってそう。むしろなってしまいたいわ。 フレンチの風をびゅんびゅん吹かせた鶏パテカン、フライパンで両面をこんがり焼くとこれまた最高に美味なので、オーブンででも魚焼きグリルででもパテカンを作ってみようって気になった私のような物好きな方々は、是非お試しのほどを。 さて、今日は追憶のマドリッドきのこと題して、旅と食をちょこっと振り返るシリーズ。 最

フランス南西部、中世の街で食べたきのこのオムレツ

外出制限でどこにも行けないとなると、過去の旅行を振り返ったりしたくなるもの。今日は、1ヶ月くらい下書きに入っていて、写真を探す余裕ができたときに書こうと思っていた旅行記を。 私の場合、旅行は基本、飲んで食べることがメインなので、旅を思い返す際は必ず食べ物が絡んでくる。 秋口に入り、マルシェにずらっと並ぶきのこたちを見て思い出したのが、フランス南西部の小さな街で食べたきのこのオムレツだ。 左のオレンジっぽいのがジロール茸、右の巨大なのがセップ茸 あれは、5年前の夏のこと

週末、おうちでバル〜イカ・タコ・マテの三重奏

予期せぬ知らせは、いつも突然やってくる。 1年以上たって、ようやく前にもこのあたりの記事で触れているが、ここフランスは言わずと知れた移民大国。私も移民のひとりとして住まわせてもらっているありがたい身ではあるのだが、フランス人にとってでさえ、この国の行政系手続きは、鬼門だ。 この記事の中で書いているように、私はこちらにきてすぐ、ビザですったもんだした後、健康保険を手に入れるのには結局トータル約1年かかった。コロナの影響ももちろんあるのかもしれないが、いろんな人の例を聞いてい

ヨーロッパ文化遺産の日〜赤いフォーとサン・マルタン運河からの、アイスモナカで〆

今日は、おそらくほぼ半年ぶりの外食記録&パリのお散歩日記。 今週末、日本は4連休でこちらは普通のウィークエンドと申し上げたけれど、19日、20日と実際は「Journées européennes du patrimoine(ヨーロッパ文化遺産の日)」。 こちらのサイトによると、この2日間は、 大統領官邸であるエリゼ宮や数々のモニュメント、美術館など、普段見ることのできない歴史的建造物が一般に公開される2日間で、大半のスポットに無料で入場できます。1984年にフランスで始

本気で恋したバルセロナを想う、マテ貝のシンプルソテー

ここ最近、一瞬夏が戻ってきている、パリ。 昨晩は、1ヶ月ぶりにパリの深酒系友Aちゃんと近況報告会をしたのだが、先週の酒処ユイじょりで突き出しとして出した、例のケイチェルおじ風ジーマーミー豆腐をもう一度作って、製氷器のまま持参。 二人の共同作業により片栗粉をまぶし、オーブンで焼き上げたところ、美食なAちゃんからも「これはイケる」と太鼓判&お墨付きをいただいた。この豆腐の存在を教えてくれた@ケイチェルおじ氏に、この場を借りて重ね重ね御礼申し上げたい。 さて本題。昨日のスペイ

ラングスティーヌのトマトクリームフェットチーネ🦐〜ニューカレドニアの思い出(余韻編)

一昨日、昨日と2日間にわたってお届けしてきた、ニューカレドニアの思い出(地獄からの天国編)は、しれっと今日まで余韻をのこす。 天国編でエビ・えび・海老のエビ3段活用、エビ漬かり生活を実践してきたと書いたら、なかなかに皆さん、エビ好き、エビ狂、エビリスペクトが多いようで。私ももれなくなので、うれしい。 なんだろう、このエビ味好きは。島国に生まれて育つと、DNAレベルでエビLOVE要素が組み込まれているのでは?と思わずにはいられない。 今日は、そんな地上の楽園ニューカレドニ

モントリオールの風が吹く〜2日目のチリコンカーンで、プティン風

昨日の週末、北でのイモまみれの記事を書きおわった頃、パソコンの画面全体にクラッカーが吹き荒れた。どうやら、おととい記事にしたチリコンカーンの記事が、編集部のおすすめに掲載された模様。 乱視が強い私が、裸眼で見える世界 ちなみにその数日前に書いたズッキーニのマジックガトー・オ・ショコラもピックアップはしていただいたようなのだが、クラッカーは鳴らなかった(はず)。乙女でお茶目なOtto氏のおかげで予期せずしっかりオチまでついたというのに。。 そんなたいしたこと書いてないのに