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ヨーロッパ文化遺産の日〜赤いフォーとサン・マルタン運河からの、アイスモナカで〆
今日は、おそらくほぼ半年ぶりの外食記録&パリのお散歩日記。
今週末、日本は4連休でこちらは普通のウィークエンドと申し上げたけれど、19日、20日と実際は「Journées européennes du patrimoine(ヨーロッパ文化遺産の日)」。
こちらのサイトによると、この2日間は、
大統領官邸であるエリゼ宮や数々のモニュメント、美術館など、普段見ることのできない歴史的建造物が一般に公開される2日間で、大半のスポットに無料で入場できます。1984年にフランスで始まったこのイベントは、今ではヨーロッパの50ヶ国で開催されており、フランスだけでも1200万人を動員する一大イベントです。
とのこと。私と大体同い年なイベントのようだ。
ああ確かに、この日は各所に行列ができるって聞いたことは、ある。
彼此この日にフランスにいるのは通算して5回目になるけれど、元来人混みが苦手なので、この日だからといって特別に動くということをしたことがないのだが。
でも最近、開拓したいエリアと行ってみたいお店ができた。
以前パリに住んでいた@ケイチェルおじさんがこちらの記事で言われている、赤いフォーがかなり気になっていたのだ。
こちらの記事で言及されている「Tintin(タンタン)」というお店があるのは「Belleville(ベルヴィル、「美しい街」というなんとも美しい地名)」の名を冠した駅。がしかし、このへんのエリアは、控えめにいっても正直ひとりでは行きたくない感じの雰囲気ではあることは否めない。実際降り立ったことは、記憶にある限り一度しかない。
なので、行くならOtto氏と一緒に休日しかないな・・・と思っていた。
それが、今日。
ベトナム好きなOtto氏に「どうやらベルヴィルに美味しいベトナム料理屋があるらしいよ」っていうのと、「ごろごろしてばかりじゃ歩数が増えないよ」との両輪で説き伏せ、一緒にいってくれることになった。
ベトナム料理屋だと犬はNGだろうと主張するOtto氏。出発前にケージの中に愛犬を閉じ込めたのだが、Tintinに愛犬Milouを連れていかないなんてありえない!ナンセンスすぎる!(※)と到底納得いかない私。
速攻お店に電話して、「犬連れてってもいいですか?」と確認したら、「全然オッケー♪」と快諾いただいたので、愛犬も同伴してもらうことにした。
(※)日本でも書籍化されている『タンタンの冒険』。ベルギーで生まれた漫画で、フランスでは絶大な知名度と人気を誇る。アニメは今でもやっているし、グラン・パレで大規模な展示ができるほど(東京国立博物館でドラえもんの展示ができるくらいな感じ?と思ってもらえば)。主人公の少年記者タンタンの相棒が、Milou(ミルゥ)という名前の白い小さな犬(日本ではスノーウィーと訳されている)。私が昔からタンタン好きだったので、そこから命名したのがうちの愛犬。
本日、30度近くまで気温が上がっていたパリ。相棒ミルゥと、ボディガードOtto氏を引き連れ、完全防備でメトロを乗り継いで、目的地に到着。
駅前の雰囲気はこんな感じ。中華系スーパー多数。
駅から歩くこと徒歩30秒。すぐに見つけた。
「東東」と書いて、タンタンなのね。
入店時はアルコール消毒。お昼時をちょっと過ぎた感じではあるけど、店内ほぼ満席。人気店のようだ。
店員のおいちゃんがこれまた明るくてよく喋るひとで、私をみて開口一番、「ニホン人デスカ?」とお尋ねいただき、そうだと答えるともれなく、
コンニチワー
オゲンキデスカーー
アナタカワイイネーーー
のあるあるジャパニーズ基本単語を連発。香港の方らしい。
さて、メニューはこちら。
これだな、赤いフォーってやつは。
私、昼はそんなに食べられないので、こちらの小さいタイプ(70円くらいしか変わらない)に。Otto氏はメインでボブンと、前菜で揚げたネム(春巻き)を頼んだ。
とりあえずはサイゴンビールで乾杯。
前菜→メインに忠実でなく、全部一緒に出してもらってOKよと言ったので、Otto氏メインのボブンが一番が一番最初にきてしまうという。味見したけど普通に美味しかった。
その後、ネムがきまして。葉っぱでこの春巻きを巻いて、ソースをつけていただく。
最後に、きました。私の赤いフォー。Otto氏も私も、「こんなフォーみたことがないわ」
スーブからいただいてみる。ちょこっとピリッとして、ほのかにナッツの香ばしい感じとエビ風味が効いて、これは美味しい。
お肉は牛肉の切り落としと牛団子が入っている。別添のもやしや香草を入れながら、いただく。小サイズだけどやっぱり量が多過ぎて全部食べられなかったが、美味しかった。
すっかりお腹いっぱいになって、お店をあとに。
若干怪しい動きを見せる若者たちがお店の周りをうろついていたので、そそくさと歩き、腹ごなしをする。これまた怪しい雰囲気満載な商店が並ぶ通りを抜けて、サンマルタン運河まで、てくてく。
ちなみにこちらはレピュブリック広場近くにある、Otto氏と昔来た劇場。Covidのせいで劇場関係はなかなか厳しいんだろうなあ。。
そうこうしているうちに、サン・マルタン運河らへんに到着。
緑×水の流れるところはなんとなく涼しい。
このボケた感じは、加工とか一切しておらず、私の震えるカメラがなせる技です。。
ちょうどいい季節。これから寒くなってほしくない。。
Covidで色々と制限されているので、みんなマスク&人手は少なめ。
ミルゥも記念に。運河とともに、パチリ。かわいいかわいい。
サン・マルタン運河を散歩してしばし休んだのち、さらにブラブラと。
ちょうどマレ近辺に、パリのお友達が複数働いているメゾン、OGATA Parisがあることに気付く。Otto氏は行ったことがないから、休憩がてら立ち寄って、友人たちにご挨拶。
内装も置いているものも、パリの「日本」的なもののなかで圧倒的にシックで、全てがセンスの塊。
これまた素敵なレストラン、バー、茶房以外に、ショップスペースもあり、こちらでとっても美しく美味しい和菓子をテイクアウトすることもできる。暑い日限定らしい、巷で超美味しいと話題のアイスモナカをいただくことにも成功。
いやはや、モナカってこんなパリパリしていたっけ?×ちょっぴり塩味が効いたアイスとあんこが最高にマッチして、とっても美味しかった。これなら毎日でも食べたい。
ベルヴィルから徒歩30分もかかっていないのに、この複数の異文化体験ぶりたるや。。これだから街歩きは面白い。初めてきたけど、運河。
その後、さらに南下して、バスティーユ広場まで。
カフェMilouも発見!モンパルナス界隈にも同じ名前のカフェがあって、さらにバスティーユにも。手広くやってますな、みるう。
こんな感じで、久しぶりに2万歩くらい歩いてヘトヘト。夜は酒処する予定だったけれどさすがに疲れたので、異文化体験日記となりました。
最後に、今日の散歩で痛感したこと。
とにかく一刻も早くりんごさんがIphoneの新作を発表してほしい。
型落ちが安くなってくれないと、このいつでもどこでも震えて静止してるのにブレるカメラのせいで、パリの美しい景色を押さえることができないよ。。
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