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モントリオールの風が吹く〜2日目のチリコンカーンで、プティン風
昨日の週末、北でのイモまみれの記事を書きおわった頃、パソコンの画面全体にクラッカーが吹き荒れた。どうやら、おととい記事にしたチリコンカーンの記事が、編集部のおすすめに掲載された模様。
乱視が強い私が、裸眼で見える世界
ちなみにその数日前に書いたズッキーニのマジックガトー・オ・ショコラもピックアップはしていただいたようなのだが、クラッカーは鳴らなかった(はず)。乙女でお茶目なOtto氏のおかげで予期せずしっかりオチまでついたというのに。。
そんなたいしたこと書いてないのに、これはきっとクッキングパパ効果かな。
すごいぞムッシュー荒岩。
・・・
さて。大は小を兼ねすぎて、翌日以降ももれなくチリコンカーン生活を送った私たち。
ダイエットインストラクターの楓さんもコメントでおっしゃっていたが、単体ではダイエット向きなのにトルティーヤチップスとビールが無限に進んでしまう危険フード。
お米でもパスタでもなんでもかけてしまえそうだが、2日目の夜は前回のカーン生活同様、以前モントリオールに旅行した際に死ぬほど食べた「Poutine(プティン)」。このローカルフードを思い出しながら、プティン風にしてみることにした。
初上陸、カナダ
2017年の4月、私の日本への帰任もそろそろかなという頃に、1週間くらいカナダのモントリオール&ケベックを愛犬とOtto氏と旅行した。
Otto氏は北アメリカ大陸に上陸したことがないらしく、最初はニューヨークあたりにしようかと思案したが、べらっぼうにホテルなどが高かったので、却下。
まあここは、フランス人との旅なので、ストレスフリーの旅を念頭にフランス語圏、行っておきますか。
英語ともう1言語をそこそこ習得すると、旅が格段に面白くなるなあと、フランス語がわかるようになってから思う。とかカッコつけておきながら、カナダのフランス語(Québecois:ケベコワ)はアクセントが強くて、全然聞き取れなかったのだけど。
そして私のフランス語も通じないこと多々なので、フランス語以上にたどたどしい英語で乗り切る場面も多かった。ちーん。。
このページがなかなか詳しく発音の違いを説明しているけど、こりゃあ、基本がここまで違えば、わからなくて当然だわ。。Otto氏も、「ワタシでさえわからない」と言っていた。
先ほどのページから引用すると、
なぜこの言語はパリのフランス語と違うのですか?ケベック州の言語がフランスの母国語と同じ変化を遂げなかったためです。 ケベコワはその歴史的なアクセントを維持しましたが、パリのフランス語は時間とともに変化しました。 そのため、モダンケベコワは16世紀のアクセントとモダンな英語の傾向が特徴です。
Québecoisは中世のフランス語のスタイルを維持している、と聞いたことがあるけど、やっぱりそんな感じか。
こんな感じで、フランス語圏ではあるけれどまったく言語的にも文化的にも別の国、面白い発見がたくさんあった。
例のごとく、写真をいくつかピックアップして旅を振り返ってみようと思う。
モントリオールの基本情報は、こちら。「北米のパリ」ですって。
パリ→モントリオール
シャルル・ド・ゴール空港からエールフランスの直行便でモントリオールまで。このとき2歳になりたてのイヌ氏は、3度目の飛行機の旅。順調に空飛ぶイヌ化しつつある。
荷物検査のときは、カバンと一緒にトンネルを抜けることなく、飼い主が抱っこしてゲートを通る。
イヌは手荷物(客室持ち込み可)でしか旅はしない飼い主のポリシーにより、一緒に搭乗。座席が空いていたので、優雅に座席での旅、ゲット🐶
モントリオールには、6時間くらいで到着。4月なかばとはいえ、めちゃくちゃ寒い。ダウンもってこなかったら凍え死んでいたであろう・・・。こちら、ホテル近くの広場にて。 たしかカナダでいうところの日銀的な建物前。
街を歩いていると、しょっちゅうみかける「リス」。期待をはるかに上回るリスぶりで、木の実をかりかり食べまくっていた。
ノートルダム大聖堂。天気がイマイチなのが残念。
中に入ると、絢爛豪華、神秘的、あな美し。
モントリオールは文化都市でもある。街を歩いていると多くのアート作品にでくわした。
また、モントリオール映画祭や、サーカス集団シルク・ドゥ・ソレイユの本拠地として有名。Covidのせいで経営破綻してしまったようだけど。。。
面白いのが、スタバ。「スターバックス コーヒー」じゃなくて、「カフェ スターバックス」。フランス語へのおこだわりが感じられる。
モントリオール→ケベックシティ
モントリオールに2泊くらいした後、VIA RAILという特急列車に乗って、ケベックシティにも行った。こちらは3泊くらいだったかな。
世界の車窓から。モントリオールよりさらに北上するので、雪が残っている。。。
ケベックのホテル、ペット同伴OKのところだけど、ペットお留守番中の札まである。ドッグフレンドリーがすぎて、常宿にしたいくらい。
「今オレ、お部屋で休んでるから、お静かにお願いします。お掃除などのサービスも不要。 Milou」
うちの愛犬。初めての雪との出会いは、ケベックとなった。
ケベックの旧市街は世界遺産登録されているだけあって、とても美しい。唯一天気が良くて最高。
大きな白いお友達に目をつけられる、小さな白いうちのイヌ。
ケベック最後の夜に連れて行ってもらった、高層タワーのレストランから見える夜景。建物の上階部分が360度回転するので、景色が移り変わる。若干ワインじゃなく、酔った。
翌日、モントリオールに戻り、さらに1泊して、カナダを去った。
食べもの事情
旅行時、地元のスーパーを探検するのが大好きな私。一般人の生活感で食文化のちがいがわかってとても面白い。
モントリオールの最終日にも、大きめのチェーンスーパーを訪れた。
牛乳の量のデフォルトが、まずもって、巨大。
衝撃的なスシも見つけた。何でもかんでも揚げればいいってもんじゃないよ・・・。さすがにこれはフランスでみかけたことがない。
また、旅に出る時は1、2本ほど美味しいワインを持っていくことにしている我が家。地元の食材店やスーパーを偵察がてらホテルの部屋でアペロで済ませるのも、定番。
外食については、ホテルもペットフレンドリーだし、きっとレストランでも大丈夫だろうとタカをくくっていたのだが、モントリオールでもケベックでもなかなかペットOKなレストランが見つからない。
唯一どこでもOKが出たのが、 Frites Alors!(フリットアロー)という、チェーン系のレストラン。
どうもリヨンにも2店ほどお店があるらしいけど、モントリオールではマクドナルド並みにたくさん見かけた。
このポテトメインレストランでいただけるのが、モントリオールの名物ご当地フード、 プティン。
Wikipediaによるプティンの簡単な定義は以下。
プーティン(英語発音puːˈtiːn/)(仏: Poutine)(仏語発音[putin]プティーヌ)は、フライドポテトにグレイビーソースと粒状のチーズカード(英: Cheese Curds、仏: Fromage en grains)をかけたファーストフード形式の食べ物。代表的なカナダ料理である。
こちらがフリットアローのメニュー。最強にして最恐のどこぞの国のプレジデントを彷彿とさせる、一番上の「La Vladimir」がおそらくこの最もクラシックなグレイビーソース&チーズカードのものかと推察。
そのほかにも、ピザの具なみにたくさん種類がある。
これはたしか最初の訪問で頼んだ、オマールエビ系のプティン。フランスの北部を思い出すとんでもない量だ。
この旅でおそらく4回は訪れたので、プティン以外のメニューもかなり制覇した。
名物のデザートもコロコロドーナツみたいな揚げ物。なかなかにヘビー。
それではようやく今日の料理
「フリットにソースをのっけて、チーズ」。これにインスパイアされたのが、2日目のチリコンカーンだ。
ごはんとともに食べるときに、水分を多めによそっていたので、いい感じのあまり加減。
作り方というまでのものもなく、まず、この記事で書いた我が家のフリットの要領でイモを準備。
お皿にフリットをのせて、温めたチリコンカンソースをかけ、溶けるチーズを振りかけてパセリを添えただけだ。
本場よりだいぶ油ギッシュ感がなく、パクパクといける。
「パセリはビタミンCが豊富だよ」と進言すると、Otto氏、初めてパセリを平らげていた!成長!!
いろんなソースで応用可能なB級グルメ。じゃがいもが主食な我が家では、今後も頻繁に登場することであろう。
写真を振り返っていたら、なんとすでにモントリオールでOtto氏がアメリカンサンドを食べていたことが発覚して、びっくりな私。。。
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