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不登校当事者と文部科学省職員が向き合ったシンポジウム 一般公開です
シンポジウムの概要
先日、パネルディスカッションに参加させていただいたこちらのイベント。
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当日の様子がYouTubeで一般公開されました。
↓こちらをタップすると動画が再生されます↓
◆プログラム◆
第1部 調査報告及び基調講演
第2部 先進的な自治体事例の紹介
第3部 パネルディスカッション
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ここからは、当日シンポジウム会場で感じたことを振り返ります。
第1部 調査報告
これは、昨年末まで行われた「不登校の子どもと保護者実態ニーズ調査」についてです。
調査を担った、NPO法人多様な学びプロジェクトの代表理事 生駒知里さんから、
・不登校の子どもの保護者
・不登校の子ども
・不登校経験者(不登校を経てを経て大人になっている人)
に対して行ったアンケート結果が示されました。
詳しくは動画を観ていただくとして、私が印象的だったのは20分47秒あたり、不登校経験者のアンケートです。
ここでは、
・周囲に、不登校に対する理解者がいたかどうか
・今振り返って、自分の不登校経験をどう思うか
この2点をクロス分析しており、「不登校の理解者がいた人は、自分の不登校を肯定的にとらえる割合が高い」という結果が報告されています。
私個人の体験に照らしても、納得感が強い結果でした。
第2部 先進事例紹介
「川崎子ども夢パーク」の設立に携わり、38年前から不登校の子どもを応援し続けている、西野博之さんのお話が印象的でした。
事例紹介の冒頭、51分48秒あたりで語られている、活動の原点。
「なんで学校にいけないだけで、子どもが命を落とさなければいけないんだ」
西野さんは、この思いから「何もしない」ことが保障された居場所を立ち上げ、活動を続けていらっしゃいます。
第3部 パネルディスカッション
不登校支援者、当事者、学校教員、文部科学省の職員、不登校研究者など、不登校を取り巻く関係者が一堂に会してのパネルディスカッション。
私も、「不登校の保護者・不登校経験者」としてお話しさせていただきました。
ディスカッションの中で感じたのは「ここにいる全員が、不登校の子どもの心を守りたくて活動している」ということです。
数十年前に私が抱いていた不安や苦しみは、いま不登校をしている子どもたちも同じように感じています。
こんなに時間を経ていても、子どもを取り巻く状況に大きな改善が見られないことに、正直悔しさを感じていました。
でも、様々な立場の人が相互理解を深めた今回のパネルディスカッションは、今後の流れを変える大きな分岐点になる。
そう感じる時間でした。
今回の動画が、学校関係者をはじめ、たくさんの人に届くことを願っています。
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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
↓こちら↓
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