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無気力サラリーマンが、キャンプで最上級の自己満足をして生き返る話

うちの旦那は、働くことに一切のモチベーションがありません

他人から喜ばれること、褒められること、昇給することに何の価値も感じていないそうで、毎日死んだように働いています。

そんな旦那が唯一心からいきいきしている瞬間。それは、最上級の自己満足を楽しむことだそうです。

お金をもらうでもなく、他人から喜ばれるでもなく、「自己満足が幸せだ」と言い切る人に今まで出会ったことがありませんでした。

今回は、「キャンプで本格ラーメンを作る!」という自己満足のためだけにキャンプをすることになりまして。そこで提供されたラーメンがあまりにも美味しすぎたので、ラーメンが出来上がるまでの様子をまとめました。

仕事ばかりに集中しすぎて、「生きる楽しさ」を忘れかけていた自分自身への戒めとしても残しておきます。

①目を輝かせながら買い出しをする

キャンプ当日にまず行うのは買い出し。

ラーメンに必要な材料を事前に書き出し、目を輝かせながら買い出しをする姿を見て、「今日は来て良かったな」とスーパーの時点で思いました。

お金にならない行為、むしろ自作のほうが高く付く行為にこれだけ熱量を注げるのは、人生の本質を知っているからなのでしょう……。

出汁に使う手羽元や手羽先だけで、4パックくらい購入していました。やはり気合いが違う。

もちろんラーメン以外の食材を購入しましたが、なんと4人で24,000円分になりました。タノシクナッテキタ!

②とにかく出汁を煮込む

キャンプ場について火起こしを始めたら、すぐに出汁を煮込み始めます。

このときの旦那も目をキラキラさせながら、ポンデリングのようにまん丸のにんにくを楽しそうに切っていました。

真面目な話に戻ると、煮込む時間によって味が全くと言って良いほど変わってくるので、最も大事な作業と言っても過言ではありません。

出汁の中身は以下の通り。

・手羽先
・手羽元
・にんにく
・玉ねぎ
・しょうが

③チャーシューを丸焼きにする

チャーシュー用のお肉をとりあえず丸焼きにします。後でじっくり煮込むので、表面に焼き目が付けばOK。

チャーシューに焼き目を付ける

良い感じに焼き目が付いたら、出汁にダイブさせます。すでに美味しそう。

④チャーシューを取り出して、とにかく煮込む

出汁にダイブさせたチャーシューは煮込みすぎると旨みがなくなってしまうので、1時間ほどで救出してください。

煮込み終わりのチャーシュー

こんな感じになればOK。絶妙にホロホロで、旨みも残っている状態です。まあ、もうちょっと柔らかくても良かったかも。

そして、残った出汁はひたすら煮込みます。

ひたすら煮込むの図
ずっと沸騰してた

ちなみに、旦那はこの日のために、ラーメン用の焚き火台と出汁用の鍋を新たに購入していました。

一瞬で食べ終わってしまうラーメンだからこそ、そこに最大限の力を注ぎたい……。その熱量が眩しかったです。

⑤煮込んでから4時間くらいで味見

煮込んでから4時間くらい経った頃に、少しだけみんなで味見をしました。一旦ね、一旦。

具材も麺も本気モードじゃないのですが、一応こんな感じになりました。

夜に食べるデブ飯

ちなみに、スープは煮込んでいた出汁にプラスして、自宅から持参した調味料を組み合わせています。

・醤油
・酒
・みりん
・あごだし
・こんぶとかつお節のパック

味は、この時点ですでに美味しい。

塩味は強すぎないのに、スープに魚介や鶏肉から出た深みがあり、最強の幸福感に包み込まれました。

このとき、ラーメンを美味しそうに食べる友達の姿を見ていた旦那が、とっても嬉しそうな顔をしていたことを私は知っています。

めちゃくちゃええ奴やん。

⑥出汁をさらに煮込む

ここまではまだまだ序章です。さらにここから出汁を煮込みまくります。

深夜2時過ぎまで煮込んでいたので、合計8時間以上は煮込みました。

それでは、次の日の朝のお楽しみです・・・

⑦いざ、食す。

朝も少しだけ早起きをし、最後に出汁を煮込みます。最終的にはこんなに乳化していました。すごいな。

ちなみに真ん中に見えているのは、丸ごと一つ入れた玉ねぎです。ビーフシチューに入れたときみたいなホロホロ具合。

そして、極太麺を茹で、スープを作って行きます……

麺が茹で終わったら、最後にトッピングをして完成。味玉やメンマは既製品を使ってしまいましたが許してください。

完成品はこちら!!!

ラーメンの完成!

いや、お店ですか?お店ですよね?という見た目をしています。味もお店くらい美味しいのか気になるところ。

気になるお味はというと・・・

昨日より美味しくなっとるー!!!

おそらく出汁が昨日の2倍以上出ているため、とにかく味の深みが増しました。魚介や鶏出汁の旨みが広がりすぎてとにかくヤバい。

そして、極太つけ麺がトロトロのスープに絡んで最高に美味い。チャーシューは絶妙な食感でいくらでも食べられる。

そして何よりも、この青空の下でこのラーメンを食べられるのはヤバくないか???

すげえ食う友達を見守る私たち

旦那の熱量がラーメンにも反映され、友達の胃も満たしてくれたみたいです。

こんなに素晴らしい食べ物を、そして時間と空間を、ありがとう……。

最高の時間すぎて、現実世界に戻るのが私も怖くなってきました

無気力サラリーマンが生き返る瞬間

生き返るサラリーマン

普段は無気力サラリーマンの旦那ですが、ラーメンにかける熱量は半端なかったです。本当に。

いつかはキャンプ場経営のお手伝いでもして、住み込みなどをすればいいのではないかと思っています。もしくは、私が旦那を養えるくらいまで成長して、最上級の自己満足を楽しんでもらうのも良いなぁと。

どっちにしろ、時間は限られているので、その中で自己満足を続けるのが彼にとっては正解なんだと思います。

誰かに評価されるでもなく、収入を増やすでもなく。“自己満足”が幸せだと思えるのであれば、その時間に多くの時間をかける生き方をしたらいい。そう考えています。

とはいえ働かないと生活はできないし、100%自己満足の世界を生きるのは難しいかもしれません。

しかし、「自分はそういう人間なんだな」と受け入れてしまえば、無理に頑張らない生き方をできる可能性もありますし、新たな道が拓かれる可能性もあります。

人生に正解・不正解はないので、自分だけの軸をしっかり持ちながら生きていたいですね。

人間、いつかは全員に寿命がくるので、自分の幸せを理解し、その時間に集中できる人が増えたら良いなぁと願っています。それではラーメン話はこれにて終了です!


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