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私が考える、" 広報 "という仕事について

※ かなり長いです。

広報についての私の考えや、心に残っているできごとなどを書き留めておこうと思い、久しぶりにnoteを開きました。

私は2023年7月に、会社員からフリーランスに転身しました。
Xでは ゆーほ@いろんな広報 の名前で楽しく遊び、仕事はインスタ運用やライティングなどもしています。

基本的にあまり文字ばかりの記事を書かないのですが、今回は書いてみます。


" 広報 "に対する私の考え

一般的にはこれが正解じゃないかもしれないけど、私の考えを書いてみます。

万人に知ってもらうより、ひとりに好きになってもらいたい

私は、自分が携わっている自分が大好きな会社やそのメンバーを、ひとりでも多くの人に大好きになってもらいたい。そのためにはまずは知ってもらうことが必要だけど、認知が上がってもそれが" 知った "だけであって" 好きになった "でなければ意味がない。と考えています。

たとえば私が大好きな昼JOBという会社。その社長やメンバーと楽しく絡んだり、いじったり、一緒に企画をしたり。

それによって「 ゆーほがよく絡んでる昼JOBの社長おもしろい! 」とか「 この会社楽しそう! 」とか、そんなふうに私を通してその会社を知ってもらい、興味を持ってもらい、好きになる人がひとりでも増えてほしい。という想いを持っています。

もちろんメディアへの露出により広く知ってもらったその結果、多くの人が「 この会社好き 」と思ってくれる場合もあるでしょう。

それが得意な広報の方はきっとたくさんいて、それを得意とする広報のほうが一般的には重宝される気もします。

でも私はそれよりも、社長やメンバーの言動とか、会社に行ったときのできごととか、そういうことの発信からひとりでも多くの人に" 親しみやすさ "を感じてもらい、より身近に、より深く、興味を持ってもらいたい。

そして、より大好きになってもらえる方がいい。…みたいに思うのです。

これって、たぶんすごく時間がかかることだけど、その会社に対する濃いファンをつくれるのではないかなと。そのきっかけが私であることが、嬉しい。

なんかうまく言語化できていない気もするけど、そんなスタンスです。

好きな会社の広報は社外でやりたい

これもずっと前から思っていたこと。

広報をするなら、その会社の一員になったほうが社内の情報を社外に発信したり、他部署にまわしたり、逆に社外の情報を社内に共有したりはしやすいと思います。

でも私の1番の想いは、会社やメンバーを好きになってもらいたいということ。

仮に私が昼JOBの社員として「 昼JOBって、こんなにいい会社だよ! 」と日々発信するよりも、社外の人が「 昼JOB行ってきたけど、こんないい会社だった 」と具体的なエピソードを交えて発信するほうが、より説得力があり、関心を引き、魅力が伝わるんじゃないかと考えています。

たとえば、アイス屋さんが「 うちのアイス美味しいよ! 」というより、アイスを食べた人から「 ここのアイスめっちゃ美味しかった! 」と聞くほうが興味が湧くみたいな。ちょっとちがうかな?

今はそういう考えだから特定の会社に属さないでいたい。でも昔から、" 好きな人の1番近くで役に立ちたい "みたいな想いもあるので、この考えは変わる可能性もある。

大好きで熱が入らなければ広報は引き受けてはいけない

まず、私がサービスや会社や人のことを大好きでないと、広報の仕事は受けてはいけないと考えています。

どんな仕事も、「 仕事だから 」と割り切ってやることが必要な場面があるのかもしれませんが、広報に関しては「 仕事だから 」ではなく、「 この会社の魅力を知ってほしい 」みたいな熱意を持っているほうが強いと思います。

好きになる努力はできますが、やはり自然に湧き出てくる好きな気持ちには敵いません。

実際、「 好きな人と好きな仕事をしたい 」というのが私がフリーランスになった理由のひとつです。お金よりも人が大事。

ここは自分の軸としてブラさないようにしているし、ブレないと思います。

数字を追うことが好きだけど、" 広報 "では追わないことにした

広報のほかに、インスタ運用やライティングの仕事をしています。
どちらも前職からやっていたことで、好きであり得意とも言える仕事です。

分析したり、数字を追うことが本来は大好きなんです。

広報として貢献できていない気がして悩んだ

ここまで書いてきたようなスタンスを持っていても、数字を追うインスタ運用やライティングの仕事もしている私としては、広報のみが数字で成果を表しにくいことには悩みを抱えます。

ふと、「 私が広報として携わっている会社に、なにも貢献できていない気がする。 」と思ったりもしました。

そこで、とりあえず思いつきで広報を基礎から勉強し直してみようかなと考えました。

前々職で兼任で1年、前職で専任で2年、そしてフリーになって1年。計4年広報職をしてきたけど、ちゃんと勉強したことってなかったなと気づいたからです。

ベテラン広報の方の本を読み始め、PRプランナーの試験にも挑戦。はじめて知る内容がいくつもあり、自分の" 広報 "に対する知識のなさを痛感しながら…。

数字を追わない広報もありなんだと思った

たとえばライティングなら「 1本◯万円、月◯本程度執筆可能で、実績はこのような感じです。 」って提示できるものが持てる。

広報にはそれがない。いや、過去の実績としてあっても、私のしたい広報はそれではないからあまり言いたくない…というような表現が正しいのかも…。

そういうモヤっとしたものが、ずっと心の中にありました。

信頼をおける人に聞いてもらいたくて村野さんにいろいろ相談すると「 ゆーほは数字を追わないほうがいい。 」と予想していなかった意見をくれました。なんかとてもホッとしたような気持ち。

「 数字を追う広報はほかにもできる人がいて、それを求める人はそういう方へ依頼してもらう。 」そのスタンスでいい、と。「 最初からスタンスがずっと変わっていない、ブレていない、そのスタンス、かっこいい。 」と言ってくれました。

つぼさんは自分で広報ができる人なのにゆーほに依頼したのが答えじゃんって。

「 そうか、なんか色々悩んでたけどなんか私大丈夫かも! 」と思いました。それで、今の自分の考えをいつかの自分のために記録しておこうと、この記事を書いています。

「 ゆーほの1番すごい能力は広報だと思う 」という言葉に救われた話

言葉は人を傷つけることもあるけど、救うこともできます。
私が信頼と尊敬をしているつぼさんが言ってくれました。

つぼさんの会社である昼JOBとは、一時期は広報として、現在はライターとして携わらせてもらっています。

昼JOBの広報をしていたときにも「 貢献できていない気がする。 」と、感じたりしたけど、つぼさんは契約期間を延長してくれた。私に広報を依頼してくれていたつぼさんが、私の広報を認めて、褒めてくれるのは、安心と自信を得られました。

つぼさんは、「 ゆーほは、数字で定量化しやすい中で得意なのがインスタとかライティング。でも1番凄い能力はやっぱり広報だと思う。 」と言ってくれました。

つぼさんはいつもそうやって言ってくれる。
ふざけてばかりだけど、結構ちゃんと感謝もしています。

少しだけ、「 広報と名乗らないほうがいいのかな。 」なんて思った瞬間もあったけど、" 広報をやめること "を、やめました。

私じゃないほうがいいと思ったらお断りする

ありがたいことに、たまに私のXを見てDMをいただくことがあります。

広報といえば、やはりプレスリリースを打ったりメディアの方との関係を構築したり、SNSでその会社のことを発信したり…みたいな動きを想像します。会社員だったころはそういう広報もしてきました。

ひとりでも深く好きになってもらいたくて、そのためのひとつの手段が、広報の「 パブリシティ活動 」であることは分かっています。

メディア出演が決まれば広報としての大きな成果。会社にも大きな貢献をできるはずで、多くの会社は広報にそれを期待するのはふつうのことだと思います。

私より経験豊富で成果を出せる広報の方はたくさんいます。だから「 この会社の広報は私じゃないほうがいい。もっと合う人がいる。 」と感じたら、お断りしています。

せっかくお声がけしていただいた仕事を断るというのは、なんだかえらそうに聞こえそうですが、そんな気持ちではなく、広報に関しては「 数字で成果をあげよう 」というスタンスではないので、定量的な数字を求める会社に目に見える数字で貢献できる自信がないのです。

そういう状態で引き受けるのは、失礼。結果、期待に応えられなければ迷惑をかけてしまうので、お互いのために受けないほうがいいと思っています。

広報として、1番やりがいを感じるのは「 私の発信でだれかが動くこと 」

広報の仕事をする中で、1番やりがいを感じる瞬間は、自分の発信でだれかが動くこと。

私の記事で会社に興味を持ってもらえたことが嬉しかった

はじめに書いた、「 万人に知ってもらうより、ひとりに好きになってもらいたい 」と私の考えが整理できたきっかけが、村野さんです。

ある日、「 ゆーほが書いてたミライユの記事を読んで、ミライユって良い会社なんだなって印象になった。 」と、言ってくれたのです。たしか割と最近、唐突に言われた気がする。

「 記事書いたの相当前だったよな… 」と、Xで検索してみたら、2023年8月。この記事です。

この頃は村野さんの存在を認識していない( 失礼 )ので、こんなリプもらった記憶もありませんでした。

当時、ミライユのことを知らなかった村野さんが私の記事でミライユを知って、ミライユに良い印象を持った。

" 私の広報で、私の好きな会社をいい会社と思ってもらえた "

と思えた瞬間でした。これが、心から嬉しかったです。
去年もこうやって書いたけど、ずっと変わらずこの考えを持っています。

広報としてのやりがいを、再認識したできごとでした。

私の記事で、「 この会社に入社したい 」とDMをもらえた

これもとても心に残っているできごとです。

前職では、事業のSEO記事を書いていました。
オウンドメディアをまるっと任せてもらえていたので、たまに、広報の私目線の記事などを勝手に書いていました。

そこで、ある日書いたのがこの記事。

この記事を見て「 入社したい! 」と思った方が、私のインスタを見つけてDMをくれたことがありました。記事を出して2年も経っていたのに。

もう3年前…今読むと文章のバランスが気持ち悪いな…笑
でも会社や社長のことが大好きでたまらないのが伝わる。

我ながら、自分のエピソードをもとに会社の素晴らしさが伝わる記事が書けたと思います。
自分が大好きな状態って、とにかくほかの人にも「 私の好きなものを大好きになって!! 」という熱が入るので、やっぱり強いと思います。

自分が良いと思ったものだけ発信し続ける

自分の発信でだれかが動くことが私にとってやりがいを感じる瞬間なので、その動いてくれた人の信用を裏切りたくはない。

だから、私が自分で本当に良いと思ったり、広めたいと思ったものだけを発信・拡散するようにしています。

PRは基本受けない( チョコザップ以外。笑 )のも、お金や商品提供目的の宣伝をしたくないからです。「 使ってみて本当に良いと思わなかったらPRしなくて良いです! 」というケースって、ないじゃないですか。

良いと思わなかった場合にも「 良かった! 」とPRしなければならなくなることのリスク回避です。うそつきたくないから…

チョコザップは元々評判を聞いていて行きたいと思ってたので、受けました。私のPR投稿からなんと68人も入会。ここでも、「 自分の発信で入会を決めた人がいる 」ということを感じられて素直に嬉しかったです。

ほかにも、私がレンタルスペースについて書いた記事で、レンタルスペースを予約したという声や、私が紹介したスイーツを取り寄せてみたという感想をいただくこと、そういう些細な気持ちや行動の変化が現れることが嬉しい。

なのでこれからも、このスタンスを変えず、良いと思ったものに良いと言います。

定性的な目標は「 私の本音の発信で、多くの人の気持ちや行動に変化を起こすこと 」

数字は追わないとは言え、こうなりたいという理想の姿をイメージしておくことは大事だと思います。

この記事にも、Xにも、今まで何度も何度も書いてきましたが、「 私の発信でだれかが動くこと 」が、私のやりがいです。ずっとやりがいに感じてきているこの部分を、さらに感じられるような自分になろうと思いました。

私が広報している会社のモノやサービスが、私きっかけで売れるとか、私がきっかけで入社が決まるみたいなことを、たくさん実現できたらかっこいいなって。

そのために必要なのは影響力。
ある程度の影響力がないと、大好きなものを大好きになってもらう以前に、そもそも知ってもらうことさえむずかしいと思います。

なので、自分を知ってもらえるように、少しXとかnoteの投稿頻度を上げてみるとか、たまには真面目な投稿などもしていこうと思います。

「 こういうふうに悩んでたことがあったな。 」とか「 この言葉に救われたな。 」とか「 自分の軸をブラさないようにしよう。 」とか、そんな気持ちを振り返ることができるように残しておきたくて、書いてみました。

おわり!


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