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【日本一周 北関東編8】 霞ヶ浦で旅愁にひたる
・メンバー
明石、尾道、釧路、宮島
・水辺へ行くたびに釣り道具があればと考えてしまうのです 筆者:明石
なんやかんや時間が余ったから、日本三大湖に数えられる霞ヶ浦をじかに見ようと歩崎公園へやってきた。
湖に突きでた緩やかな岬の突端にある公園のため、車から降りると見渡す限り霞ヶ浦であった。水平線が霞むほどの広さである。
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これだけ広くて同じ関東地方で近い割には、湖としての認知度は低い気がする、なんて言ったら茨城県民に怒られるだろうか。霞ヶ“浦”という名前のせいで湖ということがいまいち伝わりにくいせいだろうか。
垂れ目のハクレンはいないかなぁと目を凝らしたけれども、湖面は静寂を貫いていた。
そもそも歩崎公園には「かすみがうら市水族館」が隣接していたから訪れてみたのだが、八角形の東屋を3つくっつけたような建物は一辺30mの正方形におさまってしまう規模だった。ちょっと小さいなぁ。
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淡水の水族館では、メジャーな水族館では扱われない地味だけど親しみのある魚に会えるから好きなんだけど、大きさがなぁ。入館料も330円で井の頭公園と比べると少し高いし。空腹にも苛まれていた僕たちは「ま、いっか」と声を揃え、飲食店を目指して公園を後にした。
・なにもない良さ 筆者:尾道
あしかがフラワーパークに向けて出発する前に、各種SNSで最近行った人の投稿を調べてみると、見事に今年の藤の花のシーズンは終了していることが分かった。間一髪で無駄足を回避した我々は、行き先を霞ヶ浦に変更した。
湖になんの興味もない私がここに来たわけは、例によって‘制覇’のためだ。北海道のサロマ湖、滋賀の琵琶湖、そしてここ霞ヶ浦は「日本三大湖」として名高い……かは分からない。宮島に「くだらねぇ」と吐き捨てられるのも、例によってのことだ。
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ぽかぽか陽気、芝ではしゃぎまわる小っちゃい子たち。5月お昼時の霞ヶ浦は観光地としての湖というより、子連れ家族の憩いの場といった趣だった。
あたりを見渡すと、観光地らしき施設は向こうに見える「かすみがうら市水族館」しかないらしく、それ以外の選択肢は「湖を眺める」だけのようであった。もう特にやることないし、ど~っちにしようかな~
・・・
湖を眺めた。ただただ眺めた。青空の下、海と見間違ってしまうほどだだっ広い湖をなーんも考えることなく、ただ眺めた。歩道に押し寄せる波がたぷんたぷんと柔らかい音を立てているのが心地よかった。
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こういう時間が一番好きだ。植物園、筑波宇宙センターと、立て続けに博物館的な施設を回った。
勿論、そうした施設は好きだし、知らないことを知れるのも嬉しいことではあるけど、その反面、「提示される情報量に見合った、実りのある見学にしなきゃ」と気張ったあげく心がやつれることがたまにある。
以前の記事で東京は看板が多いから嫌だ、と書いた気がするが、私が嫌なのはやかましい商業メッセージではなくて、大量の情報なのかもしれない。
広告社会について書かれた記事はこちら!
たとえ、博物館が誇る、純度100%で知の権化みたいな情報であったとしても、あんまりにもたくさん提示されると萎える。それだけに、霞ヶ浦はなにもなくて正解だったと思う。