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【日本一周 京都・滋賀県26.5】 街中に溶け込むヴォーリズ建築


・メンバー

明石、尾道

・束の間のヴォーリズ建築鑑賞  筆者:尾道


 宿に帰るためのバスは、百貨店・大丸京都店前のバス停から出る。

 バスの到着を待つ間、暇に身を任せて大丸の外観を眺めてみると、その建物は、大阪・芦屋にあるヨドコウ迎賓館を彷彿とさせる、端整で幾何学的な造りをもっていることに気づいた。


 さきほど、京都国立近代美術館で、建築家集団・分離派の企画展を見た私たち。素敵な建築に出会えたのもなにかの縁と捉えて、束の間の鑑賞にふけった。


 分離派の建築についての展覧会レポートはこちら!


 通路に掲示されたキャプションによると、この建物は、アメリカ出身で、日本で数多くの西洋建築を手掛けた建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズの作品ということ。


 偶然にも、明日訪れる予定の旧八幡郵便局と同じ建築家であると分かり、点と点が線になった気分だった。


ヴォーリズ
ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)


 内装はと言うと、八芒星が要所要所に施された地下行きの階段が印象的であった。元気があればもう少しじっくりと鑑賞したかったが、すでに風呂と飯を済ませて、早く宿に帰りたい気持ちが先行していたため、あっさりとした鑑賞にとどまった。

 鑑賞を終えてバス停に戻る。目の前に、大丸の通路で堂々と鬼ごっこをしている小学生3人組を見つけ、こんな都会のど真ん中を遊戯場とする彼らの暮らしぶりが気になった。

 その後は、なにが発端だったか忘れたが、バスが来るまで、2人で殴る蹴るのじゃれ合いに興じた。


 マァいつものノリから推測して、疲労のピークに達した私が、明石に攻撃を仕掛けて、エスカレートしていったのだと思う。これもまた一興。


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