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【日本一周 東北編19】 日本三景制覇!

・日本三景制覇

 高3の修学旅行で訪れた宮島、大学合格直後の青春18きっぷ旅行で訪れた天橋立。日本三景制覇のラスト1ピースを求めて、松島に向かう。駐車場に到着すると、「東日本大震災慰霊祈念碑」と刻まれた石碑が立っており、側面には、この地における津波の最高水位を示す線が引かれていた。身長よりもやや高いほどであったと記憶する。

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 松島とは広く海に浮かぶ島々の総称であり、見学するには松島湾周遊船に搭乗する必要がある。早速券売窓口に向かうと、係員のおっちゃんに「GoToトラベルクーポン持ってる?」と聞かれた。通常であれば1500円する乗船券が、観光客減少の煽りを受けてか1000円に値下げしており、尚且つクーポンで支払い可能というわけであった。このような事情により、クーポン4枚と引き換えに、乗船券を得たのである。

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 周遊船の名は仁王丸。良い席を確保するため、余裕をもって列に並んだ。船内で追加の300円を支払うと、2階席に座れるとのことだったので、迷わずそちらを選択した。汽笛を鳴らし船が桟橋を発つ。清々しい青空の下、50分間の松島湾周遊が幕を開ける。手元のマップと船内アナウンスを基に、島々を見て回った。

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 「右手に見えますは…」「左手に見えますは…」とアナウンスが流れれば、客もそれに従ってデッキの右手・左手に移動する。思わずモンゴルの羊飼いを想像してしまう光景だった。初めのうちは、私もそんな客群の一人であったが、次第に、みんなして大移動することが馬鹿馬鹿しく思えてきたため、以降アナウンスと逆側の島を眺めることで、快適な船旅を実現した。もっとも、後半においては、足の疲労を理由に多くの客が座席に戻ったため、このような天邪鬼ムーブをする必要などなくなっていた。

スクリーンショット (1039)
冴えないカメラフォルダ


 せっかくここまで来たのであれば、インスタ映えする写真の1枚や2枚を残しておきたいものであるが、他の日本三景2か所と異なり、松島は島々の集合体であるため、何にフォーカスしてシャッターを切れば良いか分からぬまま、時間だけが過ぎていった。カメラフォルダに、島を映した似たり寄ったりの写真が溢れているのは、これが故である。

 下船。広場に設けられた「ようこそ松島へ」という立て看板を背景に、宮島が威厳に満ち満ちたポーズで写真を撮影していた。曰く、ここは彼の所領らしい。

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 時刻は13時。昼食は歩いてすぐのところに構える「南部屋」にて、海鮮丼と生牡蠣をいただくことにした。牡蠣に醤油をチョンと垂らし、一口で啜り上げる。ん~最高。思えば、これが本旅行初めての海鮮である。丼のほうも、マグロにウニにホタテに大粒イクラに甘海老が乗っかった豪華な一杯で、至福の昼食となった。ここでの会計にもGo toクーポンを利用した。

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 昼食後は、近くに位置する瑞巌寺に向かう。直線に伸びる大きな歩道を右に逸れたところに、鮮やかな赤色の葉をつけた紅葉が生えている。ところどころ緑の葉も見られ、補色関係にある2色が、互いの美しさを引き立たせていた。歩道に戻り奥まで進むと、宝物館に突き当たる。時間に追われているわけでもないので、見学すればいいものを、「拝観料700円」の文字を見て、謎の貧乏根性が発動してしまい、ここを後にした。

 寺を出たところにある、人通りの少ない通りに入ると、宮島の提案により動画撮影をする運びとなったが、そんな時に限って、車が侵入してきたり、ジャンプのタイミングが合わなかったりと、思うようにことが進まなかった。そこからしばらく歩くと、偶然にも土産屋が姿を現した。折角なので、萩の月とずんだシェイクを食後のおやつとして購入した。

 それらを食べながら、五大堂に向かう。厳密にはここも瑞巌寺の一角という扱いらしい。橋を渡った先に建立されているお堂は、島の上という立地を活かした、松島湾を見渡す絶景を有する地点である。良さげな画角を見つけようと、お堂の周囲を歩くと、日本史資料集に掲載されていた写真に似た画角を発見したため、そこでシャッターを切り、無事素敵な一枚を収めたのである。さて、もういい時間、次を急ごう。

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・メンバー
明石、尾道、釧路、宮島


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