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【日本一周 東北編8】 盛岡三大麺制覇!


・メンバー

明石、尾道、釧路、宮島

・ミッション・インポッシブル  筆者:明石


 盛岡駅前の東横インにチェックインすると、長かった1日を回想しながらベッドに寝転んだ。ふぅー今日も楽しかったなぁ、と寛ぐのも束の間、僕たちには今日中に片をつけなければならない任務があった。


 「盛岡三大麺制覇」


 わんこそば、盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺の3つを合わせて盛岡三大麺というのは有名な話*。思慮深い僕たちはすでに昼食にてわんこそばを堪能したため、残る麺はあと2つ、盛岡冷麺と盛岡じゃじゃ麺を食べればいいだけだ。


 しかし、ここで予想外の事態に見舞われる。なんと、残る麺は2つであるにもかかわらず、本日残された食事は夕食の1回のみ。


 「今夜がダメなら明日の朝食べればいいじゃないか」と王妃気質な疑問を持ったそこのあなた。明日には明日の明日による明日のために立てられた綿密な予定がある訳であり、それを崩すことは明後日以降のすべての旅程を棒に振ることを意味する(意訳:明日には盛岡を出なければならない)。

 つまり、今夜中に残る2つの麺をすべて完食しなければならないということだ。明日への体力を温存すべく充分な睡眠時間を確保するために、できるだけ短時間で。


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盛岡じゃじゃ麺!


 17:50。「白竜」フェザン店にて、盛岡じゃじゃ麺を食す。のっぺりとした色気のない麺の上にはキュウリの細切り、肉味噌が載せられている。


 この肉味噌は机の上の調味料コーナーに鎮座する壺にも入れられており、じゃじゃ麺を堪能する上でのキーアイテムかと思いきや、肉はあまり含まれていなく廉価で売られているご飯のお供みたいな味がする。おや?


 麺は釜揚げうどんのようなビジュアルをしていてコシがあるかと思いきや、深夜のファミレスの接客のような歯応えである。おやおや?


 しかも空腹に任せて”中”を頼んだために、丼の底がなかなか見えない。おやおやおや?


 盛岡じゃじゃ麺の慣習に従って、食後の卵スープを頼んでみるも、度を越した健康志向的な薄味にすっかりくらってしまった。およよよ、、、。


 20:00。「大同苑」フェザン店にて、盛岡冷麺を食す。奥深い出汁の効いた甘みのあるスープ。もちもちとした細麺。アクセントのリンゴ。うまい、うますぎる!


〈結果〉
 1位 盛岡冷麺 2位 盛岡じゃじゃ麺 不明 わんこそば
※わんこそばに関しては、公正に味を判断することが困難な状況にあったため不明とする。

《註》
*「まっぷる 東北」2020年,昭文社,p.82


・盛岡三大麺二枚抜き  筆者:尾道


 当初の予定では、赤レンガ館から徒歩圏に位置する、盛岡城跡公園に足を運ぶ予定であったが、朝5時から活動する我々の身体も疲労の色を隠し切れず、今夜の宿、東横イン盛岡駅前店に吸い寄せられるように移動した。


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 宿に到着して、部屋で30分ほどゴロゴロした後、夕飯へ向かう。今夜はじゃじゃ麺と盛岡冷麺をすすって、盛岡三大麺を制覇しようではないか。盛岡駅と一体型の商業施設に両麺の店舗があるという情報を知った我々は、東北の凍てつく寒風を全身に受け、目的地へ向かった。


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 最初にすするはじゃじゃ麺。実はこれから行く店はチェーン店なのだが、他店舗がまっぷるに大々的に紹介されていたので期待が高まる。後の冷麺を考慮して、釧路と宮島が小盛を注文する一方、欲が出てしまった私と明石は中盛を注文した。


 約15分後、想像以上に待たされた我々の前に、湯気を立てたじゃじゃ麺が到着する。


 早速一口、ってあれ?思ってた味と違う。熱々の平打ち麺を肉みそに絡めて食べるのだが、肉みその味が主張しすぎて、すぐに飽きが来てしまう。酢や胡椒を投入し、どうにか味を自分好みに改造するも、濃厚ダークマター・肉みその前では歯が立たず。


 結局、後半はもさもさした麺を、どうにか胃に突っ込む作業と化していた。中盛にしなきゃよかった、、、。期待していた分ショックが大きい。


 一旦宿に戻った我々は、部屋でしばらく腹休め(=お昼寝)をしたのち、再び駅に繰り出した。


 お次は冷麺。「盛岡フード=冷麺」というイメージが強いため、こちらもかなり期待が高まる。先ほどの憎きじゃじゃ麺屋から少し歩いたところに目的の店はあった。じゃじゃ麺で貴重な胃の容量を浪費してしまった私にとって、完食は不安なものであったが、この直後、私は冷麺のポテンシャルに驚くことになる。


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盛岡冷麺!


 まずはスープを一口。程良い辛さと甘さを兼ね備えた牛ベースのスープが、優しく喉を通る。麺は良く締まったムチムチ食感で、スープとの相性が抜群だ。大きめの牛肉もトッピングされていて、かなり満足度の高い一品となっていた。


 先ほどまでの不安は何処へやら。無心ですすり続けていたら、あっという間に完食。恐れ入りました、盛岡冷麺様。


 これにて、わんこそば・じゃじゃ麺・盛岡冷麺から成る、盛岡三大麺を制覇。帰りに銘菓・かもめの玉子を購入し、就寝前のおやつとして食した。盛岡を大満喫。今度は春に行って、石割桜を見たいな。


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