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【日本一周 九州編9】 同じ釜の飯を食べる~博多・もつ鍋~
・メンバー
明石、尾道
・同じ釜の飯を食べる 筆者:尾道
辺りもすっかり暗くなった18時30分過ぎ、博多駅に到着。目的のもつ鍋店「笑楽」は、駅ビル「アミュプラザ博多」の10階に入っている。
エレベーターの中は私と明石の2人きり。せっかくなので、九博のガチャガチャで引いた馬埴輪のミニチュアを床に置いてプチ撮影会をやってみる。
※馬埴輪について書かれた記事はこちら!
時節がら、床にはソーシャルディスタンスを促すステッカーが等間隔で貼られている。そこに埴輪を置いてシュールな一枚を収めた。
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この時間の「笑楽」は平日とは思えないほどの大盛況。あの席もこの席も、もつ鍋を囲んでお酒を楽しんでいる。博多のビジネスパーソンはこうやって仕事仲間との仲を深めていくのだろう。
彼らのようにここでお酒が飲めたらどんなに素晴らしいことか。この後にも運転が控える私たちは、声に出さざる思いを暗に共有した。
注文はもつ鍋しょうゆ味。注文を取りにやってきた店長は30歳過ぎ・体育会系な見た目で、威勢の良い接客が店に活気と張り合いを与えている。
しかしもつ鍋を待つ間、バックヤードでその人がバイトに高圧的な態度を取っている様子がちらりと見え、部外者とはいえ、印象は下がった。体育会系の人のガン詰め、とってもこわい。
もつ鍋が卓に届く。火が通るのを待つ間、ぐつぐつと煮える音や段々と増していくニンニクの香りが食欲をそそりにそそる。
(ついでにその間、リュックから空の水筒を取り出した私は、コップのお冷をそこに移し、しれっと飲料補充を済ませた。ほんとにすみません)
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食べ物はいつも仲良く半分こ。もつもニラもキャベツもスープも〆の麺も、全部きれいに半分こする。こうして同じ釜の飯を分け合うことで、さらに絆が深まるものである。ふぅ、ごっそうさん。
食後、別フロアに入っている「丸善」の現代アートコーナーの棚で小一時間時間を溶かした。近所の書店は現代アートでワンコーナーを設けられるほど大きくないので、こういう立派な書店に来ると、つい立ち読みに耽ってしまう。