『救国のスネジンカ』姉を探して
『救国のスネジンカ』をクリアしました。
全実績解除までおよそ11時間です。
『救国のスネジンカ』は『溶鉄のマルフーシャ』の続編です。
基本的なシステム面やゲームの進行は前作を踏襲しているのですが、一部余計な要素が省かれ新要素が追加されるなど、ところどころ遊びやすくなっていました。
また、主人公はスネジンカですが、前作で某部隊に入隊する事になったマルフーシャがどのように物語に絡んでくるかも気になるところでした。
■システム面
・全体的に遊びやすくなっている
大まかな手触りは前作から変わらないのですが、成長ステータスから不要なパラメータを省き代わりに有用なパラメータを追加したりなど、全体的に遊びやすくなっている印象を受けました。
他にも「防衛対象が変わっても防御レベルが継続する」、「2種類のガジェット使用時のキーをそれぞれQとEに設定出来るようになった」などの細かい変更で遊びやすくなっています。
・多彩な武器
また、武器のバリエーションも増え、多彩な武器が使用できるようになっています。
前作ではサブマシンガン一つでも通常か上級かの違いだけでしたが、本作ではそれに加えてA~Cの区別もつきました。それによって前作では12種類だった武器も本作では倍以上の32種類に増えています。
また、射撃訓練場も追加され、それぞれの武器の性能を試すことも出来ます。
・青ガジェット
個人的に一番大きかったのは青ガジェットの追加です。
前作のサブウェポンにあたる存在ですが、前作のサブウェポンは使い切りなうえにあまり強力なものが無く「無くてもクリアできる」ような存在でした。
しかし本作で追加された青ガジェットは強力なものが多い上に、クールタイムを経る事で再度使用可能になるため、重要度が高いです。
ロケランやインパクトショット、ディフェンダーキャノンなどで敵を一掃したり、強装弾で雑魚的を瞬殺出来たりなど、青ガジェットを使う事で切り抜けられる場面が多いです。「使いどころがある」という点でかなり有用です。
■ストーリー面
・過酷な時代であることは変わらない
前作同様戦時中である事は変わりません。
世知辛くも給与から多種多様な税金が引かれるのも同様です。
そんな過酷な時代を生きていく彼女たちの姿がいたたまれない。
・新キャラクターたち
前作と同じように本作でも仲間を一人雇用出来ます。
スネジンカが所属しているのは民間軍事企業なので前作のキャラクターが仲間になる事はありませんが、その分新たなキャラクターが登場しています。
前作同様に、本作のキャラクター達も様々な生い立ちが設定されており、各シーンにキャラクターごとの個性を垣間見ることが出来ます。
・トゥルールートと通常ルート
本作では序盤の戦績次第でストーリーがトゥルールートと通常ルートに分岐します。
通常ルートでは雇用した仲間ごとのエンディングを観る事が出来ますが、トゥルールートでは本作で一番と言っていいほど辛い展開が待ち受けているのでプレイする際は必ずトゥルールートのクリアまで進めてほしいです。
前作をプレイした方はより驚く展開が待っています。
・スネジンカとマルフーシャ
本作の主人公であるスネジンカはマルフーシャの義理の妹です。
前作ではあまり登場シーンが無くどのようなキャラクターなのかがあまり明かされませんでした。
しかし本作で主人公になった事でどのようなキャラクターなのかが明かされます。また、「姉を連れ戻すために戦場に行く」というほどに姉を慕っている事も分かります。
その分、トゥルールートでのあの展開で胸が痛くなるのですけど。
■後記
『救国のスネジンカ』前作からより遊びやすくなり、戦闘面でもより面白くなっていました。細かい点が調整されているのが伝わります。
ストーリー面について、前作ではマルフーシャたちには時代に翻弄されるような救われない展開が待ち受けていました。
続編である本作で彼女たちはそんな時代から解放されるのか。
そんな僅かな期待があったのですが、それも虚しくトゥルールートでも通常ルートでも辛い展開が待っています。
逆に言うとまだ誰も救われておらず戦争も終わっていないので続編があるのではないか。そんな事を期待しています。
■余談
とあるエンディングで権力者にあたる人物が下記の台詞を発していました。
私自身この台詞は痛いほど分かります。
現状を変える努力をしない対価として「物事を自身の裁量で決める権利」を失う。責任を負わない代わりに物事を決める立場を失う。
そういった事は私自身日々生きていて思います。
以上。