『メグとばけもの』
メグとばけもの、クリアしました。
とても心に残る物語です。
制作は「くまのレストラン」や「スノーマン・ストーリー」、「フィッシング・パラダイス」で知られているOdencatです
BGM、ストーリーの展開の仕方、敵(?)を含めたキャラクターの暖かさ、どれも切なさと暖かみがあります。
涙無くしてはプレイできないような内容で、実際にSteamでも以下のようなレビューがありました。
私自身も、結構涙を堪えながらプレイしました。
5時間くらいでクリアが可能で、短期間で出来るので、泣けるゲームがやりたい、という方にはおすすめです。
■あらすじ
体が強くどんな相手にも負けない魔物「ロイ」は人間の世界から魔界へ落ちてきた人間の子「メグ」と出会います。
この人間の子、メグが泣くと世界が滅んでしまいます。
メグとは何者なのでしょうか。
メグが落ちてきた直後にメグに会った二人の魔物、「ロイ」と「ゴラン」はメグを彼女の母親に会わせるために行動する事になります。
■メグとロイとゴラン
・メグ
人間の女の子です。
メグはロイに会った時、最初からロイに懐きます。
(なぜいきなり懐いたのかはストーリーの途中で言及があります)
どうやらメグが泣くと、特殊な反応が発生し、世界が滅びるまでに至るようです。
自分自身の母親を探しています。
・ロイ
体が丈夫で、戦いでもほぼ無敵の魔物です。
本来魔物は人間を食べるのですが、彼は"マジックタール"という物質しか食べません。
いきなり懐いてきたメグに対して、最初はぶっきらぼうな対応をしていたのですが、
彼女が泣くと世界が滅んでしまうという事もあり、メグの面倒を見ながら、彼女の母親を探す事になりました。
・ゴラン
ロイと一緒にメグに遭遇した魔物で、ロイの友達です。
メグが泣くと世界が滅ぶという事に気付き、ロイに対して彼女の母親を探す事を提案しました。
ロイの友達として、ロイとメグをサポートしていきます。
しかし、彼にはロイに隠している秘密が...
■魔界の住人達
魔界は決して広い場所ではないのですが、ある程度の住人が存在します。
また、それらをまとめて魔界の秩序を保つ「評議会」と呼ばれる組織があり、
そこに所属している魔物もいます。
個性的なキャラクターたちで、悪い魔物なのかと思えばそうでもなかったりなど、憎めないキャラクターたちばかりです。
■魔界について
ロイたちが住んでいる魔界には、時々人間が落ちてきます。
それは何故なのか。この魔界にも秘密があります。
ストーリーを追うごとに少しずつその秘密が明かされていきます。
■戦闘システム
『メグとばけもの』のストーリーの演出上、切っても切り離せないのが独特な戦闘システムです。
戦うのはロイなのですが、ロイのHPは99999もあり、ロイ自体はほぼやられることはありません。
しかし、一緒にいるメグはそうではありません。
メグはHPの代わりに「心ゲージ」というものがあり、ロイがダメージを受けるとメグはショックを受けて心ゲージが減ってしまいます。
メグの心ゲージが0になるとゲームオーバーです。
ストーリー上でいくつか手に入る「おもちゃ」を使用する事でメグの心ゲージを回復させることが出来ます。
このゲームの戦闘ですが、基本的には毎回がストーリーに関わるイベント戦で、毎回、ストーリーに関わる独特な演出やギミックが入ります。
また、メグの心ゲージを回復させるための「おもちゃ」を手に入れる際のエピソードは、いずれも心にじんわり来るものがあります。
そして、この独特の戦闘システムが活かされるシーンが出てくるのですが、そこがとても良いです。(どんなものかはぜひプレイしてほしいです)
■ここが好き
ネタバレになるので多くは語りませんが、
・ロイがメグに関わることで生じる心の変化や、メグ自身の成長
・ロイとゴランの友情や、ゴランの葛藤
・最初はただの敵役だと思っていた評議会のメンバーたちのストーリー
・独特な戦闘システムによるストーリー演出
・切ないBGM
...などなど
好きになる要素がたくさんあります。
■最後に
冒頭でも述べましたが、5時間くらいでクリアできるので、短期間でさくっとプレイするにはちょうど良いです。
Steamの実績も道中のサブイベント含めて普通にプレイしていれば簡単にコンプリート出来るのですが、それを含めて5時間くらいです。
気になった方は、ぜひプレイをおすすめします。