毎日超短話360「サソリ」
《入ってはいけません》と、真夜中の公園の砂場は柵で囲われている。
ブランコを漕いで「あした天気になあれ」と靴を飛ばすと、靴が砂場のほうへ行ってしまった。
取りにいこうか迷っていると、青く何かが光った。そんなに光ったら、見つかってしまうよ。いや、見つけてほしいのかもしないね。
まるで自分に言っているかのように、光るサソリを見つめ続けた。
《入ってはいけません》と、真夜中の公園の砂場は柵で囲われている。
ブランコを漕いで「あした天気になあれ」と靴を飛ばすと、靴が砂場のほうへ行ってしまった。
取りにいこうか迷っていると、青く何かが光った。そんなに光ったら、見つかってしまうよ。いや、見つけてほしいのかもしないね。
まるで自分に言っているかのように、光るサソリを見つめ続けた。