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質問63.自分を戒めることはなんですか?
「戒める」とは日常ではなかなか使わない言葉。
「ダメ出しする」ほど軽くなく、「反省する」ほど重くもない。
あえて言うと
「人に迷惑をかけるというほどアウトな行為ではないけど、自制心によってしないでおくこと」
とでもいった感じでしょうか。
自分の座右の書のひとつに渡辺和子さんの「面倒だから、しよう」に「面倒だからする」という章があります。
そこで紹介されているエピソードとして、
テストを終えた学生が自分の机の消しカスをきちんと集めて捨てて出て行った。
という行為が紹介されています。
人は面倒なことを避け、自分中心に生きる傾向と戦って、人間らしく生きる。
したくなくても、すべきことをする。
したくても、してはいけないことはしない。
これこそが「自分を戒める」という生き方だと書かれています。
きちんと自分を戒められる人は、自分自身にも他人にも誠実で信用できる気がします。
また、自分が抱く怠け心と闘い、打ち克つことの積み重ねが「その人らしさ」を作っていくのだと思います。
自分が物事に向き合う姿勢を決めるのは人間だからこそできる「自由意志の力」。
その自分が持っている「自由意志の力」を自分を戒めるために使う。
「自由な心で、自分を戒める」一見矛盾した言葉ですが、人間らしい示唆のなる言葉ですね。
自分の心と体を「よりよく」使える人になるために、今の自分の「戒めたい」ポイントを挙げておきます。
①言い訳をしない
何か不都合なことが起こった時に、つい人のせいにしたくなることがあります。
「自分は悪くない」
「自分は責任を取りたくない」
といった理由でつい人のせいにしてしまうことがあります。
どのようなことでも自分が何か改善できる余地はなかったか、ということに向き合おうと思います。
②「雑用」をしない
同じく渡辺和子さんの本で「雑用という仕事はない。用を雑にした時に初めて雑用になる」というフレーズがあり、どきりとしたことがあります。
仕事で疲れて帰ってきた後、子どもと一緒に食べるごはんをつい流れ作業のように作ってしまったり、手を抜いてしまったり。
せっかくの家族の時間を「雑な過ごし方」をしてしまっていることに気付きました。
自分に無理をしない範囲で、心を込めて色々なことをしたいと思います。
③面倒くさいに負けない
ちょっとした確認もれ、聞き逃し、勘違いが後々大きなミスや失敗につながることがあります。
「これ面倒くさいな」と思った時にきちんと裏を取るような行動にひと手間かけるかどうかが、仕事の質を変えると思います。
どれもこれも、あえてこれをしなくても明日どうにかなることではありません。
ただ長い目で見た時に、自分自身や生きる人生の質を変えていく「戒め」だと思います。