GW明け「学校に行きたくない…」に悩む親御さんへ
GWが明けて数日が経つと、お子さんによっては「学校に行きたくない…」と言ったり、腹痛、頭痛などでお休みすることがでたりします。
親としては焦りますよね。
「このまま不登校になるんじゃ...」
「学校に行けなくて、将来大丈夫なの?」
親としてそう思うのは自然なことだと思います。
子どものことを想うからこそです。
ですが、最初にこれだけは伝えさせてください。
1.「学校に行かないこと」は問題ではありません
「学校に行かないこと」自体は問題ではありません。
お子さんが学校に行きたくないその背景に、何か困りごと、悩み事があるかもしれません。
学校に行かないことではなく、お子さんのその困りごとこそ、問題の本質の部分なのです。解決したい部分なのです。
そう思った方もいるでしょう。
お子さんによってしんどさの種類は異なります。
上の例は、ほんの一握りです。
こんな様々なしんどさがそれぞれにあります。
そしてここからがまた大切です。
お子さんによってその困りごとを言葉にできない子もいるんです。
・子ども自身、何がつらいのかわからない
・親に弱みを見せたくない
・迷惑をかけたくない
などの理由があり、親(周り)に言わないのです。
ではどうすればよいのか。
まず休ませてあげてください。
そんな声も聞こえてきます。
学校に行かせること以上に、お子さんが安心して生活できることのほうが重要です。
場合によっては、なんらかの生きづらさを抱えながら学校に行き続けることで、心が壊れてしまうこともあります。
不登校が長引いてる子ども達の中には、精神的にしんどい状況にある子もいます。一度心が壊れてしまうと、簡単に治らなくなります。生きる意味を見失ったり、「死にたい」と思うようになったりすることもあります。
でもそれは「学校に行かないから」なのではなく、「しんどい場所から逃げたいと言っても、それを周りに受け止めてもらえないから」「逃げ場を失って、自分が耐えることでしか今を生きる方法がなくなってしまうから」起こってしまうことなんです。
「不登校になったら、将来が不安」
という方もいらっしゃると思います。
2.不登校になるのは、心の回復のため
”将来の幸せ”は、まず今この瞬間、今日一日の幸せの積み重ねからしか生まれません。
未来のことではなく、今目の前の子どもの表情を見てあげてください
理由を問い詰めたり、無理に学校に行かせたりせず、子どもの体調を気遣い、今のお子さんの気持ちを第一に尊重し、耳を傾けてあげてください。
実は「不登校になる」というのは「心の回復のきっかけ」です。
子ども達は、何らかの原因から過度なストレスがかかるため、自分を守ろうと学校に行かない選択をしています。
上記で述べたように、無理に登校させることでより状態が悪化することもあります。親の関わりで子どもの行き先は大きく変わっていきます。
たしかに不安です。世の中の大多数が通る義務教育をこなせず、社会に出られるのかと。辛いことから逃げる癖がつかないかと。
今の社会には学校以外にも学んだり、人とつながったりできる場は多くあります。
辛いことから逃げていい。人を頼っていい。そんなことを子どものうちから学ぶことも大切です。
親御さんの多くは、子どもが幸せな人生を歩むことを望んでいると思います。「学校に行くこと」と「幸せになること」は必ずしもセットではありません。学校に行っていても幸せになれない人もいれば、学校に行かなくても幸せになれる人もいます。
学校はあくまで選択肢の一つなんです。
「この子にとっての幸せ」を考え続けることが大切です。
3.私たちを頼ってください
とは言え、ひとりで悩んでいる親御さんも多くいらっしゃると思います。ぜひこちらをご利用ください。無料で保護者の方向けにLINE相談窓口を運営しています。
相談員の中には、普段からフリースクールなどで不登校の子ども達と接している人もいれば、ご自身のお子さんが不登校を経験したことのあるお母さんもいます。
みなさんの味方でありたい、という思いから運営しています。
GW明けは相談も急増するため、返信が遅くなることもありますが、必ずお返事しますのでお待ちください。
「不登校新聞」という全国唯一の不登校専門誌にて、連載も書かせていただいています。全文公開の記事もありますので、そちらも添付します。
またLINE相談以外にも、Youtubeチャンネルも運営しています。
よくある相談にお答えしたり、ライブ配信で相談に乗ったりしています。
お子さんのこと、一緒に考えさせてください。
今これを読むあなたの周りには、あなたの考えを受け入れてくれる人がいないかもしれません。子どもが辛いのを見て、親御さん自身が辛くなっているかもしれません。
ひとりにならないでください。
絶対に味方はいます。
あなたの身近に見つけられなかったら、私があなたの味方になります。
一緒に考えていきましょう。