土橋優平/NPO法人キーデザイン代表理事
不登校の子ども達の学びであり、居場所であるフリースクール。その運営に関して、大切にしていることや経営のこと、エピソードなどをまとめています。
不登校の子どもだけでなく、家族を包み込むような支援をしたいみなさん、こんにちは。 NPO法人キーデザイン代表の土橋と申します。キーデザインは、栃木県宇都宮市を中心に、不登校の子どもやそのご家族のサポートに取り組んでいます。 主な事業は3つ。 ①フリースクール 不登校の小中学生を対象とした居場所型支援です。2024年3月現在、30名の生徒が登録し、週5日(2拠点あわせて)のオープン日に自由に出席し、大学生やスタッフと一緒に楽しい時間を過ごす中で、集団生活やコミュニケーショ
いつもお越しくださり、ありがとうございます! 代表の土橋です。 マンスリーサポーター100名突破記念と題して始まったこの連載企画、今回が4本目です。 過去回をご覧になっていない方はぜひこちらから ▼第1弾 僕の取組みの原点は東日本大震災にある。僕は当時、悔し涙を流すことしかできなかった。 ▼第2弾 親の「〇〇」という言葉が、私の挑戦を支えている ▼第3弾 どうして不登校支援をするようになったのか さて、前回は不登校支援に着手するようになったきっかけを書きました。今
毎年秋になると「昨年度の全国の不登校の児童生徒は◯人でした」と、文部科学省から発表がある。 それに合わせて、メディアでいろいろと情報が取り上げられるのですが、どうしても「この内容は違う」と思ったものには僕は「NO」の意思表示をさせていただいています。 なぜならその記事によって、勘違いが生まれてしまい、より不登校の親子が窮屈になってしまう・孤立してしまうことが考えられるから。 不登校の親子に必要なのは批判の声ではない。 味方だ。気持ちを想像し、状況を理解しようとし、応援して
いつも読みにきてくださり、ありがとうございます! 代表の土橋です。 マンスリーサポーター100名突破記念と題して始まったこの連載企画ですが、今回で3本目になります。 過去回をご覧になっていない方はぜひこちらから ▼第1弾 僕の取組みの原点は東日本大震災にある。僕は当時、悔し涙を流すことしかできなかった。 ▼第2弾 親の「〇〇」という言葉が、私の挑戦を支えている さて、前回は休学騒動中の親とのやり取りのことについて触れました。今回は「どうして不登校支援をするようになっ
みなさん、こんばんは。 NPO法人キーデザイン代表の土橋です。 日々応援してくださり、ありがとうございます! 昨日の「なぜ代表土橋がこの取り組みをしているのか」の配信に続き、今日は第2弾です。 第1弾をまだお読みでないかたはこちら 今回は大学生になってからのことを振り返らせてください。 前回お伝えした通り、大学に熱い思いを持って入った私は、入学後に見事撃沈しました。周りとの熱量のギャップに気持ちがやられてしまいました。 当時、大学内での孤独感を拭うように取り
\マンスリーサポーター100名突破記念/ みなさん、こんばんは。 NPO法人キーデザイン代表の土橋です。 2024年頭にクラウドファンディングを始めてから早8ヶ月。 おかげさまで、不登校の子を持つ保護者向けの、無料LINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」の活動も拡大し、今では4,000名を超える全国の登録者がいる窓口となりました。 ご支援、本当にありがとうございました! 少し前にマンスリーサポーターが100名を突破したので、今回はその記念の投稿となります!
さてさてさて。 やってきました。 こんなタイトルの記事が9月12日に公開されました。 プレジデントオンラインさん、この記事がどう親子に影響するのか、考えられましたか。 それも、1年の中でもっとも自死をする人が多いといわれるこの時期にこの記事をあげるなんて。 怒りと悲しみで、感情はずっと波打っていますが、なるべく冷静に発信をしたいと思います。 記事の文章を抜粋しながら、それに対する私の意見を述べていきます。 まだ上の記事をご覧になっていない方は、読んでから下に進むことを
夏休みが明けた。 「学校行きたくない」と言う子 腹痛・頭痛で行けない子 理由がわからないけど身体が動かない子 いろんな子がいると思う。 そんな子どもの姿を見た親御さんは焦りが出てくると思う。 「え、今日の仕事どうしよう」 「このバタバタしてる朝になんでまた」 そんな瞬間的な不安や苛立ちもあれば、これが長く続くとその気持ちはもっと色濃くなっていく。 気になる周りの目「この子はこのまま不登校になってしまうんじゃないか」 「この子はただ甘えているだけなんじゃないか」 「こ
あなたは悪くない。 全力でこの言葉を届けたい。 そしてもう少し待っていてほしい。 僕らがこの世界を変えるから。 あなたがこの諦めかけているこの社会は、私たち大人がつくってきた社会だ。 ごめん、こんな社会にしてしまって。 本当にごめん。 でも変えていく。 あなたがいつか「あの時、生きる選択をして良かった」と思える社会にする。 もう少し待っていてほしい。 こんな社会の中で「待っていてほしい」なんて、これほどあなたを苦しめる言葉は、願いはない。 僕のわがままでしかない。
みなさん、こんにちは。 NPO法人キーデザインの土橋です。 突然ですが実は今、法人の借金は800万円になります。 昨年、一昨年と銀行から融資を受け、事業を運営しています。 公に話したことはないので、驚かれる方もいらっしゃると思います。 ですが、これは紛れもない事実です。 そんな中でもキーデザインでは、無料LINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」を運営しており、全国から3,700名を超える保護者の登録があり、常時50名ほどの方とやり取りをしています。 栃木県内:県外=2:
さてさてさて。 「四次元ポケットのないドラえもんに価値はあるのか」 というタイトルで始まったこのnoteですが 先日ある方と「若者の居場所づくり」 について語っていた時 「土橋さんはあくまでドラえもんが 必要ということで四次元ポケットは なくてもいいということですね」 という一言から始まりました。 僕は一瞬沈黙しました。 頭の中をたくさんのことが駆け巡りました。 (自分、ドラえもん大好きなので普段から見ていて、その様々なシーンと今自分の思う社会に必要なこととを照らし合
「制度を変えていくことも大切ですが、人が起こした問題は必ず人の手で解決することができるんです」 少し前、中野さんの講演会に参加させていただいた際、60分ほどの講話の最後におっしゃっていた↑この言葉が強く印象に残っています。(中野さん、言葉が違っていたらすみません!) 私たちNPO法人キーデザインが行っている取組みは、フリースクールもLINE相談窓口も不登校情報サイトも、どれも行政からの助成金・補助金はありません。 正直、自主財源だけで、経営を続けていくのは難しいところが
まず初めにこれは保護者に向けた言葉ではない、ということを前提として伝えさせてください。 不登校の子どもをサポートする支援者やフリースクールを実践する方々の中には「(子どもの意思に関係なく)学校に戻すことがゴールです」という言葉を発する方も多くいます。いろいろな考えがあってよいと思っていますが、私は違和感を感じていたので、それを言語化してみました。 基本的に私は、子どもが学校に行きたいと言えば、それは応援したい派です。でも時々、子どもが学校に対してしんどい思いを持っている、
5月11日時点で「2,589」名。 この数字は、不登校の子の保護者向けのLINE相談窓口「お母さんのほけんしつ」の登録者数です。 2021年度の全国の不登校の児童生徒の人数は24万4940名。(文科省発表の最新データ) 計算すると「1.05」% 全国の不登校の家庭の約1%が登録している計算になります。(調査のタイミングにズレはありますが。) これが多いか少ないかは、みなさんの捉え方にお任せします。 お母さんのほけんしつをオープンしたのは、2020年5月。 あれか
GWが明けて数日が経つと、お子さんによっては「学校に行きたくない…」と言ったり、腹痛、頭痛などでお休みすることがでたりします。 親としては焦りますよね。 「このまま不登校になるんじゃ...」 「学校に行けなくて、将来大丈夫なの?」 親としてそう思うのは自然なことだと思います。 子どものことを想うからこそです。 ですが、最初にこれだけは伝えさせてください。 1.「学校に行かないこと」は問題ではありません「学校に行かないこと」自体は問題ではありません。 お子さんが学校に
先日見た「夢みる小学校」で 印象的なシーンがありました。 子ども達が自分たちで工具を使って ヤグラを組んでいたんです。 映像を見てからずっと 「やべー!」と興奮している 自分がいました。 上映会を終えてからは 「もっと子ども達を信じて任せよう」 と思い、頭の中をぐるぐるぐるぐる。 以前からフリースクールの庭先にある木を撤去したいと思っていました。 でもなぜか大人で集まってやろうと思っていた自分がいました。 映画を見たあとになって「いや、なんでだ?大人でやらなきゃいけ