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Canvaで楽しむ学び(4)高校でのICT実践, OECDのBetter Life Indexを使おう

前回の授業まででOECDのサイトを使って生徒がそれぞれの優先順位について議論したこと、そして株式会社デンマークによる出張授業のお話をしました。

そして次の流れです。OECDのサイトからテーマをチームで選び、3つの国を独自の視点で比較しました。社会が幸せになるには?自分が幸せに生きるには?をテーマに、世界中の国が何を優先しているのか、データから学びます。デザインアプリCanvaを使ってデータをグラフ化し、わかりやすくプレゼンするのがポイントです。

チームで協働作業

生徒は全員クロームブックを持っています。普段から使いこなしているので、Canvaで共同編集してねと言うとすぐにお互いのメールアドレスを入力して作業を開始しました。

共有方法はもう1つ。編集するリンクを共有する場合です。するとリンクから全員で1つのファイルを編集できるようになります。生徒はクロームブックだったり、iPadだったり、スマホだったりしますが、シームレスに協働作業ができるのがCanvaのいいところです。

OECDのサイトの文章を読み込んで理解を深める

今回はチームごとにBetter Life IndexのサイトのTopicsからテーマを選びました。相談しなくても結構最初から調べたいことが見つかっていました。興味関心ってほんとそれぞれ!

項目は11あります。例えばSafety。安全性に関する背景と評価項目の説明、そしてランキングがあります。

https://www.oecdbetterlifeindex.org/topics/safety/

さらに参加国全てについて詳細があります。これは、オーストラリア。

https://www.oecdbetterlifeindex.org/topics/safety/

生徒は比較したい国のデータを使ってプレゼンテーション資料を作成します。

どのプレゼンテーションも分かりやすくまとまった!

全てのプレゼンテーションをお見せしたいくらい視覚的にも内容的にも、直感的に理解ができるスライドが完成しました。そしてプレゼンなのですが、これまた上手い。分かりにくそうなところには説明を加え、内容は身振り手振りを交えて。特に目を引いたスライドを1つご紹介したいと思います。

クリーンな感じのテンプレートにロゴをうまく組み合わせています。デザインセンスに脱帽。まずは背景の説明から。

次に平均を挙げます。グラフと絵の組み合わせで誰でも理解できそう。

日本の状況です。

スイスとの比較。生徒の中で、思ったのと違ったと言う声が上がりました。年収は日本よりずいぶん高いようです。

OECDのサイトや他のサイトから読み取ったことをシンプルにまとめました。

さいごに

教師が授業で教えることももちろん可能です。でも生徒が調べて発表した方がお互いの学びが圧倒的に深まります。時間をかけてじっくりプロジェクトに取り組むのもいいですが、Canvaを使ってサクッと短時間でまとめ、視覚化すれば、短時間でたくさんの知識を得られます。同時に、一人で知識を蓄積するのではなく、共有知化にすることができます。それってかえって効率のいい学びにつながるんです。

次回は、グラフの作り方について少し解説してみようと思います。お楽しみに。


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江藤 由布(ゆう)
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