40代の贈り物:香りと記憶の新しい冒険
40代になり、若さを失う代わりに手に入れた新たなものがある。年を重ねたことで自然界が私たちに授けたこの「ギフト」は、否応なく存在感を主張していた。
①「加齢臭」という主張
かつて、Tシャツは風に乗って香る無垢の若さを放っていたが、今では夏の汗が染み込んだ「歴史」をまとい、オジとしての自己主張を始める香りに変わっている。オキシでつけ置きしても、加齢臭は手強く、年齢を実感させる。
しかし、「レノア クエン酸in 超消臭」が世界に登場。これを使えば、頑固な加齢臭が奇跡のように消え去った。タオルの生乾き臭や枕カバーに染み込んだ頭皮の脂臭も、スッキリと本当に消える。若い頃には知らなかった「解決力」が、今の私の強みだ。
賢いセンタク
レノアは便利だが少し高価。そこで、オススメはクエン酸をそのまま使う方法だ。すすぎの時に小さじ2~3杯(6〜9g)のクエン酸を入れるだけで、加齢臭を十分に消し去ることができる。自然の力と化学の知恵の融合で、加齢臭の悩みを解決する。
※クエン酸の適切な使用量は、水10リットルに対して:小さじ1杯(約3g)
さらに、重曹との併用で頑固な汚れも撃退可能だ。重曹でつけ置きしてから1度すすぎ、次にクエン酸で仕上げると、完璧な消臭と抗菌効果が得られる。まるで毎日の洗濯が家庭内の科学実験のようだ。
重曹:消臭効果(皮脂から出る酸性の臭いを中和)、油汚れ除去
クエン酸:消臭効果(皮脂から出るアルカリ性の臭いを中和)、抗菌作用(生乾き臭防止)、石鹸カスや不純物の除去
私たちは40代にして、洗濯という名の「実験」に挑む化学者のような知恵を身につけた。
自前の洗濯消臭剤(クエン酸)ボトルを作る
レノア クエン酸inのボトルはおおよそ450ml入るので、空き容器を再利用することにした。レノア クエン酸inのボトルには、(洗濯機の水量が30〜40リットルの場合)約10回分の分量として「クエン酸100g程度+水」を入れるとよい。
自作であっても、クエン酸の化学構造が変わるわけではないため、市販のレノア クエン酸inと同様の効果が期待できる。自作に抵抗がある人も一定数いるが、商品のボトルを利用すると、なぜか抵抗が和らぐことがあると思う。
✨加齢臭のポジティブな側面✨
少しだけ、加齢臭のポジティブな側面を見てみよう。加齢臭は、年齢を重ねた証であり、私たちがどれだけの時間を生きてきたかを知らせる「リマインダー」だ。これを嗅ぐたびに、自分が有限の時間を過ごしていることを感じ、日々の生活をより深く味わおうという意識が芽生える。加齢臭は、嗅覚を通じて私たちに「生きる時間の重み」を伝える哲学的な体験なのだ。
②「物忘れ」という新たな挑戦
次にやってきたのが物忘れだ。これも40代特有の特権と言える。30代までは記憶力に自信があったが、今では物忘れ自体がスリリングな脳内ゲームだ。テレビでじゅん散歩を見ていて、高田純次の名前が出てこなかったときには愕然とした経験がある。
あるいは、この物忘れはスマホ依存やデジタル過労とも関連しているかもしれない。スマホ認知症の対策としてデジタルデトックスが推奨されるが、実行するのは容易ではない。そこで頼りにしているのがオメガ3脂肪酸だ。脳機能のサポートとして、DHAやEPAの摂取が推奨されている。現代のテクノロジーに依存しつつ、脳に必要な栄養を補うバランスが求められる。
日本の厚生労働省では、成人におけるDHAとEPAの合計摂取目安量を1日あたり1000mg以上と定めている。DHAは1日1g~1.5gが理想的で、これは焼いたサンマ約半尾分に相当する。
私はこの厳格な基準を信じて、巨額の損害賠償を恐れるアメリカ企業のサプリメントを選んでいる。
オメガ3は脳の健康だけでなく、体内の中性脂肪を減らす効果もある。
年齢との共闘
本音を言えば、ドラえもんの「タイムふろしき」で若返りたいのだが、現実はそう簡単にはいかない。だからこそ、私たちはエイジングの冒険を前向きに受け入れるべきだ。加齢臭や物忘れは、人生の味わいを深めるスパイス。これこそ40代の新たな挑戦なのだ——。
逆行する年齢の物語を羨んでいるわけではない。私たちは年齢と共に経験を重ね、感情も豊かになり、人生そのものが深まり広がっていく。困難を乗り越えて共に闘うのは、自分とこれまで経験した「過去」なのだと思うのだ。
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