5月の海辺の旅はしょっぱい。
大高町には、柳美里さんの本屋、「フルハウス」がある。
以前伺った際に、ミヒャエル・エンデのネヴァーエンディングストーリーがあったが、買わずに帰った。他の本を買ったので、控えたのもあったけれど、またフルハウスに来る理由を残して置きたかったのかも。
大高町の駅前通り。
昨年伺ったときより、交通量も増えて、駐車場に停まる車も増えていた。人通りも増えていたけど、閑散とした写真になってしまった(;^ω^)
以前より、
帰還者か、移住者が増えたのかも。
そして、
フルハウスの玄関。
ゴールデンウィークで
お休み(~_~;)
ここで
ランチする予定だったけど…。
他のお店もゴールデンウィークで
お休み…。
カフェが開いていた!
シーフードカレーを
食べた。
コシィコシィ…ですね。
野馬追や、大高の四季、歴史が
紹介されている。
希望の牧場にも行った。
近くにあった線量計では
0.3マイクロシーベルト/時間
だった。
生活出来る放射線量を
超えている。
因みに、
0.23マイクロシーベルト/時間
以下が生活可能。
ムチャクチャ広い、
北海道か❓…くらい広い牧場。
黒い点に見えれのは、
全て牛。
この牛…和牛達はみんな、
震災の時に
殺処分されるハズの牛だった。
どうしてかって?
みんな被爆した牛だから。
この牧場主の吉沢さん。
この被爆牛達を育てている。
被爆牛だから、
育てても。収入にはならない。
しかも、
牛を
飼育し続けるにもお金はかかる。
そんな牛達を育てている理由は
「俺は牛飼いだから。」と。
牛飼いだからって、
お金にならない牛を
飼う人なんかいない。
ニュースで
沢山の殺処分された牛をみた。
「命を何だと思ってるんだ?」
と、声をあげたのは
吉沢さんだけだった。
素直に声をあげた吉沢さんを
ただ、凄いと思った。
吉沢さんに初めて出会って
この話を聞いたとき、
私達が犯した罪を、
吉沢さんが一人で
浄化してくれている気がして、
涙がうるんだ。
私の好きな作家、
森絵都さんが文を書いた。
一冊 2000円
牛たちの、飼育に使われます。
是非読んで頂きたい。
吉沢さんの言葉。
📩 kibouno.bokujyou@gmil.com
☎ 03-3496-2177
牛は、被爆しなくても、
人間の食料になる。
それはどうなんだろう?
被曝して吉沢さんのお陰で、
寿命をまっとうしているとも
言える。
日本で、
牛や豚が自由に生きてる…、
なんてないよね。
食料としての使命。
どの道、人間に殺される…、
そう思ったら、
鶏は食べるけど、
牛や豚を食べるのをやめた。
鶏はいいのか?…なんだけど。
それは私がどのラインなら
許せるかって問題。
きっと、そのラインは
人によって違う。
命を頂いて生きるって
複雑。
それから、
海沿いの6号線を南下した。
道路沿いに
バリケードが増えだした。
バリケードが多いと言うことは、
閉鎖された区域が
多いという事。
放射線量が、
1.45〜1.54マイクロシーベルト。
放射線量が、高かった。
通過は出来るけど、
停車も、車の窓を開ける事も、
出来ない。
まだ、
10年経っても高濃度の線量。
津波を受けたままの建物もある、
どれだけの人が
この現状を知っているだろう?
この現状を生み出したのは
何故か?
考えた人は
どれだけいるだろう?
高度成長のエネルギーを
つくり出すため、
何もないこの街に原発は造られた。
この町は原発で潤って、
危険なことなんか
めかくしされた。
お金のちからって?
人間を簡単に狂わせる。
経済成長するためには、
第2第3のこの町が現れ、
異常気象は止まらないだろうな。
やがて食料にも
事欠くようになって
初めて気付くのかな?
海を眺めながら、
ソフトクリームを食べた。
雲が女の子の寝顔から、
ライオンの顔になった。
地表の大気が
雲を押し上げた部分はグレーに
なっている。
大気とぶつからない所は白。
ソフトクリームの付いた唇を
なめたら、
結構しょっぱかった。
甘くて、
しょっぱい一日だった。
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