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佐々井秀嶺上人に会いに行く


佐々井秀嶺上人に会いに行く
…と言っても、

病み上がりで、近所のスーパーくらいしか出かける自信がないし、出かけていない。

つまりは、
テリトリー以外の世界は、
まだ、並行感覚が完全じゃないから、
不安で怖いのだ。
ちょっと押されたら転べてしまう。


そもそも、
出かける必要あるのか?


佐々井秀嶺上人は、
インド仏教を率いる凄い人だ。

でも、
私は凄い人だからと言ってリスペクトしたりしない。

厚顔無恥と、思われるかもしれないが、
この世界で安易と、
何のこともなく泳ぎきってる人っているだろうか?
誰だろうと自分の役割を果たして、
結構必死で生きてると思うんだ。
ただ、大きな何かを成し遂げたかどうかの違いだろう。

それなのに、会ってみたいのは…?

88歳で、2度と会えないかもしれない。
ただそれだけかもしれないけど…。


結果。
東京都四谷まで会いに行きました。


佐々井秀嶺上人

僧侶の交換留学生としてインドに入る。
龍樹菩薩の霊告により、インド・ナグプールに赴き、アンベールドカルが不可触民(カースト制の人間でさえないとされる人達 : 現在はカースト制は名目上廃止)と共に、仏教に改修した場所で、仏教復興運動を継承し、インド仏教徒1億5千万人の最高指導者。
ちなみに、現在不可触民は2億人と言われる。
龍樹菩薩の霊告により、古代インド仏教の遺跡も発掘し、南天鉄塔と言う、仏教の経典が埋められていると言う建物も発見するが、インド政府の許可が降りず、発掘は行えていない。     
      (簡略的にまとめています)

南天会



佐々井秀嶺上人は
究極のカウンセラーだった

まず壁が一切ない。
壁がないって、本当に凄いこと。

本当にどんな人でも、時間が押そうとしっかり目を見て話しを聴く。
しかも、目が優しい。
そして、佐々井上人が笑うと、
会場全員が穏やかにみんな笑顔になる。

なんだろうこの感じ?
オーラが包む…とか、
そんな感じだ。

これは究極のカウンセラー。
まず相手を受け入れないとラポール(信頼)は作れない。
勿論、そう簡単に出来る事ではない…けど、壁がないから一瞬で出来てしまう。


見た目普通のおじいちゃん

凄い人って、まず自分が煌びやかな人が多いけれど、金ピカの衣なんて羽織っていない。
普通の黄色い綿の袈裟。
「日本の仏教は金儲けになっている。」
と佐々井上人が言っていたけど、佐々井上人はお金の匂いがしない。

見た目はおじいちゃんだけど、
88歳とは思えない受け答えで、一人一人の悩みに応えて行く。しかも真剣。
一人の男性の問いに、
「過去は忘れろ!」
と、力強く言ったのが印象的だったけど、全然威圧的じゃない。
背中を押す…そんな感じだった。

得度し弟子になった、今話題の元ITベンチャーのCEO小野龍光さん曰く、
「(上人は)何も凄い事はしていない、ただ毎日、人々の悩みを聴き続けただけだと、言っている。派手な事ではなくて、地道な事を積み上げた結果が今という事です。だからどこも偉そうな振る舞いがない。」
と、話されていたのが分かった気がする。

手前が佐々井上人
その奥が小野龍光さん

しっかり目を見てますよね。
小野龍光さんは、いつもこの笑顔。

インドでも、こうして毎日、毎日、人々の悩みを聴き続けたんだろうなぁと思う。

見た目普通のおじいちゃんだか、小野龍光さんを紹介する時、
「この人は、21世紀の仏教だ。私の時代の古い仏教ではない。経済社会を知っている。」
と、認めていた。
それって、凄いと思う。ゼネレーションギャップを受け入れられる88歳がどれだけいるだろう?
偉くなるほど自分の足元を掬われる事を恐れるものの気がするが、そんなの全然気にしていない。
多分、自分の軸がしっかりした上で、しなやかなんだろうなぁ。


よく分かんないけど 大丈夫な気持ちになってお寺を後にした

私はお話しとかしなかったけど、一人一人と話されてるのを見て、「よく分かんないけど、来てよかったぁ」と思い、お寺を後にした。
スピっぽいけど、赤外線に照らされて、体が温まり、体がほぐれた感じがした。

究極のカウンセラーにして、欲のない究極の最高指導者…そんなところだろうか。



世界で一番忙しい88歳

YouTubeにも出られてました。


パンフレットを頂くと、88歳なのに過密スケジュールが組まれていた。
体調大丈夫?…と、思ったが、なんとまぁ、YouTubeで成田さんと対談までされていた。

YouTubeだからか、疲れがで始めたのか、お会いした時より、おじいちゃんぽい。
YouTubeのコメントで、最終おじいちゃんみたいなコメントがあったけど、
佐々井秀嶺上人は凄い人だったよ!
と、反論したくなった。

佐々井秀嶺上人がインドで、アンベールドカルの後を引き継いだのは、私が生まれた年だった。
私が赤ちゃんから、おばさんになるまで、ズーーーと、あの集中力で話しを聴き続けただけでも修行に匹敵する。

そして、お布施は頂くけど、みんな誰かにあげてしまったり、龍樹菩薩寺を建てたり…。

お金を無心されて、
「お金無くなっちゃったぁ。」
と言った時の顔が、子供みたいだった。


おまけ

私も得度出家したいなぁ…と、思っていたが、お会いしたら辞めることにした。
得度とか、形に拘らなくてもいいよね…と思えたから。

それよりも、
佐々井上人の集中力も凄かったけど、小野龍光さんの集中力も凄かった。
何日だって、座禅をくめるんじゃないかと思う。
時の人となる人は、集中力が違うんだわ…。
多分、1ミリ四方の粒を集めて、巨大なお城が作れるくらいの集中力だ。



画像は、四ツ谷前交差点から。
東京の天気がヤバイ…と、ネットに載ってたけど、いい天気だった。

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