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瑜伽(ゆが)
2023年7月30日 15:37
書く時間は、人々が寝静まってから。静寂の中、スマホの灯りだけが部屋を照らし出す。キーボードを叩く音も、ファンが回る音もしない。手の平に乗るスマホ一個で物語は生まれていく。宇宙誕生から、これまでの全てが物語になっていく。「今日はどんな物語にしようかなぁ。」小さく呟いた声が、まるで誰かが呟いたように響く。DNAに組み込まれたバイオフォトンに、植物のバイオフォトンを移植してテレパシー
2023年7月23日 21:10
食べる夜。あの夏の日、岩の間から現れたヘビを殺してから、毎夜毎夜、夜を食べている。ヘビを殺すと、ヘビは殺した者の顔を眼に焼き付ける。そして、夜になると、ヘビは蘇り、殺した者の弱き肌に牙をたて、猛毒を体に入れるのだ。だから、あの蒸し暑い汗が肌を伝う夕暮れにヘビを殺した日から、夜を食べ続けているのだ。もう、どれくらい夜を食べたろう?腹は張り裂けそうに膨らんで、腹の皮は薄く薄く伸び
2023年7月16日 20:07
消えた鍵…。一体どこに消えたのか?そう思って笑ってしまった。そもそもが、消えた鍵を使う家も消えてしまったんだから。深夜の海へと続く国道は車もまばらで、波の音だけが響いている。浜辺に着くと、乾いた砂に腰を下ろした。昼間の熱を帯びた砂はもう温もりを失って、月明かりに照らされ繰り返す波は何故か砂漠を思わせた。砂漠に、魚を狙った海鳥が飛んでいる。あの海鳥も帰る場所がな
2023年7月9日 13:28
私の日。七夕🎋公園でライブをやる。と言っても、わたしに音楽なんて出来ない。50年前に、名古屋城公園で見た、THE BOOMの野外ライブを映し出す。50年前で記憶は怪しいから、かなりわたしのオリジナルバージョンになりそうだけど…。宮に、こんな感じのライブをやりたいとイメージを送ったら、「僕も行きますよ。」と、返事が来た。だから、きっと、完璧になるはず。名古屋城公園のライブ