元絵描きがSNS断ちして三ヶ月が経過、実感した効果や効能について
◆前置き
さて、自分で描いたお手製の絵を「世界」に発信することに囚われている絵描きがプロアマ問わず現代のインターネットにはさぞ多かろうと思います。私もその内の1人でした。結局のところ絵の質はフォロワーの数ではない、いいねの数ではないのです。
ただしSNSでは私たちが一枚ずつ長時間かけて描いた絵が…彼らは正直15秒も見てないでしょう?ってぐらいみんなの絵の消費スピードが早くなってしまったのも問題だと思いますしいずれ絵描きの誰かと論議いたいものです。
SNS断ちした今は、あの忌々しいラットレースから解放されてさぞかし清々しいです。正直なところ、みんなが徐々に沈みゆく沈没船に対して何らかの理由で気づくべきです。
私の過去の活動名称がなんであろうと、私は技術的には引退している絵描きなのでそのアートアカウント(絵アカ)にフォロワーが何千人いようが何万人いようがSNS内で起きた度重なる嫌な出来事や、子供が見ているであろうSNSに内戦、戦争などで平気でSNSに人間の死○などのグロ画像を投稿する人、暴力の動画、銃撃、紛争、健全絵描きですらシャドウバンされてしまうゴミみたいなアルゴリズムに支配されたゴミくそランダムタイムラインで、過去数十年間に渡り自身のメンタルヘルスを徐々に悪くしてしまった時点で自分の育ち切った絵のアカウントを消すことに対して全く躊躇が無かった理由でした。
私の趣味のアートワークがフォロワーのSNSスロットマシーンに関与している時点で正直それを辞めるべきでした。
アプリ設計者によってそれらはほとんど意図的に作られました。
企業の広告収入目当てなどで長時間そのアプリに留まって欲しい理由で無限スクロールのスロットマシーンをやれば誰でもドーパミンを意図的にハックされて強い依存性を起こすSNSより、依存度の低い高機能なギャラリーサイトはいくらでもネット上にありますので…
(私は最低限の繋がりからとりあえずFurAffinityを使ってます
だから面白半分、軽いノリでSNSの殆どのアカウントを消して殆どのアプリも消してみたらそれが思ったより続いたので、私がSNS断ちをして現在三ヶ月目になります。そこそこ熟練の絵描きがSNSを辞める、負の連鎖を断ち切ることで得られる効能について語りたいと思います。
◆結論から言おう
SNS断ちして三ヶ月目。当時、時には現実世界で自○願望すら抱いていた自分でしたがSNSを断ってからものの見事にメンタルヘルスが回復しました。
もはやそれらを使っていた時に感じていた鬱や不安感をほとんど感じていません。
SNS(特にTwitterやInstagram)を使い続けて、メンタルヘルス(精神衛生)に何らかの問題を抱えるようになった場合、私はその人が例え絵描きであろうがSNSを断ち切ることをおすすめします。
収入源をSNSに依存している絵描きも辞めるべきではないのですが(理由は分かります…自分もそっちサイドでしたので…)少しはSNS依存について考えるべきだと思っています。その船はいずれ沈む。
正直なところ、私もTwitterに13年間ぐらいいたし、辞められない気持ちもわかります。
日本人はテレビなどでこのクソ鳥アプリを宣伝されているのでとりあえず中央集権よろしくTwitterに集まってるから群れていれば安心という理由で日常的に使う理由もはっきりしてたのですが、コロナが流行り出した頃からTwitterの雰囲気がだんだん険悪になっていったんですよね。特に日本語圏はみんなが思っている通りそうだと思います。他のSNSも例外ではないと思います。
Twitterのアカウントを消してアプリも消して1週間経ったあたりで効果が実感できました。心理的に慢性で感じている鬱や不安感はだんだん抜けていきます。ただ私は毎晩Twitterの悪夢を見るぐらいうなされていて、気がつくとアプリインストールボタンに手が伸びそうになりますが私の人生には必要ない、見てていやな気持ちになるもの、みんなが悪口をいう場所に留まる必要はないと自身に言い聞かせSNS断ちを続行します。
(臭いものに蓋をするというより、そもそも人生に必要ないんです
それでも毎日の最低限の繋がり、ライフログは必要だと思ったので、現在はDiscordとMisskeyの派生のVRChatプレイヤー用小規模SNSコミュニティ、Buicha.socialに依存しない程度にお世話になってます。
スクリーンタイム(占有時間)はSNS断ちをするまでほとんどが、毎日3−5時間近くSNSに支配されていましたが(正直13年間もTwitterでそれだっだので失った時間を考えると恐ろしいです)辞めてからはスマホを見る時間、特に「オンラインになる時間」についてかなり気をつけてました。人間、気が緩むとすぐ楽な方に行きがちです。
SNS断ちして2週間目ぐらいになると外の世界に意識が向くようになります。休日は家に篭りがちだったのですが、散歩に出掛けて自然に触れる時間が多くなったような気がします。まだ当時は夏場だったので、夕方、辺りが暗くなって涼しくなるころにウォーキングをするようになりました。
家ではどうしても暇な時間が多いのでYoutubeとかもたくさん見てましたが、ある日気がつきます、これもSNSだと…
どうしてもガイドが必要な場合(特に筋トレなどのコーチング)を除き、
時間配分について考えることになりました…この時点で一般のスマホユーザーよりだいぶ賢い立ち回りをしているのかもしれません。
3週間目ぐらいになると慣れたもので、ややSNSの友人が気になるものの時間配分を賢く割り振って…散歩、筋トレ、ウォーキング、ゲームの時間、Youtubeとインターネットを使う時間について気をつけてた気がします。
道理はどうであれ、「オフラインになれる理由があるなら」そっちに意識を向けてました。メンタルヘルスはかなり改善されている感じがします。
4週間目ぐらいになると…そうですね、Twitterは30日経つとアカウントを復活させることが出来なくなります。これで後腐れなく辞めれたと思います。
もとに戻れなくなった感から、SNS断ちはさらに加速します。
自〇願望についてはこの時点で笑えるぐらいほとんど消えてました。
みんなTwitterやInstagramが人間を内側から壊していくことに気づいていないようです。
2か月目ぐらいになって、ちょっと私用でTwitterのアカウントを作り直しますが調べものが終わったあとそのままずるずると戻る事になります…ユーザーベースの噂話(日英)、特にPCパーツやゲームに関しては相変わらずここが一番早いですからね……ただ、やはりそこに依存するべきではないので…
気が付くとスクリーンタイムが3時間ぐらいTwitterに占有されててぞっとしました。まあまたアカウント消しました。
それで三か月になりました、現在です。
この事情をかかりつけの精神科医に論文付きで話したところ、やはりSNSは少なからず影響はあるので…私たちも気を付けなければなりません……とアドバイスされたのでやはりあるのでしょう。
(処方されている薬は少し少なくなりました…文字通りです。)
取り残される恐怖:起源、理論的基盤、メンタルヘルスとの関係の概要
ソーシャルメディアの使用とメンタルヘルス:グローバル分析
◆トリックなどについて
SNS断ちの中で有用だったトリックはスマホのトップにウィジェットで、スクリーンタイムを置くこと。そして、safariなどで https://127.0.0.1 を開いて、それをダミーとしてホームに配置して、右に13個ほどスワイプ出来るような状況を作りました。それで、私はiPhoneユーザーなので気が散る、スクリーンタイム占有アプリをTouch IDなどで隠すことをしました。
これでスマホを右に14回スワイプして、隠しアプリの欄からTouch IDを認証しないとそのアプリは使えません笑
(もっと賢い禁止アプリがあるのですが、サブスクリプションだったりなんやかんや面倒です。こっちとしては一瞬の気が引けるような状況を作り出せればいいので…
◆おしまいに
結局のところ、SNSを使う上で、メリットもあればデメリットもあり離れることでもまたメリットとデメリットがあります。特に絵描きではその恩恵はよく知っていると思います。収入源をSNS依存してると尚です。
でも私は最終的にSNSから離れて良かったと思います。日本人絵描きなんて、特にTwitterのアカウントを消すとか離れるとかは「社会的な死」という状態だったんですが…今でも街の中でよく子供も大人もスマートフォンゾンビになっている光景を目の当たりにすると…私は少し考えてしまいます。
それが本当に幸せだったかは、個人の判断によりますが、みんながみんな同じものになっていると正直不気味です。この動画で感じたことと大して変わりません。
私はみんなが居る仮想空間(Matrix)から一足先に抜け出すことにします。私の描く絵が忘れられても正直大丈夫です。もっと自分の健康や人生を大事にすることにします。ここまで長文でしたが、読んでくださりありがとうございました。またどこかで。
(私の消息が気になる場合は、プロフ欄のURLから飛んでください(え