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心 動かされたものを体験する
シルバーウィークを前に、リピーターのお客様からおまとめのご依頼を
気に入っていただいていたという、1点を加えてのご注文をいただき。
モネの絵画(シール)をガラスカボションに閉じ込めたラベンダーカラーのピアス。
アートがお好きなかたなので、美術館へお出かけの際にはぜひ!などと
お伝えしながら発送の手配を整えて、せっかくの連休。感染症対策を十分に
心得をし、九谷焼 の絵付けを体験したく金沢へ出かけてきました。
焼き物や器はもともと好きで、料理に映える皿などの知識というかちょっとした会話を、キッチンでよく母としていたからかな(多分)
何故 九谷焼かというと、上出長衛門釜という窯元の「祥瑞技法」を見て
心が震えてしまったのです。
色がすうっとなじむ。静かに。
そしてシルバーウィークには、「釜まつり」という延期されていたイベントも開催されると知り、行くかどうかはあらためてとチケットだけを購入して。
上出長衛門釜 「釜まつり特設サイト」
さて、本当に出かけようかどうしようか考えあぐねていたところ、
「絵付け」の体験ができる場所があると知り、「釜まつり」の前日に「絵付け」の予約をし、初の北陸新幹で金沢経由小松へと向かいました。
「絵付け」体験をさせていただいたのは、こちら。
お皿など何種類か絵付けのできる素材があったので、どれにしようかなーと
それぐらいしか考えずに、現地へ到着。
ホームページと同じくシンプルでわかりやすいデザイン。
隈 研吾さんの建築とは。本当にシンプルだけど、凝った作りだなぁと
外観に感動ひとしきり。
体験までの時間、ラボの中を少し見学。
大きな石臼。どんな風に動くのか、創造もつかないくらいの大きさ。
上出長衛門釜の器や置物のディスプレイ。
この大皿 とても素敵。模様が浮いて色がない、とか。すごく好み。
そして、「絵付け」体験。お皿とか無難にすればよかったのに、選んだのはこれ。
左手をあげている招き猫は、人を呼び込むというので。
・・・でも難しかった。すごく。
「絵付け」をした猫は、1ヶ月ほどで仕上げて送ってくれるというので
仕上がりが楽しみ・・というより、恥ずかしくなってしまうかもなぁと
考えながら、体験を終了しました。
本当に一部でも伝統工芸の技法に触れるという、貴重な体験ができ
久しぶりに充実した気分。
簡単そうに見えて、簡単でない。長年にわたり培われた技術とは
素晴らしいものだと、再認識にもなり。良い時間を過ごせました。
翌日は「釜まつり」で出かけて、かわいらしい子犬が鎮座した盃を購入。
新作のアクセサリーに添えてみたり。
これからデザインする素材とも。
どちらもやさしい表情の子犬。青のほうが、少しキリットして見えたりします。作るまえから、かわいい小物と並べてみるとわくわくする。
コロナの影響で、出かけられないのはやむを得ないと割り切っていたつもりが、今回思い切ったことで自分の気持ちがずいぶんと縮こまっていたのだなと気づきもありました。
収束もまだ見えず、積極的に出かけてよいのか迷いもありますが、何かに心を動かされたときには、素直にしたがってみるのも忘れてはならない。
そんな風に感じることもできる、ショートトリップでした。