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パウンドケーキが苦手な奥さんが、美味しいといった作り方の秘密【レシピあり】

パウンドケーキはバターケーキの1種で、イギリス発祥の家庭的なケーキです。フランスでは「カトルカール」と呼ばれています。↓宜しければこちらも

日本ではパウンドケーキの方が馴染みがありますね。イメージとしては生地はしっとりと、どっしりすると言ったものではないでしょうか。

今回紹介する技法で完成する状態は?

結論です。

ぼくの作るパウンドケーキは、スポンジのようにふわふわで、しっとりとなめらかな食感がポイントです。

ポイントは3つあります。

①乳化 ②泡立て ③温度

皆さんのパウンドケーキへの概念が覆ると思います。

大切なのはレシピではなく作り方

18cm×9cm×6cm  パウンド型1本分     
•無塩バター(室温)…100g 
•全卵       …100g
•グラニュー糖   …100g 
•薄力粉      …100g
•ベーキングパウダー…2g

レシピはベーシックな物で大丈夫です。材料も大切ですが1番影響するのは技法です。

シュガーバッター法をベースに仕込みます

①バターをミキサー(ハンドミキサーでも大丈夫です)でペースト状にします。次にグラニュー糖を入れて、白くなるまで充分に空気を抱かせます。

ミキサーはこちらを使っています。


バターの温度は22℃をキープして泡立てると、しっかりしたホイップバターになります。

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②↑に写真のバターと比べて↓がかなり白っぽくなったのがわかると思います。

バター(油脂)に空気を抱かせることで、次の卵(水分)が入っても分離がしづらくなります。

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③全卵を少しずつ垂らすように加えていき、バターの乳化を促します。

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バターの空気があることで、卵(水分)が入っても分離を防ぎます。

全卵の温度も22℃をキープしてください。

卵の半量が入りましたら一回止めて、そこをゴムベラでかき、ムラがないよう混ぜ合わせていきます。

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④そこから更に残りの卵の半量を少しずつ加えていきます。

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⑤↑工程と同じように攪拌し、最後の水分が入りきります。↓水分が全て入りましたがきちんと乳化を進めた為に分離はしていません。

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⑥↓次に粉を加えて混ぜ合わせます。

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⑦↓粉がただ混ぜ合わさっただけの状態です。このまま焼き上げると、生地の比重が軽すぎて耐えきれずペシャンコに潰れてしまいます。

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⑧↓比重を落とすのと、生地の乳化を進めていくために、中高速で更に攪拌を進めます。
約10分程回し続けていきます。

乳化が進み写真のように艶が生まれ、生地がサラサラになったら完成です。

乳化に必要なのは温度です。生地温度は22℃をキープしてください。

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⑨型に入れ焼成をします。180℃で約60分です。

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⑩アンビバージュ(シロップを打つこと)をします。水100gと砂糖40gを沸かし、お好みのリキュールを20g加えたものです。

底と、サイド、上面を全て打ち、30分ほど密封せずに蒸らしたらラップで包み完成です。

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チョコレートにアレンジ

出来上がりのプレーン生地100gに対して、スイートチョコレートを20g入れます。

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この時のチョコレートの温度は45℃にしてください。

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リッチな味わいのチョコレートパウンドが出来上がります。

まとめ

今回はシュガーバッター法の応用で作りました。他にもシュガーバッター別立て法や、ジェノワーズ法などがありますが、次の機会で書いていきたいと思います。

アレンジとして、レモンの皮や、オレンジの皮、スパイス、コーヒーなど、無限に広がります。

基本をしっかり押さえてアレンジを効かせるのが、1番の近道になります。

最後までお読みいただきありがとうございました😊

何か質問などありましたら、コメントを残して頂けますと、お答え致します。

宜しければパウンドケーキに、チャレンジしてみて下さいね!



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