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カレッジ授業 #3 Identity Development

さて、日記が前後してしまいましたが、ER Tripの前に受けたカレッジの授業は、

「Children's Identity Development」

「アイデンティティ」をしっかり持ってると、自分に自信をもて、逆に「アイデンティティ」を失うと、自信や自分自身を見失ってしまいます。また、人間関係にも支障が出てきます。

Identity = 「アイデンティティ」。。。近頃は日本語にもなっている言葉。「自分の在り方」とその成長のお勉強でした。

赤ちゃんの時から、子供は「違いが」わかるんです。同じか、違うか、わかってます。日本では分かりずらいですが、まずは肌の色から。長男の人見知りが始まった時期の例ですが、何故か人種や性別によって、抱かれた時の泣き方が違いました。一番泣かなかったのは、アジア人女性。常時共にいる母親の私と同じ空気感で安心を感じたのでしょうか。その次が、白人女性、アジア人男性、白人男性(父親とおじいちゃん以外)、黒人男性。(当時、黒人女性の知り合いは居ませんでした。)人種の違いがわかるの?とびっくりしたのを覚えてます。

3歳までに、性別、言葉、人種、身体の違いなどに気づき、質問などをしてきます。「どうして、あの人の肌はダークなの?」「どうしてあの人は歩かないの?(車椅子を見て)」「どうして?」「なんで?」攻撃が始まります。

そのうち、自分の性別、名前、年齢、家族内の位置(兄弟、姉妹など)、性格、特技などを通し、「僕・私」と言う自分のアイデンティティ(Personal Identity)が築き上げられ、また、性別、人種、文化、言葉などのグループとしてのアイデンティティ(Social Identity)も生まれてきます。

下記は、幼児教育の中で、子供のアイデンティティを育てていく上で、知っておくべき事です。


*子供はOvert(明白な)と Covert(隠れた)両方のメッセージからアイデンティティを学んでいきます。

例えば、「男の子は強いから泣かないよ。」「女の子なんだから静かにしないと。」とか、「皆んな仲良くね」と言いながら親が他の人の悪口を言ったり。このような、言っている事とやっている事が違うと言う「Double Message」は注意したいところですね。

*子供は誰が重要で、誰が重要でないかわかります。教室に、自分や家族、自分の民族の絵や写真、本などがあると、自分が「Visible(見える)」になり、その場所に所属(Belonging)し、自分を肯定できますが、逆に、自分が「Invisible(見えない)」になると、アイデンティティも失われ、自分を否定し始めます。

*子供は見たもの、聞いたもの全てを、頭で理解しようとします。よって、偶に面白い事を言います。「〇〇ちゃんのように、お寿司食べたら、日本人になれるんだ」とか。「髪の毛染めて、〇〇ちゃんみたいに白人になって兄弟になるの。」とか。

*子供はいろいろな情報;マイナスな行動、間違った情報、ステレオタイプな考え等から、差別した言葉を使ったりします。 例えば、「○○ちゃんは女の子だから、電車の運転手さんになれない。」とか「(車椅子の子に対し)まだ、歩けない赤ちゃんだから一緒に遊べないよ」など。

*子供はソーシャルアイデンティティ内での「Power Dynamics(力加減)」を理解します。この教室では、先生が主導権を握ってる、パパよりママの方が強い。。。など、誰がこの中でボスなのか、誰がパワーを一番もっているか感じてます。その力加減の中で子供たちは、

・Internalized Oppression (内面的抑圧):自分に対する嫌悪感、恥、自己制限

・Internalized Privilege(内面的特権):間違った情報/理解の元で、ある権利に対し、受けて当然と思う。また、他のグループに対して、特権がないと思う。

などの、感情が生まれる可能性があります。

なので、幼児教育の中で、子供の成長をキチンと理解した上で、その子のアイデンティティを育てること重要です。これは、Anti-Biasな幼児教育の中で最初の一歩です。今一度、私たちがどのような言葉を使っているか、Double Messageを送ってないか、まずは、自分自身をチェックです。その上で、その子の言動、間違った考え、ステレオタイプな考えなど、気になる点が見えた時、、その都度、現場で助け船を出してあげられたらいいですね。

Love,

Midori



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