得をしたいと思うことは悪いことなのか
突然ですがみなさんに質問です!
買い物に出かけたあなた。そこには同じ値段の野菜が。でも、賞味期限は3日違う。
そのときあなたはどちらを選びますか?
多くの人が賞味期限の長い方を選びますよね。
人間は得をしたいという気持ちを持っています。
後から来た人のために、賞味期限の短い方を選ぶなんていう人はなかなかいないと思います。
だって損をしてしまうから。
よくいませんか?
とても優しくて、謙虚な人。でも、肝心な時に発言ができなかったり、自分に有利になる状況に持っていけなかったり。
また逆に、いつも自分に有益になることを考えて、行動する人。でも、ズルばかりをして人からの信頼はゼロだったり。
人生を上手くやっていくには
誠実さとずる賢さが共存する必要があるんだなあと最近感じました。
相反するこの二つが共存するなんて面白いですよね。
でもこの共存ってとても大切なんです。
少し話が変わりますが、、
次の一万円札は誰になるか知っていますか?
そう!渋沢栄一です。
資本主義の父と呼ばれていた彼は、銀行やガス会社をはじめ、500にも上る会社の設立にかかわっており、近代日本の経済発展に大いに貢献しました。
そんな彼が大切にしていたもの、それは論語です。
論語と算盤という本を著書として出版しているくらいです。
この題名、面白くないですか?
道徳心とお金儲けですよ。
めっちゃ相反していますよね。笑
でも、「そんな二つが両方なければいけないんだ」そう言った人が渋沢栄一です。
ここでもう一人、ある人物を紹介したいと思います。山縣有朋。
名前は聞いたことのあるという人も多いと思います。
日本の陸軍の基盤を築いた人物。内閣総理大臣も二度務め、軍事・政治ともに明治・大正の日本に多大な影響を与えました。
渋沢栄一と山縣有朋。二人とも日本に大きく貢献したという点で共通していますよね。
でも、大人気の渋沢栄一に比べ山縣有朋は全く人気がなかったそうです。
なんと、山縣有朋のお葬式では用意された椅子1万席に対して、千人しか来なかったとか。笑
なぜ、ここまで二人の人気を分けたのか。
そこには大きな違いがありました。
それは、論語があるかないかでした。
山縣有朋は汚職事件を残していたりと、周囲を傷つけ、手段を選ばずに上へと登り詰めていった人物だったそうです。
そう、彼には道徳心がなかったのです。
人生で成功するには、
勝負に勝ちたいという気持ちと、人に優しくするという気持ちの両方があることが大切なんだと思います。
お金を稼ぐこと、人に勝ちたいと思うこと、得をしたいと思うこと、それは卑しいことだ、悪いことだというイメージを持ってしまいますよね.
でも全くそんなことはありません。
しかしその基礎となる部分には、誠実さや思いやりの心があることが前提です。
相反する二つの心を大切にして、次のお札に載れるくらい活躍していきましょう!