【論文紹介】トレーニング科学的側面からみたハンドボーラーのための知見
ハンドボールの科学は毎週金曜日に公開!
院生時代の研究テーマが「ハンドボール選手の投球動作の3次元動作分析とバイオメカニクスを活用した指導法の構築」であったので,主にハンドボールの投げる動きに関しての記事が多くなっていくかと思います!しかし,ハンドボールの科学ですから,幅広い分野の研究を紹介していきたいと考えています.是非,明日の練習に!指導に!活かしてください!
文献情報
タイトル
Muscle activity in asymmetric bench press among resistance‐trained individuals
著者
Atle Hole Saeterbakken
Tom Erik J. Solstad
David G. Behm
Nicolay Stien
Matthew Peter Shaw
Helene Pedersen
Vidar Andersen
ジャーナル
European Journal of Applied Physiology
(2020)
方法
・片側だけ重さを減らしてベンチプレスをさせる
・大胸筋,上腕三頭筋,上腕二頭筋,三角筋前後部,外腹斜筋の筋電図測定
・筋電図は平滑化(1000Hz)した
・5RMの重量のベンチプレスを測定
・1RMの5%と10%を利き腕側から減らした
・挙上速度は自由
・1RM値は自己申告
・フォームの矯正としてバーベル端に木箱を設置しそこに当たらないように指示(フォームの変化で挙上できないようにした)
わかったこと!
・重さを減らすと減らした側の大胸筋は有意に筋活動が減った.
・上腕三頭筋は重さが一定の方が有意に筋活動が減った
・三角筋前部は重量を減らした側(-10%)は有意に低下した.
・上腕二頭筋は重量を減らした側(-10%)は有意に低下した.
・三角筋後部は有意な変化はなかったが,重量を減らした側が筋活動は増加傾向にあった.
・外腹斜筋は両側とも重量を減らした場合,筋活動が有意に増加した.
・特に大胸筋と外腹斜筋の筋活動の変化は効果量も大きく,その変化に意味があると解釈できた.
トレーニングへの応用①
最近,トレーニング現場,特にハンドボール選手の中でもアンバランスな重量を用いたベンチプレスはニッチな存在になってきましたね!ですが,このベンチプレスの主な目的を正しく理解できているかが重要です.このようなアンバランス環境下のベンチプレスの効果は,⑴肩甲帯の安定性の向上,⑵コアスタビリティの向上,⑶左右の非対称性の改善のこの3つになるでしょう!つまり,これによって筋力向上や筋パワー向上を目的されないということです!
トレーニングへの応用②
肩甲帯付近のスタビリティの向上は肩関節付近の怪我防止やリハビリテーションとしては有効のようです!なので,怪我からの復帰には右湯こうなトレーニングと言えるでしょう!また,比較的に大きな
まとめ
コントロールを上げたければ,球速もあげるべし!
球速を上げたければ,体幹周りを強く速くタイミングよく使えるようになるべし!
ハンドボールを徹底的に学び合えるオンラインスクール「kocs(コチ)」では,ハンドボールの投球動作に関する情報としてZOOMでセミナーしたりしてます!!もし,ご興味があれば,Facebookにてご連絡ください!また,公式Instagram,Twitterアカウントもあるので是非フォローを!
それでは!