棚ぼたとはいえ、円満退職への第一歩。
先日、急に上司に呼び出しをくらった。
いよいよ給与減額の話かと辟易していたが、やはりそうだった。そしてそれを正当化しようと必死になって色々と説明していたけど、ただでさえ大したことのない給料が5万近く下がるって話は聞いていて全く気持ちの良いものではなかった。
病んだ理由の一番大きいところがこの会社とこの上司で、心療内科もそうだけど逆流性食道炎や肋間神経痛の治療にかなりの金を使い、カツカツで日々過ごしているところに減額って。まぁ、辞めさせようとしているのは前々から本人の口からも聞いていたし、最近仕事をほぼ振ってこないことから分かっていたのだけど、人の生活をなんだと思っているのか。
かれこれ1か月半ほど就活していることはもちろん知らないので、会社としては私が続けるものだと思っているのだけど、そんな風に一方的にこちらの事情も考えずにしてくる感じに馬鹿馬鹿しくなってきて、嘘をついてみた。
「じつは休職中に地元に帰って母や友人と話をして、私がここ(今いる土地)に頼る人がいなくて、体調もよくならないから帰ってきたらどうかと言われて悩んでるんです。」
ここぞとばかりに目を輝かせる上司。とにかく辞めさせたいんだというのがだだ漏れで、「いや~私もそうなんじゃないかと思ってた。やっぱり親御さんやお友達がいる環境のほうがいいんじゃないかなって」と。例のごとく、マスク様様、マスクの下で「ばーかばーか」と連呼しながらそれっぽく頷いておいた。こっちはもう全開で転職活動してるっつーの。
とりあえず、今月いっぱい考える時間を下さいってお願いするような形をとっておいた。もう心は決まってますが(笑)
私はここ数年でころころと仕事を変えていて、どの仕事も上司と折り合いがつかないで、円満退職とは程遠い感じで辞めているので、今回はできるだけ表面的にでもきれいに辞めたいと思っていた。きれいに辞める技術を身に着けて辞めることが一つの目標にもなっている。その練習台になってもらってると思うことにした。
とある人からは、相手を許してしまえば楽になる、と言われたが、そんなの無理だから。私は許さないけど削除はできると思っている。Deleteです。どうせ辞めたらこの人は私の人生の中からDeleteされるし。
休職する直前にこのパワハラ上司が超上から「生活のことがあるだろうから、もし辞めるんだったら、次の仕事が見つかるまでうちで働いてもらって構わない」って言っていて、それを今回も言われた。もう、それしてますけどね。ほんと、めちゃくちゃな人って世の中にいて、その暴走を止めず見て見ぬフリしているその他大勢によってこの社会は成り立ってるんだなとつくづく思った。
辞めさせたい会社側と辞めたくて仕方がない私。利害の一致とはこういうことを言うのではと思った。なので、ほんのちょっとだけあった、仕事をサボって就活している罪悪感がきれいさっぱりなくなった。すがすがしい。
こういう学びって人生であるんだなと思った、日曜の昼下がり。