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「休養学」から学ぶ活力の生み出し方
先日読んだ本からの考察を書いていきます。
『あなたを疲れから救う 休養学』片野秀樹 著
まだ学問的に体系化が進んでいない休養について科学的に解き明かしていく本です。
疲れが取れない人の日常のサイクル
著者は、今の日本人の約8割は疲労感を抱えて生活をしていると記しています。
そんな私たちの日常のサイクルは「活動」→「疲労」→「休養」の3つの繰り返しだと考えられています。
しかし、このサイクルだと休養をとっても、体力は50%ほどしか回復しません。50%まで回復してまた活動して疲労が溜まり、休養により50%ほど回復することを繰り返します。
回復力を高めるために、本書ではこのサイクルにある1つの要素を加えることを提唱されています。
日々の日常サイクルに「活力」を加えると回復力が増す
そのサイクルに加えるべきものとは「活力」です。
活動→疲労→休養→活力 そして活動→疲労→休養→活力…というサイクルにすることで、疲労からの回復力を100%近くまで高められると言及されています。
では、どうしたら活力を高められるのでしょうか。
意外ですが、疲れていてもあえて軽い負荷を自分に与えることで、活力が高まることが分かったそうです。
疲れたら、休みつつ負荷をかける。これにより私たちの回復力は100%近くまで持っていくことができます。
活力を与える最適な習慣は「朝活」だろうか
ここからは本を読んだ私の考察になります。
回復力を高めるために、休養してから活力を与えて活動に戻していくということで私が思い浮かんだ方法は「朝活」です。
睡眠でしっかり休養をとって、1日の活動を始める前に活力を上げていくのが朝活です。
朝活のやり方はひとそれぞれでいいと思います。
私が取り入れていることは、朝目覚めたあとに白湯を飲む、ストレッチをする、深呼吸をする、朝陽を浴びる、散歩する、読書や音声配信を聴く、などです。朝活を取り入れた1日は、頭も心も体もすっきりとした状態でスタートできると感じています。まさに、1日の活動の前に活力を与えるということで、回復力が上がるのだと理解できました。
朝活は日々の生活を豊かにするとよく言われますが、科学的にも証明されているのだと、この本を読んで感じることができます。
本書を読めば、効果的に疲れを取るための方法が分かる
本書では、他にも活力を上げるための7つの休養モデルや、睡眠のとり方、新しい時代の休み方など、効果的に疲れを取るための方法が書かれています。
学問として確立されつつある運動や栄養の分野と違い、まだ研究による解明が進んでいない休養という学問。それでいて私たちの日常生活に大きく関わる分野なので、科学的な解説をふまえて興味深く読むことができる一冊です。
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