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SNS疲れにサヨナラ!今日からできるデジタルデトックス術
「SNSを見るだけでなんだか疲れる…」「投稿のいいねが少ないと不安になる…」 そんな経験はありませんか? SNS(社会的ネットワークサービス)の便利さの裏で、心がすり減ってしまう「SNS疲れ」に悩む人が増えています。実際ある調査では、10代~60代の7割以上もの人がSNS疲れを感じたことがあると報告されています。本記事では、SNS疲れが起こるメカニズムと心理的背景、そして今日からできるデジタルデトックス(デジタル断ち)の方法や習慣化のコツ、デトックス後に得られる嬉しい変化までを分かりやすく解説します。SNSとの付き合い方を見直して、心も体もリフレッシュするヒントを探っていきましょう。
SNS疲れのメカニズム:なぜSNSで疲れてしまうのか?
情報過多によるストレスと「比較疲れ」
SNS疲れの大きな原因の一つが、情報の洪水によるストレスです。タイムラインをスクロールすれば、真偽不明な情報やネガティブなニュースまで毎日大量に流れてきます。知りたくもない情報まで次々と目に入ってくることで心が疲弊してしまうのです。実際、SNS疲れの原因として最も多いのは「知りたくない情報まで知ってしまうこと」だという調査結果もあります。便利なSNSですが、情報の取捨選択をしないとオーバーロード(情報過多)に陥り、知らず知らず心に負荷がかかってしまうのです。
また、他人との比較による疲れも見逃せません。SNSにはキラキラした他人の近況や成功談があふれています。それを見て「自分はなんて冴えないんだ」と落ち込んだり、羨ましく感じてしまうことはないでしょうか。心理学的には、人は他者の投稿を自分と比較してしまいがちで、SNS使用頻度が高いほどこうしたネガティブ感情(羨望や劣等感)を抱く機会が増え、ひいては鬱状態になりやすいと指摘されています。実際にZ世代(若者)女性の調査では、SNS疲れの理由の第1位が「友達やフォロワーの投稿を見て自分と見比べてしまうこと」(41%)だったとの結果も出ています。SNS上のキラキラした他人と自分を比べて落ち込む――この「比較疲れ」があなたのメンタルを静かに蝕んでいるかもしれません。
承認欲求の消耗と不安(いいね・フォロワーへの依存)
SNS疲れには、承認欲求(他者から認められたい欲求)の消耗も深く関わっています。SNSの世界では「いいね!」の数やフォロワー数が可視化されているため、ついそれを気にしてしまいます。投稿に十分な反応がもらえないと「自分には価値がないのかも…」と不安になったり、逆に他人の投稿ばかりにいいねがついていると嫉妬したりと、心が落ち着かなくなるのです。先のZ世代女性の調査でも、SNS疲れの理由の2位は「自分の投稿にいいねや共感コメントが得られるか不安になる」こと(39%)でした。このように、承認欲求が満たされないことへのストレスが、SNS疲れを引き起こす大きな要因となっています。
では、なぜ私たちはここまで「いいね!」の数に一喜一憂してしまうのでしょう? 実は人間の脳は、他者からの評価に非常に敏感にできています。人類が狩猟採集生活をしていた時代、仲間から認められること(=承認されること)は生存に直結していました。その名残で、現代の私たちの脳も他人からどう思われているかが気になって仕方がないのです。脳は社会的な評価を「生きるために重要なこと」と捉えるため、好意的な評価が得られないと苦痛すら感じるようにプログラムされています。SNSで「いいね!」が思ったほど付かないだけで落ち込んだり、不安になって何度もチェックしてしまうのは、この人間の本能的な仕組みが背景にあります。
脳科学から見るSNS依存のメカニズム
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