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玩具業界の端くれとして。

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かつて複数の玩具メーカーに所属し、企画から生産管理などをやった後、形は変われど、再びその道に戻ってきた、アラフォー営業兼プランナーが見て感じた、今の玩具業界のリアル。
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2019年3月の記事一覧

敢えて案件を潰す、という知恵(3)

敢えて案件を潰す、という知恵(3)

少し前に諸々問題を感じ、一旦潰してきた案件。
無事、受注に繋がることが決まった。

仕様についても、先方で色々な手を尽くし、コストを調整することが出来る見込みだとのこと。

自分も時々ハッ!となることがあるけれど、意外な方面からの指摘や質問というのは、時に思いの及ばないアイデアに繋がることが少なくない。

己への自戒も込めて記すが、人間というのは、視野狭窄を起こすようにできている。
同じところへ留

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リアルタイムで触れてきたもの(スーパー戦隊シリーズ編)

リアルタイムで触れてきたもの(スーパー戦隊シリーズ編)

子供の頃、リアルタイムで触れたコンテンツに対する思い入れは、おそらく誰もが持っているもの。

もちろん、触れたときの年齢や環境にも依る部分はあるが、それが人生を左右することは、私の事例でも明白であろう。

特に幼少期に於いては、「三つ子の魂百まで」という言葉のとおり、どんなに年齢を重ねようとも、失われることは稀だ。

私が最初に観たスーパー戦隊シリーズ(当時はそのようなくくりは存在しなかったが)が

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20年。

20年。

ここ最近、新規取引先から案件のご依頼を頂戴したり、また、既存取引先から基幹ブランドのデザインに関するご依頼を受けたりと、営業として、忙しくもありがたい毎日が続いている。

その中には、かつて自分が20年前、新卒として入社し、3年ばかり籍を置いていた会社の案件も含まれている。

今日、自分が企画提案をして、商品化が決定した玩具の試作品を開発のご担当者へ返却するため、その会社へ訪問してきた。

ご担当

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