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読書メモ&学習記録

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なぜスタートアップが未来を変えるのか(Pattern Breakers: Why Some Start-Ups Change the Future)

伝説のシードVC Floodgateの創業者が「Pattern Breakers」という本を出版しました。Floodgateは、シードVCという概念がまだ無い頃に創業し、X (旧ツイッター)、ライブ配信プラットフォームのTwitch、ライドシェアのLyftといった名立たるテック企業の黎明期に彼らのポテンシャルを見抜いたVCです。その共同創業者Mike Maples Jrが、スタンフォード大学の教授Peter Ziebelmanと共に、「世の中を変えるスタートアップの秘訣は何

『コンサルが最初の3年間で学ぶコト』を読んで(1年目編)

考えるエンジン講座でお馴染みの、高松 智史さんの本。 ギャグセンが高くて好き。 Executive summary著者が言う”何かを学ぶ”と言うことは、①まず暗記、②不自然に使ってみる、③違和感を発生させる、④質問する、とのこと。 Summaryは正直、目次がそのままになってしまうので割愛。 特に印象に残った部分を抜粋しております。 以下を暗記し、試していくといいと思います。 文句を言う前に、辻褄を合わせる思考を。一番が、上司/顧客の言っていたことが昨日今日で変わった

『どうなる?日本社会のDXとデジタル庁~時田隆仁×南壮一郎×村井英樹×山口明夫×平将明』

週末レビューの”読んだ本・観たもの”で紹介するか悩んだが、これを観て、この一週間(正確には二週間)考えさせられるものが多かったので、個別取り上げて書きたいと思う。 この動画は、以下4名の方々が、日本のDXにおける課題を整理し、方法論を議論する、なんとも豪華な対談だ。 時田さん(富士通 代表取締役社長 兼 CDXO) 南さん(ビジョナル 代表取締役社長) 村井さん(衆議院議員) 山口さん(IBM 代表取締役社長執行役員) 平さん(衆議院議員) ※肩書きは登壇当時のも

「わかる」とは何か?(書評:「わかる」技術)

著者は東京大学名誉教授の畑村洋太郎さん。 タイトルにも書きましたが、この本のテーマは「”わかる”ってなに?」。 日ごろ自分が”わかったつもり”になっていないか、省みる良いきっかけとなりました。 以下に、個人的に重要と思われる部分を抜粋・要約して載せておきます。 人はいつ”わかった”と感じるのか?ここは前提の話なので、「フーン」程度に読み流してもらえればいいです。  日常的に目の前で起こっている事象というのは、ほとんどの場合、日々の繰り返しであったり、過去の自分が

書評:意思決定のための「分析の技術」

後正武(うしろまさたけ)さんが著者の名著。 この本がどんな本かは目次を見れば一目瞭然。 序章:分析とは何か 第1章:「大きさ」を考える 第2章:「分けて考える」 第3章:「比較して」考える 第4章:「変化/時系列」を考える 第5章:「バラツキ」を考える 第6章:「過程/プロセス」を考える 第7章:「ツリー」で考える 第8章:「不確定/あやふやなもの」を考える 第9章:「人の行動/ソフトの要素」を考える そう、コンサルタントの使っている切り口や手法がこれでもかと詰め込