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2022年12月 冬の伊豆周遊③【湯ヶ野温泉~西伊豆】

前回

今年最後の旅となった伊豆周遊の最終日。歴史ある温泉に沈没したのち、これでもかというほど富士山を眺めながら海沿いレーシングしました。後半は富士山の写真だらけですが御容赦下さい。

12/19 静岡県下田市~帰還

AM4:30。本館の扉をゆっくりと開けて朝風呂へ

昼間の賑わいが嘘のような館内

イッヒッヒ…………

扉を開けると脱衣籠はすべて空っぽ。この時点で独泉を確信した

誰もいなかったので浴室を撮ってみたがよくわからない

およそ70分間、広大な千人風呂で独りではしゃぎ倒した。
隅っこのぬる湯浴槽から誰一人居ない千人風呂を眺めて悦に入ったり、水深の深い部分で跳ねるように歩行浴したりするなど、小学生同然の阿呆みたいな湯浴みを実施。早朝テンションだったのかもしれない

5時半を過ぎ、他の客が出現し始めた頃合いで終浴。自分は強欲で哀れな異常温泉嗜好者なので、ぬる湯の投入口からひたすらガバガバと飲泉しまくって早くも満腹になっていた

部屋に戻って二度寝して8時半に起きた。身体も頭も軽い状態でゆっくりとチェックアウト。素晴らしい温泉宿だった。次回は本館に宿泊したい

西伊豆方面へ行くか、はたまた天城越えするか、金谷旅館を発つ時点ですらどうにも決めかねていたのだが、「R414と県道15号の分岐でビビッときた方向へ進もう」という何ともざつな結論に落ち着いた。結局北へと舵を取り、湯ヶ野温泉へ

河津川沿いに温泉旅館が立ち並ぶ。

その対岸にたった一軒だけ、明らかに厳かな風情を醸し出す温泉宿がある

この日の立ち寄り入浴に選んだのは「湯ヶ野温泉 福田家」

帳場にて日帰り入浴の旨を申し出ると、60代くらいの従業員男性が快く受け入れてくれた。榧(かや)風呂と露天風呂が選べるのだが、迷わず前者を選んだ。1時間990円で貸切。

川端康成の小説「伊豆の踊子」の舞台として知られる。川端自身がこの宿に逗留した際の出来事が元になっているとされ、ロビーには貴重な資料が並んでいた。なお、拙者は学も無ければまともな教養も無いただの温泉徘徊軟体動物なので、写真に収めるに留めた

狭隘な脱衣所から浴室への扉を開けると、低い位置に設えられた浴槽へと下る階段が目に入る

浴槽側から。写真では伝わりづらいが、わりと高さがある

シンプルで手入れの行き届いた見事な榧の浴槽に、滔々と上品に湯が注がれている。源泉かけ流し、湯温もちょうど適当な42℃前後。

一応シャワーも有ったが、折角なので入念に味わうようにかけ湯して愉しんだ。1枚1枚異なる柄のタイルもとてもお洒落です

成分表

河津七滝ループ橋。高低差45mを二重のループで一気に登りきる。存在は知っていたが詳しい場所までは把握しておらず、思いがけず通りかかったので「これが!!!あの!!!」と浮ついていた

天城街道を北上し、真新しい「道の駅 伊豆月ヶ瀬」にて休憩。丁度昼時だったので、道の駅内の「月ヶ瀬 テラスキッチン」にて昼餉とした 

天城軍鶏かつ煮定食。ハチャメチャに美味くてびっくりしちゃった。よくある道の駅のフードコートとは訳が違う。税込み1,680円となかなか値は張るが、かなりおすすめ

金谷旅館で貰ったクーポンを食事の際に使いそびれてしまったので、可能な限り3,000円分の土産を調達。決済アプリタイプのクーポンは初めて使った

3年ぶりに西伊豆スカイラインへ。この日も凄まじく快晴。そして爆風。

上の写真でも確認できる路肩の坂道を登ると、このような素晴らしい眺望を得ることが出来た。風光明媚とはまさにこの事。

テンションが上がって段差の大きい階段を急に駆け上がった所為で、呼吸をするたびに血の味がした。息を整えようとするもその瞬間に凄まじい防風を真正面から受けて酸素を思うように吸入できず、生命の危機を感じたので少し休憩してから車へと戻った。なかなかこれらの写真からは想像できないような状態に陥っていたが、一応笑い話です

このあとは西側の海沿いへと降りていきました。爆風の中でよろけながら戸田港の様子を確認

「道の駅 くるら戸田」にて。
沼津市が舞台のアニメ「ラブライブ!サンシャイン!!」に登場するスクールアイドルグループで、燦々ぬまづ大使でもある「Aqours」をデザインしたマンホールが展示されていた。ラブライブはよく知らないのですが、折角ですから写真だけ撮りました(早口)

戸田港

漁港前の交差点に痺れる見た目の廃墟ホテルが有った

西伊豆スカイラインから見下ろした御浜岬へ立ち寄り。長い年月をかけて堆積した土砂は、いわば天然の防波堤の役割を担っている

御浜岬を見下ろせるこのスポットは「出逢い岬」とも言われる。なでしことあおいちゃんの幻影を見た

ちょうど伊豆半島の北西、天狗の鼻のように突き出た「大瀬崎(おせざき)」。駿河湾越しの富士山はやはり何度見ても飽きない

今旅ラストの道の駅スタンプ押印。函南町「道の駅 伊豆ゲートウェイ函南」。寄り道に次ぐ寄り道で良い感じに陽も傾き始めていた。ここからの移動距離も決して短くはないので、素直に長泉沼津ICから高速に乗った

御殿場付近で未練がましく最後の1枚。この辺りから見る富士山の形が好み

厚木付近でくだらん渋滞に巻き込まれたが、それ以外の箇所はかなりスムーズに抜けることができた。白河市「いげたや」のワンタンメンで遅めの夕餉。21時までやっている白河ラーメンの店は少ないので、毎度重宝している

今年の仕舞いに相応しい、満足の伊豆周遊でした。また次回

今回初めて訪問した道の駅
【静岡県】
道の駅 開国下田みなと (下田市)
道の駅 下賀茂温泉 湯の花 (南伊豆町)
道の駅 天城越え (伊豆市)
道の駅 伊豆月ヶ瀬 (伊豆市)
道の駅 くるら戸田 (沼津市)
道の駅 伊豆ゲートウェイ函南 (函南町)

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