自分が敵だった

納得しようとしてた。
自分を納得させようとしてきた、
と、気づいた

病気になったんだから仕方ない
何か必要で起こってるんだろう
仕方がないことなんだ
受け止め方を変えるように努力しよう


納得しなきゃ。
現実を受け止めなきゃ。
そう、わたしが創ったことなんだ
もう仕方がないことなんだ。
そうならなきゃいけなかったんだ
きっとこれにもなにか意味があるんだ
いつかその謎は溶けるはず。
だから、だから、だから……



押さえつけてた。

まるであのころの母のように



納得させなきゃ
納得しなきゃ。
納得させなきゃ。



そう、あの日怒られたのはわたしのせい
きっとわたしがだめなことをしたからだ
そう、だからお母さんは私を殴ったんだ
引っぱたいで、蹴って、また殴って
なんで出来ないのって罵声を浴びせて
終いには「好きにし、勝手にしなさい」と言葉を吐き距離をとる。


そう、わたしのせい。何もかもが私のせい。
そうだ、だから仕方ないんだ
変わらなきゃいけないのはわたしなんだ
わたしがダメだから叱られるんだ



改善点を見つけなきゃ。
そして、そこがダメだったんだと理解しなきゃ。



ダメなんだ
ダメなんだ
このままじゃ……だめなんだようう




そうやって納得を無理強いしてきた
自分の意思はほっといて
仕方ない、受け止めるしかない

諦めさせた、何度も何度も何十年も


だから本当は納得できない自分と
納得しなきゃと思ってる自分が
いつも歪みをうんで戦い続けてた


仕方がない
諦めるしかない
大人なフリをして押さえつける自分
嫌なことを嫌だと言いたいありのままのわたし


いつも敵対してた
いつの間にか最大の敵がわたしになってた


有無もゆあせない攻撃的な私
まさに私の大嫌いな母の投影だった



嫌い
やだ
なんで?
したくない
どうして聞いてくれないの?
やだよ、やなんだよ
ねえ、聞いてる?

嫌だって言ってるのに!



わかってよ。。


言いたかった、そう言いたかったんだずっーと。
だけど言えなかった、怖くて。
だってわたしが悪いから。
原因を作ったのはわたしだし
わたしのせいで相手をいらつかせてしまってるんだから。

これ以上嫌われたくない
もう知らないって言われたくない…


そう、わたしが悪いから。

だから……言えなかった、言わなかった、言わせなかった。


言葉を無理やり心の奥に閉まった。そして蓋をして鍵をして二度と出てこられないようにしたんだ。


なのに、なのに、なのに、
何度も疼くの。
その箱が鍵を閉めて隠したはずのその箱が
ガタガタガタガタ音を鳴らしてわたしを呼ぶの。


やなんだよ、やなんだよーって叫ぶ。

で、きづいた。


ああ、納得してなかったな。
納得したくなかったのにさせられたんだな
それしかあの時えらべなかったんだな
悔しいな
なんで納得しなきゃいけなかったんだよ。
許せない。
諦めろなんて言わないで。
だって納得できないよ。


わたしはただ、いやだっていいたかっただけだもん!

ただ、まずは聞いて欲しかっただけだもん。

黙れなんて言わないで
口を押さえつけて力でねじ伏せないで。


きらい、きらいきらい、みんなきらい。
話を聞いてくれないお母さんも
お母さんの味方をするお父さんも
そしてお母さん達に従うことしかしないわたしも。
許せない……悔しい

自分に対して一番怒ってた
わかってくれるはずの自分が最大の敵で悲しくて悔しくて寂しかった



納得なんてできない。
できっこない、わからないもん。
私、悪くないもん。



ま、言えないけど。


だけど、そんな自分に気づけた、偉いわたし。


許して欲しかった、せめてわたしには。



わたし自身にだけは肯定して欲しかった


わたしはわたしに寄り添えてなかったんだ
それに気づけなかったんだ

間違っていいじゃん
納得なんてしなくていいよ。


そう、言って欲しかったんだ

ごめんね、わたし。わかってほしいよね。
それでもわかったよって、抱きしめて愛して欲しかったんだよね。
ごめんね、一人にして。
一緒にいるよ、大好きだよ。
納得なんてもうしなくていいよ。
大丈夫、わかったから。
納得なんてしなくていい。

全部、わたしが許可するよ。
あなたの感情全てを私が許可して包んで愛していくよ。
今までごめんね、気づかなくて、
気付かないふりをして、なかったことにしてごめんね。
一緒に生きよう。どんなわたしでもいいよ
何を思ってもいいよ。
今までごめんね、待っててくれてありがとう。

もう、大丈夫だよ


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