『ガラスの鍵』を読みました。
『ガラスの鍵』
著者:ダシール ハメット
翻訳:池田真紀子
内容紹介
賭博師ボーモントは友人の実業家であり市政の黒幕・マドヴィッグに、次の選挙で地元の上院議員を後押しすると打ち明けられる。その矢先、上院議員の息子が殺され、マドヴィッグの犯行を匂わせる手紙が関係者に届けられる。友人を窮地から救うためボーモントは事件の解明に乗り出す。
ガラスの鍵賞というものがある。
それは北欧5カ国(アイスランド・スウェーデン・デンマーク・フィンランド・ノルウェー)の最も優れた推理小説に贈る賞であり、作家ダシール・ハメットの作品『ガラスの鍵』が由来となっている。
読書感想をちょいとサボっていた去年、たまたま読んだハメット作品『マルタの鷹』きっかけにガラスの鍵という作品を知りガラスの鍵賞を知り(まあ、もともとなんとなくは知っていたが)、その勢いで、
「海外ミステリーでも読んでみるか」で、
「デカイ賞をとってるんだから面白いだろう」と、色々読み漁っていて私だが、最近ふと思ったのだ。
「ガラスの鍵賞作品色々読んでるけど、そもそもガラスの鍵を読んでないじゃん」
と。
なので買ったのであります。
読みはじめてまず思ったのが、
「なんでか知らんが人の名前が憶えられないな」
で、人の名前を憶えられないと当然話の内容も入ってこないので、まだそんなに読み進めていないのでいちから読み直そうかと思っている内に話は展開していくのは当然の摂理。
そして思ったのが、
「これって、この前観たコーエン兄弟の『ミラーズ・クロッシング』じゃん」
ミラーズ・クロッシングはガラスの鍵を映画化したものなのかと速攻で調べってみる。
そんな情報はでてこない。(Wiki調べ)
途中で違う展開になるが、時代背景。登場人物の関係性。話の展開等々、参考にしているのは間違いない。
ガラスの鍵を読むのを挫折した人はミラーズ・クロッシングを観ればいいんじゃないのか?
いや、そもそも映画化されてたか。
ハードボイルドには主人公の小粋な台詞、というのは憑きものだろう。
もしかして、と思って一度、台詞、会話部分だけを読んでみても内容は理解できた。
新たな発見である。(なんの話だ?)