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体育のNKS【なわとびの授業】
なわとびの授業では、用具操作を学びます。
用具操作を含む多様な動きを考えるための
視点(Kの視点)を示しながら、
子どものどのような言葉を集めていけばよいのか?(Nの視点)を
できる限りシンプルにまとめてみました。
Sについては、自分の活動のまとめを構造的にまとめることになります。
いかにまとめやすいQをつくるか?これは、目の前にいる子どもの実態に合わせて考えてみてください。
なわとびの授業と書きましたが
実は、「なわとび」という領域は
学習指導要領上に存在しません
なわとびは手段であるのです
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冬になると日本中の学校で行われる「なわとび」の授業
それは、「なわとび」という運動が(動き)が
多様な動きをつくることを学ぶ上で
非常に優れているからなんです!
なわとびは最高の教材です
しかし、
手段である
ということは、ここではっきりさせておきます
なわとびで何を学ぶのか?
なわの操作を学ぶ学習です。
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なわとびカードを使うときの注意点
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なわとびの授業でよく登場するのが「なわとびカード」
何回跳べたら名人!二重跳びやはやぶさができたら仙人!
「よりなわを速く回す」「より長く跳び続ける」「より複雑に回す」こと
思考が向かいやすくなる構造になっていることが多いように思います
この「より難しく」を全面に出されたなわとびの授業は
多様な動きを学ぶには、あまりに「せまい」ように感じます
なわとびカードを使うこと自体に問題はありませんが、
使い方によっては
学ぶべき「動きを多様にするための知識」を
学べないことになってしまうことも意識したいところです
詳しく述べると長くなるので、このくらいにします
詳しく知りたい人は、教えてください。
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なので、なわとびの授業のイメージを変えてはどうかなと思います
名付けて「なわ」の授業
「とび」がつくから、跳ぶ方が注目されちゃうのでは・・・
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Kの視点とNの視点をまとめた「N⇔K図」
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なわを操る動きを多様にするための条件は、たくさんあります
この条件をK視点として、子ども達に伝える必要があると考えます
以下は上記のK視点の説明
「(用具の)持ち方」・・・なわの持ち方のことです。通常、持ち手をもってなわを回すことになると思います。片手二つの持ち手を持つ・なわをもって回すなど
「(用具の)回し方(動かし方)」・・・なわを回す方向のことです。前、後ろはもちろん横、ななめなどもやりようによっては可能です
「人数」・・・何人でその動きをするかということです。人数が増えれば、その分、動きに合わせた操作が必要になります
「跳ぶ部位」・・・床から跳び上がるときに、接している体の部位のことです。「姿勢」といってもよいと思います。おしりで跳ねることもできると思います。
他にも「速さ」「リズム」などがK視点になると考えます。
子どもの意見をNして、Kして視点をつくってもよいですし
K視点を示して、子どもと一緒に広げていく展開もありえます
N視点からでもK視点からでも・・・いったりきたり
だから、N⇔K図と呼んでいます
多様な動きをつくるための知識=Kの視点
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持ち方を4種類。回し方5種類。人数3通り。跳ぶ部位5種類。
かけると4×5×3×5=300通り。
このKの視点を動きを多様化するための知識として
学ばせることが「多様な動きをつくる運動」では大切なことだと考えます
二重跳び?あやとび?の存在って
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二重跳びは、1回跳躍している間に、2回なわを通す跳び方です。
持ち方は最適化された持ち手の隅。徹底的に速く回す・・・
私は、徹底的に遅くも回せてほしい。
なんなら、途中でなわを回す速さを速くしたり、遅くしたり
できる方が「速さ」のKの視点的に多様だなと思います・・・
あやとびは、なわを回す位置を回しながら両手同時に変える跳び方です
これを何回も跳べることはすごいことだと思いますが
ただ、回数を増やすことを目指していくと
高学年の内容である
「動きを持続する能力を高めるための運動」の学びになってしまうように思います・・・
このように、動きが多様になっているかを見取る必要があると考えます
子どもの考えをNするための、小さな問いq
小さな問いqとしたのは、
なわとびの授業を通して問うQは、
教える人が子どもの実態に合わせて考えるべきだと思うから。
子どもの考えをNし、Kして視点をまとめる
そして、その学びをSで説明
その説明のテーマになるのがQだと考えます。
あなたは、どのようなQにしますか?
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とこのようなKの視点を子どものつくっていきながら
多様にすることを楽しんでほしいと思います
なわとびは、子どものNがいっぱいでます。
それをKし、動きを多様にするための知識として学びとするのが
教えている人の頑張ることだと思います。
今年度の第1時の導入の流れを簡単に
今年度は、中学年の子ども達になわとびの授業をしました
単元前の子どもの実態は、
「好き」「きらい」二極化状態?
「二重跳び○○回できるよ」「何回跳べる?」という感じ・・・
・回数は多い方がいい
・なわを回す速さは速ければ速いほどいい
それを横目に、「やりたくないなぁ」という子どもが半分程度?
実際には?
広がるときに、床の線を使って指示したかったから
場所は体育館
体に合うなわの長さや壊れたときの対応などについて説明
まず、
「なわとび好きな人?嫌いな人?」
「得意な人?苦手な人?」と質問
「あんまり今までなわとびに感じているものが
関係なくなるような授業にするね~」と笑顔で伝えました
準備運動&実態把握
前跳び→後ろ跳び→あやとび→自由
1分間ずつくらいやってみて~
自由のときの過ごし方を見ていると
やっぱり、二重跳びすごい!跳べないのダメって感じ・・・
というか、苦手な子は疲れちゃった感を出して座ってるし笑
一応、前跳びができていない子はいなかったので
「前跳び」×「速さ」で動きを多様にする経験へ
「私と同じ前跳びをしてみよう」
・めっちゃ速く回す
できない子は片手2本の持ち手を持って同じくらい速く回してね
・めっちゃ遅く回す
持ち手が上下しているだけはダメ。なわを操作なので
これだけで、
「前跳び」×「速さ」のみで、たくさんの動きを引き出していきます
「この動きを増やすことがなわとびの授業です!」
って感じで始めて行きました~
子どもの感想から見えること
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「次の時間、新しい技を作っていきたい」
技をつくる
つまり、動きをつくる
多様な動きをつくる運動の授業では、
この発想をもてるようにすることが大切ではないかと思います
中学年のなわとびの授業のQの例
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多様な動きをつくっていくための視点がKの視点であり学ぶべき知識
これを子どもの手渡すことができれば
その知識は、
高学年の体の動きを高める運動
中学での体つくり運動の学びを進めていく上で
生かされていくと考えます
終わりに
学校で行う体つくりの運動の授業では、
教える人が子どもの考えをN⇔Kし、
動きを多様にするための知識を学べるようにする
知識が重なり、動きをつくりだしたくなるようにしたい
なわとびの授業は、
技の習得を目指す学習ではなく
なわを操ることを学ぶ時間に
あくまで、
なわとびは、用具の一つなので
動きを多様にするための知識を学べるように
かなりざくっとまとめてみました
なわとびをどうして行うのか?
優秀な教材だからこそ
切り取り方にこだわりたい
冬になわとびの授業をする学校も多いと思います
よければ、参考にしてもらえたらと思います。
また、気が向いたらnoteに考えをまとめてみます