体育のNKS【じゃんけんはボール領域】
おかわり「じゃんけん」から見えること
「『じゃんけんができる』って大切なこと」
1対1で、じゃんけんをしています。どうしても勝ちたいとします。
相手は、はじめ「グー」でした。あいこになりました。
次に、相手は「チョキ」を出してきました。あいこになりました。
あなたは勝つために、次、何を出しますか?
決まったら、スクロールしてください
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相手は、パーを出しました。勝てましたか?負けちゃいましたか?
勝てた方の中で
「グー!チョキ!!って来てるから…」と今までの出し手から
相手の出し手を考えて、次の手を予想した方
間違いありません!
この相手とのかけひきを考えることこそ
「攻防の面白さ」であり、
ボール運動だからこそ、学べる内容であると考えます
日々の何気ない学校生活にある
体育に関わる学びを意識してほしいなぁという思いをまとめました
「じゃんけんにある体育に関わる学びとは?」という問い(Q)を基に
自分がしてきたじゃんけんを
振り返りながら
その要素をNKをし、
多少無理矢理まとめてみました。笑
じゃんけんは運ではない。
という言葉を私は大切にしています。
ただのじゃんけんに、体育の学びを載せるためには
じゃんけんは、実力であるというマインドを
いかに子どもに浸透させられるかが、一番のポイントだと思います
ボール領域の攻防を手軽に学ぼう!
ボール領域ならではの学び「攻防」
攻防の面白さこそ、ボール領域の魅力です
それをどれだけ味わうことができるようにするか
なんなら、自分たちで学べるようにするかが
授業をデザインする上で大切になります
じゃんけんの出し手を少し、子どもに意識させるだけで
手軽に「攻防」を楽しむ経験ができるので、おすすめです
攻防じゃんけんのススメ
ボール運動を行う際、
子どもの関心は、安全・安心⇔攻防という流れになることが多いです
これは、学習カードを白紙にしてみて、分かったことです
ボールが怖くない(安全)
友達が怖くない(安心)
があって、やっとこさ
子どもの関心は、
攻防に目が向くのです
イメージは、以下のようにです。
安全と安心がゆらげば、子どもは攻防に集中できなくなります
この構造を理解せずに、
めあてをいきなり「作戦を考えよう!」とかしてしまうと
子どもの関心と先生のしてほしいことがずれ、
よくわからない授業になりがちです…
この辺り、低学年の単元に「遊び」とついていることに関係があると
考えますが、ここで話すと長くなりそうなので、割愛
気になる方は、教えてください
① まず、安全・安心「ええ場」づくり
上のnoteは、具体例として「マット運動」をとりあげていますが
基本的には、同じ視点で
安全・安心の作り方・維持の仕方を手渡していけば
よいと思います・
「みんなのゲームをみんなでつくる」
これも立派な体育の学びです。
ボール領域における安全・安心のキーワードは、
「合意形成」と「ネガティブケイパビリティ」
だと考えます。
手を出すタイミングをそろえるために
「最初はグー」やろうとかは
安心をつくる工夫だと言えます
② じゃんけんの作り方(NK?)
じゃんけんをする上で一番大切になるのが、
どうなったら「勝ち」なのかです。
そのために、
参加人数(何人でじゃんけんするのか?)
何回戦(勝者を何人までにするのか)
勝利数(何回勝てば、勝利なのか?)
を全員で共有する必要があります。
低学年だと
よくこの辺りをはっきりさせずに
じゃんけんをしてしまい
もめていますね…笑
③ 納得のいくじゃんけんができたか「けテぶれ」を回そう
じゃんけんくらいでもめてしまうのなら
体育で安全・安心をつくるなんて
夢のまた夢
「もめるからくじ」という選択肢もありますが
このうまいこと折り合いをつけることや
勝敗を受け入れる態度は
体育においても大切な学びになります
「じゃんけんくらいうまいことやってほしい」といくら
思っても、うまくやれるようになりません…
何度もじゃんけんをして
ちゃんとうまいことにしていく経験をしなくては
できるようにならないと思います
ちょっと時間がかかるかもしれませんが
先生が「じゃんけん」を学びの場ととらえ
いろいろな場面でNKの視点で
その方法を確認してもらえたらと思います
オススメじゃんけん2選
① おかわりじゃんけん
先生一人に対して、みんなが同時に出し手を考え、出します
先生対おかずがほしい人たちです笑
ずっとやっていると
学級で一人くらい
「昨日(さっき)は、グーだった」みたいなことを
いい始めます。しめたものです!
その子は、先生との攻防を楽しんでいます
意図的に「グーチョキパー」と出し続けてみましょう
そのうち、それによって得をする人たちが出てきます
ここまでこれば、
「『グーチョキパー』って出してたの気付いた?」
「気付いてた!だから…」
「先生がグー出しそう、だからパーだそうと思って」
それが「攻防の面白さ」を味わっている情態だと私は考えます
また、一斉に手を出すので、
ずるをしないということを学ぶ
よい機会と見ることもできます
② 3連勝
連続でじゃんけんをします
3連続で勝てたら、勝ち
2連続で勝っても、負けたら0回へ
その時点で相手は1回勝利していることになります
すごいスピードでやるのがポイント
やっているうちに、
相手の出し手のクセが見えてきます
そして、
クセが見えてきてからが本当の勝負です
そのクセをつかって、勝負してもよい
じゃんけんにおける「攻防の面白さ」を味わう段階
になったと言えます
ぜひ、みなさんも自分の学級の実態に合わせて
じゃんけんを学びの場に変えてみてください
ただのじゃんけんを「ただ」にしない
ある日の私の出し手
これもある日の私の出し手
これも、ある日の出し手
上の3つはある日の私の出し手
どれもある日なので、意図的なのはいつもではありません
たまーに、やるんです
そこがポイントだと思っています
(毎日だと疲れちゃう…)
給食の時間に、
このじゃんけんを楽しみにしている
じゃんけんガチ勢が
私のクラスにはいます笑
おかわりしたくなくても、じゃんけんはしたい
という子もいます笑
一回戦が終わるたびに
「次は…」だと言っている子もいます笑
中には
メモ帳に私の出し手をメモしている子もいます笑
このレベルまで「攻防じゃんけん」が
学級に浸透してくると
体育でも使える考え方になります
ボール運動の授業で
「じゃんけんと一緒だよね」
「グーとチョキだけじゃ勝てない」
とじゃんけんを具体例に
説明することも可能になりますよ~笑
注意!
あくまで、
相手とのやり取りを楽しむことを
「攻防」としました
じゃんけんでも
相手とのやり取りを楽しむ感覚を育て
日々の体育に還元できたらいいなと思います
ベース型・ネット型・ゴール型とさまざまな型があるボール運動
共通項は「攻防」です
相手に思いを馳せて
攻めと守りのやり取りが楽しい
全員がそこに関われるようにする授業を行いたいものです
その楽しみ方をじゃんけんで
という提案でした~
半分、面白がって
半分、本気でまとめてみました
よければ、参考にしてもらえたらと思います。
ここまで、読んでくださり、
ありがとうございます!
また、気が向いたらnoteに考えをまとめてみます