マガジンのカバー画像

放課後日本語クラスから

16
あとで読む記事をマガジンに保存しておくことができます。不要であれば、マガジンの削除も可能です。
運営しているクリエイター

#放課後日本語クラス

【放課後日本語クラスから⑯】さよなら、私の大切な生徒たち

【放課後日本語クラスから⑯】さよなら、私の大切な生徒たち

こんにちは。公立高校の日本語指導クラスで、日本語指導員をしている、くすのきと申します。

先日、ついに2021年度の放課後クラスが終わってしまいました。

そう。「終わってしまった」というのが、今の私の正直な気持ちです。

とにもかくにも適当に投げ出したりせずに、一歩ずつ自分なりに考えを進めながら取り組むことができた(万全ではなくても……)という納得感。
どんどん削減される時間数のなかで、いったい

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑮】光ある場所へ歩め

【放課後日本語クラスから⑮】光ある場所へ歩め

こんにちは。公立高校の放課後補習クラスで日本語指導員をしている、くすのきと申します。

前回の投稿から、早くも1カ月近くが経ってしまいました。

しかしその間、放課後クラスを行ったのはわずか1回。
読んでくださっている方の中には、「また~? 年がら年中お休みなんだね!」と、呆れている方もいらっしゃるのではないかと思います。

そうなんです。緊急事態宣言、まん延防止等重点措置などのコロナ禍にある今年

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑭】砂漠に一滴の水を

【放課後日本語クラスから⑭】砂漠に一滴の水を

こんにちは。公立高校の放課後補習クラスで日本語指導員をしている、くすのきと申します。

まん防重点措置は解除されていませんが、学校は時短時程による対面授業に移行し放課後クラスも再開されることになりました。

このコロナ禍、昨年9月以降、予定の日数の約半分が消化されないまま、すでに3学期も2月に入ってしまいました。

生徒たちの様子を観察し、できるだけきめ細かく授業プランを軌道修をしながら進めてきた

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑬】未来を生きるために私たちはここにいる

【放課後日本語クラスから⑬】未来を生きるために私たちはここにいる

こんにちは。公立高校の日本語指導クラスで日本語指導員をしている、くすのきと申します。

まん延防止重点措置のためにクラスがお休みとなり、急にポッカリと空いてしまった予定。前回の記事で書いた授業プランも、実践できないままになっています。

前回記事については、以下をお読みいただければ幸いです。

本当は実践をして、生徒がどのような受け止め方をしたのか、また私自身にとっても、失敗も含めてどのような学び

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑫】「キミはもっとできるよ!」と伝えたい

【放課後日本語クラスから⑫】「キミはもっとできるよ!」と伝えたい

こんにちは。
公立高校の放課後日本語クラスで日本語指導員をしている、くすのきと申します。

年が明けて2週めから、日本語指導クラスがスタートしました。

3週間ぶりのクラス。新学期が始まったばかりの生徒たちは、まだまだエンジンがかかっていないと思われましたが、私はやる気満々で初日を迎えました。

高校の3学期はとても短いです。

3年生の卒業式。4月に迎える1年生の入学試験。在校生の最後の定期試験

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑩】noteを書くことでもらった3つの贈り物

【放課後日本語クラスから⑩】noteを書くことでもらった3つの贈り物

こんにちは。公立高校で日本語補習クラスの指導員をしている、くすのきと申します。

タイトルにもありますように、この投稿では私と海外ルーツの高校生との日々の交流や授業の様子を描いています。今回は少し趣向を変えて、noteを書くことで私がどのような気づきを得ることができたのか、振り返ってみたいと思います。

情報がほしくて始めた
情報のアウトプット何度か触れたことがありますが、私が投稿を始めたのは日本

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑨】学びの糸がほころぶ前に

【放課後日本語クラスから⑨】学びの糸がほころぶ前に

こんにちは。公立高校で日本語補習クラスの指導員をしている、くすのきと申します。

この投稿では、私と海外ルーツの高校生との日々の交流や授業の様子を描いています。日本語教師の方、日本語教育や海外につながる子どもたちへの支援に関心を寄せる方々に、JSL(*)高校生の素顔の一端をお伝えできれば幸いです。
*JSL:第二言語としての日本語。Japanese as a Second Languageの略。

もっとみる
【放課後日本語クラスから⑦】JSL高校生の、もうひとつのリアル

【放課後日本語クラスから⑦】JSL高校生の、もうひとつのリアル

こんにちは。公立高校で日本語指導員をしている、くすのきと申します。

先日、非漢字圏の国をルーツとする若者について知るオンラインセミナーに参加しました。私が接する生徒たちの多くも非漢字圏の国がルーツであることから、自分が知らない新たな取り組みや実践例に出会いたいというのが参加した理由です。

つまりはいつもと同じような気持ちでZoomの画面を見ていたわけですが、そこに登場したひとりのスピーカーの発

もっとみる